異世界オブドラゴン!やっぱり異世界にはドラゴンがいました

黒華勇人

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祠堂N・フィールドへ!

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 祠堂はセリアと戦っていた。本当ならすぐにドラゴンを呼び出して
戦いたいのだが、ここは祠堂の世界だ。さすがの祠堂もすぐに
ドラゴン呼ぶ事はしなかった。
 それでも今の祠堂にセリア相手なら簡単に倒せれた。セリアは
全力で向かっているが、祠堂にダメージを与えれなかった。

「どうした? この程度でわざわざこの世界にまで来たのか?」
「ええ。どうしてもあなたを倒さないと、私達の世界には
平和が来ないからね」
「それはどうかな。例え俺が居なくなってもお前らの世界は
いつか滅ぶ。俺がそうなるようにしかけたからな」
「それはどういう事だ?」
「お前達の人間は恐らく誰かを信じる事が難しくなっただろう!
それは英雄だった俺が逆に世界を滅ぼす魔王になったからだ。その
信じていた者に裏切られ、全てを壊されたら人は簡単には
立ち上がれない。今はまだ俺がこっちに居るからいいが、もう一度
俺がそっちの世界に行き、再び世界を壊す行動を見せれば
もう誰も人を信用する事はできまい。だから俺はお前らの世界に
行かなくてはならない」
「そんな事はさせない。お前をここで倒す」
「できるわけないだろ。お前らだけで俺を倒すなど」

 祠堂は攻撃を続けた。そして、セリアを地上に叩き落し
公園に戻って来た。

「祠堂くんもう止めて」
「次はお前かエミー」
「!? 私は戦えないよ」
「そうか。ならすぐに死ねるな」
「待ちなさい。その人達の前でそんな事できるのかしら祠堂」
「何!?」

 ノーラに言われ後ろを向くと、そこにはめぐみと姉の香澄が
やって来ていた。
 祠堂はセリア達に気をとられ二人に気づいてなかった。

「お前、凍夜なのか?」
「祠堂くん。どうしてそんな事」
「姉さん、めぐみ。まぁいいか。いつか見せなきゃいけなかった
からな。それが早くなっただけだ。悪いな二人共。これが今の
俺の姿だ。ちゃんとラスボスみたいでカッコいいだろ?」
「アホ! ただの真似事なら笑ってやるが、今のそれは
冗談じゃないんだろ。お前、もう戻らないって言っただろう?」
「確かに言ったけど、状況が変わったんだ。こいつらがここまで
俺を殺しに来た。だったら俺はそれを止めなければならない
からな」
「違う。私達は祠堂くんを説得しに来たの。もう、戦うのは
止めようって」
「凍夜、彼女はああ言ってるぞ?」
「あれは本当だ。だが、そこで倒れてる奴は違ってた。だから
俺はあいつを殺した」
「そんな!? あの子、死んでるの?」
「ああ。もう動けないだろうな。めぐみ、これが俺が向こうの
世界でしてきたことだ。もう、前の俺じゃない。だからせめて
ここからいなくなってくれ。でなきゃお前も巻き込む事になる」
「祠堂くん」
「凍夜。今すぐ家に帰るぞ。その二人は話し合いはできる。だから」
「姉さん。もう無理だ。俺は異世界に行く」
「!?」

 祠堂が魔力を高めた。すると大気が震え、巨大な地震が起き
街が大騒ぎになる。そして祠堂はドラゴンを香澄とめぐみの
前で召喚した。
 その巨大な生き物を目の前に二人は恐怖を感じていた。

「ほ、本当に凍夜が出したのか?」
「こ、これが本物のドラゴン?お、オタクの私なら本当なら
感激する方だったかもしれないけど、でも、今は怖い」
「それはそうだ。めぐみ、せっかく本物のドラゴンを見れたのに
悪いな。俺はこれから異世界に行って復讐してくるからもし
俺が生きて戻って来たらこいつに乗せてやるよ」
「祠堂くん! もしかして死ぬつもりなの?」
「ああ。俺が居たらこの世界も壊しちまうかもしれないからな!
だから俺は復讐を果たして死ぬ。それが俺の過ちを犯した
罰だ。戦って死ぬのは定番だろ。だからかっこよく死んで来るさ!
まぁ俺を殺せる奴は向こうにもいないから自分で自害するかも
だけどな」
「ダメ。絶対行かせない。死なせない!!」
「そうだな。凍夜!! お前を行かせるわけにはいかんぞ」

 香澄とめぐみは震えながらも祠堂に抱き着き、どこにも
行かせないようにとどめようとしたが、祠堂はそれを
振り払った。
 二人は少し吹き飛ばされ、動けなくなった。

「凍夜」
「祠堂くん。どうして」
「悪いな。さて、姫、エミーN・フィールドに行こうか」
「祠堂、もう無理みたいですわね。あなたを行かせる事は
出来ませんわ。私を殺しなさい。あなたは一人では向こうに
行けないはず。それなら私達が死ねば向こうには行けない!
それでよろしいですわね? エミー」
「うん。本当は祠堂一緒に帰りたかったけど、本当に無理
みたいだから私もここで死ぬよ。それで私達の世界が守れる
なら私は平気」
「ごめんなさい。さぁ祠堂、殺したければ殺しなさい。そう
すればあなたはここに残るしかないわ」
「そうか。それなら望みどおりにしてやろう」
「さよなら祠堂」

 祠堂は二人にドラゴンの攻撃を放った。そして、光と共に
爆発が起き、祠堂も一緒にその中に消えて行ってしまった。

「凍夜!!」

 爆発が収まり、光と煙が消えて、香澄はめぐみが気を
失っているが無事なのを確認し、それから祠堂を見ようと
したが、そこには祠堂も、ノーラ達の姿もなかった。
 香澄は不思議に思った。祠堂は彼女達を殺しに行った
はずなのに、その祠堂の姿もない。香澄は考えた。

「どうして凍夜もいない? もしかして異世界って所に?」

 そう、祠堂はノーラ達を殺した様に見せかけ、ドラゴンの
力で異空間を開き、ノーラ達と一緒にN・フィールドに
飛んで行ったのだ。

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