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Scene 15-2
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大寒波に襲われた東京は珍しく雪が降っていた。俺は懐の銃の重みを確かに感じながら、エントランスを清掃していると、目的の仁科がコートの雪を払って病院に入ってきた。仁科は清掃員のことなんて気にしない。いつも通り、患者や同僚に気軽に挨拶をしている。変装予定の医者は今日は欠勤だ。俺は、この病院のシフトを大体把握している。今のところ計画通りだ。あとはトイレで着替えて、院長室に行くだけでいい。
男子トイレの前に、清掃中の看板を立て白衣に着替える。写真の医者は銀縁の眼鏡をしていた。俺はポケットから眼鏡を取り出して、鏡で自分の顔を確認した。伸びた前髪で目元を隠すと、写真の医者に見えなくもない。よっぽど近くで見なければバレないだろう。俺は、メモでこの後の予定を確認して、トイレを出た。しかし、ここで計画に誤算が生じた。男子トイレを出ると、ハルヨとカレンが俺を出迎えたからだ。ナース服のカレンが病人のふりをしたハルヨに付き添っている。すぐに帰るように諭すために俺は使っていない病室に二人を連れ込んだ。
「どうして来た?。俺一人で充分だと言っただろう」
答えづらそうにしているカレンに代わってハルヨが、「院長室の見張り役として、私が連れてきたの。流石に一人で乗り込んで脅すのは無理があるわ。院長室に誰かが入ってくるかもしれない。私と彼女が院長室の前に立って、誰かが入ってきそうな時、お取り込み中だと説明すれば多少は時間が稼げるでしょ」と弁解した。
「確かに急な来客については懸念点だったが、俺は今日の院長の予定を完璧に把握している。今から一時間は来客は来ない。来たとしても対処法は考えてある」
「でも、キサラギの計画が成功するかどうかの正念場なんでしょ。想定外の状況は排除すべきでしょ。私だって由依の仇を討ちたい」
ハルヨが、由依、という言葉を発すると、カレンは怪訝な顔をして「由依?。由依って玉城由依のこと?」と俺に聞いた。俺はカレンには由依のためだと言っていない。ハルヨは俺に追い詰められて口を滑らせた。カレンに由依のことを問い詰められると、事態がややこしくなる。
「わかった。二人にも協力してもらう。俺が院長室に入った後、用事があるふりをして扉の前に立っていればいい。他の職員に疑われたら、うまく二人で口裏を合わせろ」
「わかったわ。カレンなんだけど、後からやってきた方が良いんじゃない」
「どうして?」
「院内にいないはずの人間が同時に三人も同じエレベーターに乗っていたら不審に思う人が出てくるんじゃない。ある程度行動は別にした方が良いと思うけど。私がキサラギに付き添っているふりをして先に上がって、カレンには後から来て貰えば」
「まあそれでいい。ただ、バレそうになったらすぐに立ち去るんだ。二人ともわかったか?」
ハルヨの提案通り、俺とハルヨの二人で院長室に向かった。二人で院長室のある階にたどり着くと、仁科院長が自分の部屋に入って行くのが見えた。俺らは物陰から、あたりに誰もいないことを確認して、院長室に忍び寄った。一歩ずつ近づいていくと、復讐心が燃え上がってきた。白衣の裏に隠した銃の無機質な冷たさで逸る気持ちを抑えた。木造りの重厚な院長室の扉の前で、一度頭を整理させ、扉をノックしようとすると、白衣のポケットに入っていた院内用の携帯電話が震えた。この白衣の持ち主は携帯電話を入れっぱなしにして帰ったようだ。バイブを切ると、すぐにまた携帯がバイブした。見かねたハルヨが、一応出たら、と俺に促した。俺は、後にしてくれ、とだけ言って電話を切るか、と考え、仕方なく電話に出ると、野太い男の声で、俺の名前を呼ばれ背筋が凍った。
「如月竜だな」
コイツは、俺が潜入していると知っている。ハルヨは急に青ざめた俺を不審そうに見ている。
「なぜ俺の計画を知っている」
「女は預かった。今すぐ助けにこないと、女の命はない」
電話越しだがカレンは殴られ叫び声をあげているようだ。携帯電話のマイクを手で押さえて、ハルヨにカレンが攫われたことを伝えた。
