花カマキリ

真船遥

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Scene 7-3

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 玉城由依の熱愛報道が出てから一週間、俺と渡辺は課長から大量の事務処理仕事や、未解決の事件の捜査を命じられた。課長は芸能関係者に知り合いを持つ警察官僚や政治家から圧力をかけられたのだろう。俺と渡辺のデスクには、一仕事を終えるたびに、大量の書類が積まれて行く。渡辺は、日に日に増えていく書類に辟易し、残業続きでなかなか帰れないせいで、目の下にはクマが縁取られ、肌や髪の毛も荒れ始めていた。課長は俺が変な行動を取らないように、絶えず見張っている。
「草刈さんのせいで俺までトバッチリですよ。彼女も俺の帰りが遅いせいで、かなり苛ついていますし。土日は出かける予定だったんですよ。このままだとキャンセルですよ」渡辺は最近、俺によく毒づくようになった。
「土日の分は俺がやってやるから、お前は休め。プライベートは大切にしろ」
 どうやら、俺の発言が意外だったようで、渡辺は俺の顔をまじまじと見ている。
「おい、手が止まってるぞ」俺は渡辺に忠告した。
「草刈さんがそんな事言うなんて。もっと冷血な人かと思ってましたよ。それともあまりの忙しさに頭でもおかしくなったんですか」
「お前えなあ」
「草刈さんこそ、いつも深夜近くまでここにいますけど。叱られたりしないんですか?」
「叱ってくれる人ならいねえよ」と言って、俺は呟くように「出ていった」と言った。
「出ていった?」
「そう、十年前、俺が仕事一筋で家庭なんて顧みないことに、愛想を尽かして、外に男を作って、息子と一緒に出て行ったよ」
「すみません」
「いいんだ。お前が謝るようなことじゃない。今、付き合っている彼女とは長いのか?」
「四年になります。そろそろ、プロポーズしようかなと」渡辺は後頭部を撫でて、照れ笑いがこぼれている。こいつのプライベートについてはあまり詮索したことがないから、彼女との関係性についてよくわからないが、反応を見るに、だいぶ惚れているのだろう。俺は手を止めて、出来るだけ穏やかな口調で渡辺に言った。
「お前、今日はキリの良いところで帰れ。なんか、彼女の好きなもんでも買って」
「いやでも、早く片づけないと」
「良いから、それは俺が片づけておくから。大丈夫だ。土日もきっちり休め。期限を設けらているが、あってないようなものだ。課長は俺らが玉城由依の捜査から外れていればそれで満足なんだよ。それもあとどれ位で終わる」
「あと三十分くらいです」
「そうか、じゃあそれが終わったら、上がれ。失ってからじゃ、なんでも遅いんだ」
「あ、ありがとうございます」とペコリと渡辺は俺に頭を下げた。
 仕事と違って、プライベートは小さなミスの連続で大きなものを失うことがある。仕事は、ある程度の修正や挽回が可能だが、プライベートはそうはいかない。俺は仕事で家族を失った。別に後悔はしてはいない。後悔していないからと言って、誰も居ない部屋の明かりをつけた時に、何も感じないわけではない。嫁が出て行ってから、ほとんどつけなくなったテレビ。徐々に普段着が減っていくクローゼット。無駄に大きな高性能の洗濯機。家族で一緒に選んだ家具や、息子の勉強机。あいつらが帰ってきた時に、俺はお前らなんかいなくてもしっかりやれている、とでも言いたいのか、部屋はいつも掃除が行き届いている。居間には、新婚旅行の若かった頃の二人の写真や、校門の前で三人で並んでいる入学式の写真が飾ってある。俺はあの笑顔のために、仕事に打ち込んだ。俺が忙しくなればなるほど、家族とは疎遠になっていき、会話の少なくなった食卓では、俺は事件のことばかり考えるようになっていた。俺は家族が愛想を尽かしたことに目を逸らしていたのだろう。それでも俺は家族を愛していた。一度だけでも、自分が家庭を顧みないことを、家族に謝れば済む話だったんだ。いや、ただ、日頃の感謝を伝えるだけでよかったんだ。少しだけ小っ恥ずかしい気落ちを抑えれば済む、簡単なことの積み重ねだ。なんでもそうだ、簡単なことの積み重ねが大きな結果に結びつくんだ。そうとわかっていても、今までの信頼関係や血のつながりみたいなあやふやなものに甘えて、人間関係になると簡単なことがおなざりになる。俺はこいつが気に入っている。気に入っているからこそ、仕事以外に大事なものがあるのなら、俺と同じ轍を踏ませる訳にはいかない。
