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二章 学園生活

9話 魔力操作にて

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俺が元の闘技場に戻ってくるとみんなが驚いて俺を心配している表情でいた。
するとコリン先生がこちらにやってきて。

「始祖竜とは契約できなかったみたいね。まぁ仕方ないわ。何たって伝説の存在の竜だもん。呼び出すだけでもすごいことよ」

と励ましているが、お門違いなことばかりを言われた。

「ちゃんと契約できましたよ」

俺はコリン先生に自慢するように右手のマークを見せつけた。

「えっ…えっ⁉︎。う、嘘……本当に……」
「はい。なんなら今ここで呼びましょうか?」
「い、いえ。今呼び出されたら授業が進まないので」

そう言ってコリン先生はとても疲れた表情をしていたがみんなに号令をかけて集めさせた。

「えっとー。さっき召喚した子とはこれから各自でどんどん仲良くなってください。じゃあ今からは、魔法の技術を高めてもらいます。最初は魔力操作をしていこうと思うので各自で身体強化を使ってください」

コリン先生がそういうと各自で魔力を体にかよわせて身体強化を使っていった。
身体強化は一定の魔力をレベルに応じて倍率が上がるようになるもので自身の身体能力が上がるものだ。
普通の人のレベル1だと1.1倍でレベル10で2倍になるものだ。
だが、これにも裏技というものがあり、それを説明するには最初に魔力のことを話そう。
まず、魔力とは、生き物全てが少なからず持っているもので質はそれぞれ異なっている。質が極端に悪い魔力は魔法の威力が下がったりする。だが、逆に質が極端に良い魔力だとどうなるか?。正解は、魔法の威力が上がるのだ。
身体強化でも、長年魔力操作に精通して来た人が最高の魔力の質で身体強化を使うとレベル1で1.1以上に上がりレベル10に達すると10倍を超えるとも言われている。
このように、魔力操作は魔法を使う上でとても大切なものでどれだけレベルの強い魔法が使えても魔力の質、すなわち魔力操作が雑魚だったら話にならないのだ。
逆に魔力の質が最悪だと、レベル10でも2倍に届かない時がある。
以上のことを持って、魔力操作はとても大切なものだと理解できたと思う。
因みに、今の俺が全力の魔力で身体強化を使ったら20倍をいく。それも全て魔力操作や魔力精密操作のおかげだ。

「はい、皆さん。今日はこれぐらいにしましょう」

しばらく魔力操作の訓練をしているとコリン先生がそう呼びかけたので授業を終えて闘技場を出ると日が傾き始めていた。

俺たちは教室に戻り服を着替え終わった後、明日の軽い日程を教えてもらいそのまま解散をした。

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