「どこにいる?。彼女に手を出すな。そいつは何も知らないし、俺とは何も関係がない」と焦って説明すると、
「そうか。俺らの勘違いか。じゃあ、ここで殺してもいいな」と電話を切られそうになった。
「やめろ」
「やめて欲しければ、五分以内に電話をかけ直せ。俺らはこの病院の秘密の地下室にいる。人質の開放条件は、情報だ。お前が手に入れている情報をここで洗いざらい話せ。電話をしてきたら案内してやる。良いな」と言われ、電話を切られた。
「どうするの?。ここで彼女を助けに行ったら、あなたの計画はご破産になるんじゃない?」
ハルヨの言う通りだ、彼女を助けに行けば、計画は失敗する。仁科病院の不正記録も手に入れられず、俺が手に入れた情報も全て話すハメになる。俺はこれを恐れていたんだ。
「キサラギ、目的を見失っちゃダメよ。由依の人生を滅茶苦茶にしたやつに一矢報いるんでしょ。それにあなたのことはよく知っているけど、あの子に愛情なんて微塵も持ち合わせていないんでしょ。あなたが好きなのは由依だけ。それに本当に相手が彼女に手を出すと思うの?。死体はどうやって処理するの?」
「病院なら死体の処理なんて簡単だ。それにここは、手術記録を改竄して健全な臓器を確保しているような病院だぞ。一人死んだくらい簡単に隠蔽できる。それに」
これ以上は言えない。この病院が行っているのは、手術記録の改竄だけではない。もう、仁科は目の前にいるようなものなんだ。俺はカレンを見殺しにしても、復讐を遂げたいはずだった。握っていた拳銃を強く握りしめようとしたが、思ったように力が入らなかった。
「カレンを助けに行こう」
拳銃から手を離し、俺は電話をかけなおした。携帯のプラスチックの質感が不愉快でしょうがない。
「彼女に手を出していないだろうな。いいか、少しでも彼女に傷を負わせてみろ、情報は手に入らないと思え」
馬鹿な判断だ、とわかっていても俺はカレンを見殺しにできなかった。思考が自分の物じゃなくなったみたいで、復讐なんてどうでも良くなったのか、俺の頭はカレンを助け出すことでいっぱいになっていた。どうやって彼女を救い出すか。敵の人数も武器もわからない。そもそもどこで計画がバレたんだ?、八代や山本からか?。あの二人は仁科を銃で脅して、情報を聞き出すとしか伝えていない。他に考えられるのは、森田か、ハルヨかカレンの三人だ。カレンが俺を出し抜くとも思えない、仁科病院の不正がバレれば、森田は大喜びだろう。消去法で言えば、ハルヨしかいなかった。
男子トイレの前に、清掃中の看板を立て白衣に着替える。写真の医者は銀縁の眼鏡をしていた。俺はポケットから眼鏡を取り出して、鏡で自分の顔を確認した。伸びた前髪で目元を隠すと、写真の医者に見えなくもない。よっぽど近くで見なければバレないだろう。俺は、メモでこの後の予定を確認して、トイレを出た。しかし、ここで計画に誤算が生じた。男子トイレを出ると、ハルヨとカレンが俺を出迎えたからだ。ナース服のカレンが病人のふりをしたハルヨに付き添っている。すぐに帰るように諭すために俺は使っていない病室に二人を連れ込んだ。
「どうして来た?。俺一人で充分だと言っただろう」
答えづらそうにしているカレンに代わってハルヨが、「院長室の見張り役として、私が連れてきたの。流石に一人で乗り込んで脅すのは無理があるわ。院長室に誰かが入ってくるかもしれない。私と彼女が院長室の前に立って、誰かが入ってきそうな時、お取り込み中だと説明すれば多少は時間が稼げるでしょ」と弁解した。
「確かに急な来客については懸念点だったが、俺は今日の院長の予定を完璧に把握している。今から一時間は来客は来ない。来たとしても対処法は考えてある」
「でも、キサラギの計画が成功するかどうかの正念場なんでしょ。想定外の状況は排除すべきでしょ。私だって由依の仇を討ちたい」
ハルヨが、由依、という言葉を発すると、カレンは怪訝な顔をして「由依?。由依って玉城由依のこと?」と俺に聞いた。俺はカレンには由依のためだと言っていない。ハルヨは俺に追い詰められて口を滑らせた。カレンに由依のことを問い詰められると、事態がややこしくなる。
「わかった。二人にも協力してもらう。俺が院長室に入った後、用事があるふりをして扉の前に立っていればいい。他の職員に疑われたら、うまく二人で口裏を合わせろ」