「お先失礼します」
 俺は申し訳なさそうに挨拶をする渡辺に、言葉をかける代わりに手を振った。小走りするように足早に帰っていく渡部の背中はいつになく幸せそうだった。渡辺が出て行った扉の上の時計の針は19時半を指している。今日も長くなりそうだ、と思いながら、俺は腹ごしらえのために警視庁近くの蕎麦屋に向かった。
 スーツ姿のサラリーマンが背中を丸め蕎麦を啜っている姿を尻目に、俺も目の前の蕎麦を口に運ぶ。蕎麦屋は、麺を啜る音の中に、店員のかけ声が混じり、皆疲れた顔をしながら、黙々と食事をしている。別に賑わうようなところではないが、この非娯楽的な空間は不景気な日本の縮図に俺は見える。どれだけ働いても、景気は悪くなる一方で、社会が活力を失っている。日常の中で活力があるように見えるのはテレビくらいだろう。高度経済成長や、バブル景気の頃のイケていた頃のノスタルジーに浸らせるような番組を見せられ続けている。昔は良かったなんて思いながら、無気力な日常生活と、画面の中で華やぐ芸能人たちの乖離に辟易しながら、働くために食っているのか、食うために働いているのかわからないまま、なんとか無気力ながらも目の前にある安い飯を食らう。
 俺は一旦、山積みになった仕事ではなく、玉城由依について考える。彼女と交際した人間の不審死。彼女にはどこか裏のあるような感じがする。何か重大なことを隠しているみたいだが、一方で無関与にも見える。だが、あり得るのだろうか?自分と肉体関係を結んだ相手が都合よく死ぬなんて。蕎麦を食べ終わり、グラスの冷たい水を飲み干し、仕事に戻ろうか、と思った矢先、仕事用の俺の携帯電話が鳴る。非通知設定と表示された電話に出るか出ないか迷い、俺は出てみると、綺麗な女の声で、玉城由依の秘密について話したいことがある、今テレビ局の楽屋にいるから来て欲しい、と電話越しに伝えられた。女の言う通りに指定された場所を書き留め、最後に女の名前を聞こうとすると、電話が切られた。俺は不審に思いながらも、女に言われた通りにその場所に向かった。
 警備員に警察手帳を見せると、目的の楽屋まですんなり通され、楽屋の扉をノックすると、聞き覚えのある声で、どうぞ、と扉越しに声をかけられた。よく通る、透き通った冴えた声だ。扉を開けて俺のことを見た途端、女は嫌そうな顔をした。それもそのはずだ。楽屋にいたのは玉城由依だからだ。
「またあんた。今度は何よ、ウチのマネージャーにアポくらいは取りなさいよ」と急に甲高い声で俺を非難した。相変わらず、気丈で失礼な態度の女だ。
「俺を呼んだ女がここにいるはずなんだが」と俺は問いかけた。
「はあ。ここにはずっと私しかいなかったわよ。刑事さん、大丈夫?」
 女に呼ばれた場所はここに違いない、何か奇妙な感じだ。俺は白昼夢でも見ているみたいに、何が起きているのか、わからなくなりかけていた。
「ずっとここにいたのか」俺は質問すると、そうよ、と退屈そうに言う。
「そういえば、あんたのせいで、私大変な目にあったじゃない。どうせ、あの脚本家の情報を流したのも、あんたなんでしょ。私に張り込みとかつけて。キモチワル」
 玉城由依は俺がこいつを追い詰めるために、情報を流したと勘違いしているようだ。
「その件はご愁傷様。あの脚本家も殺すのか」と俺は揺さぶりをかける。
「あのね、殺す、殺すってどれだけ私を殺人犯に仕立てたいわけ?。熱愛報道なんて気にしないわよ。それにね、寝た相手を私が殺すわけないじゃない。あんたはどうだか知らないけど、私はヤッてからも大事なの。わかる?」
 綺麗な顔で下品な言葉を並べる女だ。品性を疑う。俺は適当に考えを整理するために、とりあえずその辺の椅子に座り、一息つくと、今度は脚本家に張り付いている刑事から電話がかかってきた。
「もしもし、草刈だ。何かあったか?」
 俺は伝えられた内容を聞いて、言葉を失った。玉城由依の方を思わず見ると、素知らぬ顔で携帯をいじっている。玉城由依と熱愛が発覚した脚本家は、レインコートの男にナイフで刺されて死んだらしい。
「そのレインコートの男はどうした」
「それが、熱愛報道を境に人目につかない入り組んだ道を害者の脚本家が帰り道に選んでいたせいで、レインコートの男を追いかけたのですが、すぐに見失ってしまいました」と電話越しに伝えられた。
