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第二幕。
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「っく、化け物か!」
目の前に立ち尽くす魔法剣士ソユーズがそう吐き捨てるように言った。
失礼ね。人を化け物呼ばわりなんて。
まあでもこれこそがあたしがなんとか考え出した作戦なのだからしょうがないか。
ノワールの復讐はしたい。
でも、やっぱりね。人殺しはしたくないんだ。
甘いって言われればそうなのかも知れない。
生きるか死ぬかの瀬戸際でもそんな綺麗事を言っていられるのかと問われれば、否、だろう。
でも、ね。
幸い、今のあたしのチートな力を使えば彼らに戦意を喪失させることができるんじゃないか?
あたしバカだから。もうそれしか思いつかなかったっていうのが正解だけどね。
そのために。
相手にはめいいっぱい攻撃させる。
それがあたしには一切通用しないって思わせることができれば?
そして。
あたしには彼らを一瞬で灰にできるだけの魔法があるって見せつければ?
どんな人間だって最後には根を上げる。
そう思ったんだけど、ね。
あたしは周囲のエネルギーの大半を自分のレイスに吸い込んで。
そして視界が開けたところでおもむろに笑って見せた。
いかにも余裕がありそうに。
「ふふ、じゃぁ2回戦、行きましょうか?」
そう言っていくつか牽制の魔法を放つ。
もちろん手加減は忘れない。
彼らも気を取り直して? 攻撃魔法の応酬で第二幕の幕が上がった。
あたしが手数を多くしていくとだんだんとその三人には余裕がなくなってきた。
あたしに向かってくる攻撃は、アウラクリムゾンの盾が自動で薙ぎ払ってくれているからもう完全に防御は無視して魔法を撃てる。
対して向こうは襲いくる火の矢氷の矢を交わしつつの反撃。
三対一であってもあたしの方に軍配が上がる。
こうしてじわりじわりと三人の体力を削るのが目的なんだけど、あたしの息も上がってきたよやばいかな。
あたしの絶対防御、さっきの物理無双のような大魔法に耐えた防御には実はタネがある。
というのも。
まあアウラクリムゾンの自動防御は役に立ってるとはいえ、それだけであの大火力と絶対零度が混ざったような大魔法を防ぐには限界があったと思う。
ほんと、前もってちゃんと準備をしてなければ消し炭になってたのはあたしの方だったかも知れない。
当然、あたしがいくらチートな天神族であったとしても、素であれに耐えられるかといえばノーだ。
いくらなんでもそんな化け物じゃないよあたしだって。
あたしの皮膚の、ほんのちょっと周囲には、現在アウラの壁ができている。
ギア・アウラによる次元の壁。
そう。空間そのものを断絶するそんな次元の壁、バリア、そういったものをはっているのだ。
これによって全ての物理に伴う魔法攻撃を無効化している。
当然、熱エネルギーやそれこそ放射線であっても通さない。
レーザー光線だって防ぐ自信があるよ。
っていうかゲームの空間防御って、宇宙空間に出ても平気、みたいなノリだったし。
もちろんそのバリアと自身の隙間には右手にはめた創造のオプスの指輪、マギア・オプスニルから新鮮な空気などなどが供給されているから。
あたし、ものすごく薄くて丈夫な宇宙服を着てるみたいな? そんな状態になってるわけ。
まあそれにも弱点がないわけではない。
だから初手でそんなことを悟らせないようなるべく相手の攻撃は避けて見せたわけだけど。
皮膚の表面で魔法が掻き消えたら、おかしく思うよね? きっとさ。
「ストナーサンシャイン!」
そろそろ潮時かなって思ったあたしは、その全身から爆裂魔法を放つ。
圧倒的な光の爆裂が周囲を襲い、三人が三人ともその場から吹っ飛ばされる。
ああ、もちろん、死なない程度に手加減はしたのだけれどね。
「っく、化け物か!」
目の前に立ち尽くす魔法剣士ソユーズがそう吐き捨てるように言った。
失礼ね。人を化け物呼ばわりなんて。
まあでもこれこそがあたしがなんとか考え出した作戦なのだからしょうがないか。
ノワールの復讐はしたい。
でも、やっぱりね。人殺しはしたくないんだ。
甘いって言われればそうなのかも知れない。
生きるか死ぬかの瀬戸際でもそんな綺麗事を言っていられるのかと問われれば、否、だろう。
でも、ね。
幸い、今のあたしのチートな力を使えば彼らに戦意を喪失させることができるんじゃないか?
あたしバカだから。もうそれしか思いつかなかったっていうのが正解だけどね。
そのために。
相手にはめいいっぱい攻撃させる。
それがあたしには一切通用しないって思わせることができれば?
そして。
あたしには彼らを一瞬で灰にできるだけの魔法があるって見せつければ?
どんな人間だって最後には根を上げる。
そう思ったんだけど、ね。
あたしは周囲のエネルギーの大半を自分のレイスに吸い込んで。
そして視界が開けたところでおもむろに笑って見せた。
いかにも余裕がありそうに。
「ふふ、じゃぁ2回戦、行きましょうか?」
そう言っていくつか牽制の魔法を放つ。
もちろん手加減は忘れない。
彼らも気を取り直して? 攻撃魔法の応酬で第二幕の幕が上がった。
あたしが手数を多くしていくとだんだんとその三人には余裕がなくなってきた。
あたしに向かってくる攻撃は、アウラクリムゾンの盾が自動で薙ぎ払ってくれているからもう完全に防御は無視して魔法を撃てる。
対して向こうは襲いくる火の矢氷の矢を交わしつつの反撃。
三対一であってもあたしの方に軍配が上がる。
こうしてじわりじわりと三人の体力を削るのが目的なんだけど、あたしの息も上がってきたよやばいかな。
あたしの絶対防御、さっきの物理無双のような大魔法に耐えた防御には実はタネがある。
というのも。
まあアウラクリムゾンの自動防御は役に立ってるとはいえ、それだけであの大火力と絶対零度が混ざったような大魔法を防ぐには限界があったと思う。
ほんと、前もってちゃんと準備をしてなければ消し炭になってたのはあたしの方だったかも知れない。
当然、あたしがいくらチートな天神族であったとしても、素であれに耐えられるかといえばノーだ。
いくらなんでもそんな化け物じゃないよあたしだって。
あたしの皮膚の、ほんのちょっと周囲には、現在アウラの壁ができている。
ギア・アウラによる次元の壁。
そう。空間そのものを断絶するそんな次元の壁、バリア、そういったものをはっているのだ。
これによって全ての物理に伴う魔法攻撃を無効化している。
当然、熱エネルギーやそれこそ放射線であっても通さない。
レーザー光線だって防ぐ自信があるよ。
っていうかゲームの空間防御って、宇宙空間に出ても平気、みたいなノリだったし。
もちろんそのバリアと自身の隙間には右手にはめた創造のオプスの指輪、マギア・オプスニルから新鮮な空気などなどが供給されているから。
あたし、ものすごく薄くて丈夫な宇宙服を着てるみたいな? そんな状態になってるわけ。
まあそれにも弱点がないわけではない。
だから初手でそんなことを悟らせないようなるべく相手の攻撃は避けて見せたわけだけど。
皮膚の表面で魔法が掻き消えたら、おかしく思うよね? きっとさ。
「ストナーサンシャイン!」
そろそろ潮時かなって思ったあたしは、その全身から爆裂魔法を放つ。
圧倒的な光の爆裂が周囲を襲い、三人が三人ともその場から吹っ飛ばされる。
ああ、もちろん、死なない程度に手加減はしたのだけれどね。
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