「わかったわ。カレンなんだけど、後からやってきた方が良いんじゃない」
「どうして?」
「院内にいないはずの人間が同時に三人も同じエレベーターに乗っていたら不審に思う人が出てくるんじゃない。ある程度行動は別にした方が良いと思うけど。私がキサラギに付き添っているふりをして先に上がって、カレンには後から来て貰えば」
「まあそれでいい。ただ、バレそうになったらすぐに立ち去るんだ。二人ともわかったか?」
ハルヨの提案通り、俺とハルヨの二人で院長室に向かった。二人で院長室のある階にたどり着くと、仁科院長が自分の部屋に入って行くのが見えた。俺らは物陰から、あたりに誰もいないことを確認して、院長室に忍び寄った。一歩ずつ近づいていくと、復讐心が燃え上がってきた。白衣の裏に隠した銃の無機質な冷たさで逸る気持ちを抑えた。木造りの重厚な院長室の扉の前で、一度頭を整理させ、扉をノックしようとすると、白衣のポケットに入っていた院内用の携帯電話が震えた。この白衣の持ち主は携帯電話を入れっぱなしにして帰ったようだ。バイブを切ると、すぐにまた携帯がバイブした。見かねたハルヨが、一応出たら、と俺に促した。俺は、後にしてくれ、とだけ言って電話を切るか、と考え、仕方なく電話に出ると、野太い男の声で、俺の名前を呼ばれ背筋が凍った。
「如月竜だな」
コイツは、俺が潜入していると知っている。ハルヨは急に青ざめた俺を不審そうに見ている。
「なぜ俺の計画を知っている」
「女は預かった。今すぐ助けにこないと、女の命はない」
電話越しだがカレンは殴られ叫び声をあげているようだ。携帯電話のマイクを手で押さえて、ハルヨにカレンが攫われたことを伝えた。
「どこにいる?。彼女に手を出すな。そいつは何も知らないし、俺とは何も関係がない」と焦って説明すると、
「そうか。俺らの勘違いか。じゃあ、ここで殺してもいいな」と電話を切られそうになった。
「やめろ」
「やめて欲しければ、五分以内に電話をかけ直せ。俺らはこの病院の秘密の地下室にいる。人質の開放条件は、情報だ。お前が手に入れている情報をここで洗いざらい話せ。電話をしてきたら案内してやる。良いな」と言われ、電話を切られた。
「どうするの?。ここで彼女を助けに行ったら、あなたの計画はご破産になるんじゃない?」
ハルヨの言う通りだ、彼女を助けに行けば、計画は失敗する。仁科病院の不正記録も手に入れられず、俺が手に入れた情報も全て話すハメになる。俺はこれを恐れていたんだ。
「キサラギ、目的を見失っちゃダメよ。由依の人生を滅茶苦茶にしたやつに一矢報いるんでしょ。それにあなたのことはよく知っているけど、あの子に愛情なんて微塵も持ち合わせていないんでしょ。あなたが好きなのは由依だけ。それに本当に相手が彼女に手を出すと思うの?。死体はどうやって処理するの?」
「病院なら死体の処理なんて簡単だ。それにここは、手術記録を改竄して健全な臓器を確保しているような病院だぞ。一人死んだくらい簡単に隠蔽できる。それに」
これ以上は言えない。この病院が行っているのは、手術記録の改竄だけではない。もう、仁科は目の前にいるようなものなんだ。俺はカレンを見殺しにしても、復讐を遂げたいはずだった。握っていた拳銃を強く握りしめようとしたが、思ったように力が入らなかった。
「カレンを助けに行こう」
拳銃から手を離し、俺は電話をかけなおした。携帯のプラスチックの質感が不愉快でしょうがない。
「彼女に手を出していないだろうな。いいか、少しでも彼女に傷を負わせてみろ、情報は手に入らないと思え」
馬鹿な判断だ、とわかっていても俺はカレンを見殺しにできなかった。思考が自分の物じゃなくなったみたいで、復讐なんてどうでも良くなったのか、俺の頭はカレンを助け出すことでいっぱいになっていた。どうやって彼女を救い出すか。敵の人数も武器もわからない。そもそもどこで計画がバレたんだ?、八代や山本からか?。あの二人は仁科を銃で脅して、情報を聞き出すとしか伝えていない。他に考えられるのは、森田か、ハルヨかカレンの三人だ。カレンが俺を出し抜くとも思えない、仁科病院の不正がバレれば、森田は大喜びだろう。消去法で言えば、ハルヨしかいなかった。
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