「わかった。すぐにそっちに行く」と言い、俺は電話を切った。スッと、顔から血の気が引いた感覚がした。玉城由依の方はまだ、携帯をいじっている。ようやく、俺の視線に気がついたのか、キョトンとした顔で、何じっと私のこと見てるの?、と小馬鹿にした口調で俺に言い放った。
「お前が指示したのか」
「なんのこと?」
 俺は思い切り、手のひらで机を叩き、「お前があの脚本家を殺すように指示したのか?」と叫んだ。
「知らないわよ。本当になんのこと?」玉城由依は困惑している。そして、事態を察し、両手で口を抑え小刻みに震えた。
「もしかして、死んだの?」
 この女じゃない。この女は、多分、何も知らない。俺は何か大きな陰謀に加担させられたのか?。邪悪なドス黒い液体が体に纏わりついている。コールタールに落とされて、思うように身動きが取れない感じだ。俺は急いで、殺害現場に向かうと、テレビ局の廊下である男に、ぶつかった。
「どうしたんですか?刑事さん。血相変えて?」
 俺はそいつが一瞬誰だかわからなかった。この男はたしかマネージャーの如月竜だ。こいつこんな顔をしてたか。能面が張り付いたような、気味の悪い笑顔だ。以前会った時は、もっとどこかあどけなさがあった。倒れた俺に手を差し伸べている。手は異様に冷たく見える。俺は、如月の力を借りず、自分で立ち上がり、殺害現場に急行する、自分の意思で動いているはずなのに、誰かが俺を糸で吊るして操っているような、奇妙な感覚を覚えながら。事件現場には、すでに何人かの捜査員が集まっていた。現場に到着したが、事情だけ説明され、すぐに帰された。
 事件の翌朝、俺は朝一で課長に呼び出された。
「お前、俳優の転落死の件からは外れろ」
「どう言うことですか」
「加賀美事務所からな、お前が強引な捜査をやめないなら、警察を訴えるって言われたんだよ」課長はあの日の加賀美事務所での取り調べの動画を俺に見せてきた。その上、俺が行ってきた強引な捜査を書類にまとめて、俺に渡してきた。警察上層部に、これは提出済みだ、と伝えられ。
「お前こんなことして、許されると思っているのか?。しかも、脚本家が殺害された時、お前、玉城由依の目の前にいたらしいじゃないか。大問題だぞ本当に」と課長はオフィスの皆に聞こえるように大きな声で言う。職員らは俺の失態を知り、俺の方をチラチラ見ながら、クスクス笑っている。
「草刈警部も、もう歳なんですよ。いい加減、落ち着いたらどうですか。どうせ、あと十年したら定年なんでしょ。あそこの窓際部署がねえ。どうやら人手が足りてないみたいなんだ。あんたは近々辞令で、あそこに移動させられる。まあ、退職まで、ゆっくりしててくださいよ」窓際部署の部屋を指差して、俺に嫌味ったらしく左遷を告げた。そして、課長は付け加えるように、
「もしかして、あそこの課で玉城由依の調査を続けようなんて考えてませんよね。私もあなたの部下の頃が長かったからねえ、あんたのやり方はよく学ばせてもらいましたよ。玉城由依の調査を続けるなら、あんたの周りにマスコミが集まるように、あんたの違法捜査の記録をリークしてやっても良いんだ」と挑発した。
「何が言いたい」こいつは、俺がマスコミ程度でビビるとでも思っているのか?。
「あんたの出ていった奥さん、結局、誰とも再婚せず、一人で息子さんを大事に育てたらしいじゃないですか。息子さんも孝行息子で、お母さんに楽させるために、良い会社に入って、頑張っているらしいですよ。違法捜査の常習犯のK警部に家族がいるって、マスコミがかぎつけたらどうします?。あんたの元奥さんと息子さんに、マスコミが殺到するんじゃないですか?。息子さん雇っている企業が、そのこと知ったら、どうなりますかねえ?」
 課長は不敵な笑みを浮かべながら、俺に持ちかけた。こいつのことは、俺の部下だった頃から知っているが、ここまで頭が回るようなやつじゃなかった。もっと大きなものが裏で動いている。俺はこれ以上、家族に迷惑を掛けられない。なんで、俺の弱点が家族だって知っているんだ?。俺の身辺すらも完璧に調べ上げている。一体全体、あの女の周りで何が起こっている?。俺は謎の女に呼び出されて、楽屋に向かったんだ。誰かが玉城由依の無実を証明するために俺を利用し、捜査を打ち切らせるために警察組織すらも操っているのか?。
 俺は思い出した。如月竜の顔が、一瞬、誰かの顔と重なったことを。女子大生を滅多刺しにした男と同じ顔だ。あいつの中で何か目覚めたんだ。俺が目覚めさせたんだ。俺はもしかして、如月に嵌められたのか?。
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