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二章 学園生活

21話 盗賊団壊滅状態

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俺は走ってカードルさんのところへ戻ると、コードルさんと他3人しか立っておらず、他の護衛の人や教師は倒れ伏していた。

俺は更にスピードを上げ盗賊のところに躍り出た。

「おまたせしました」
「ふぅー、やっと来てくれたか」
「はい。あちらの盗賊たちは僕が全員潰しておきました」
「助かる。ここもちょっと任せてもいいか?。もう立ってるのも苦しくてな」
「大丈夫です。すぐに終わらせますから」

俺はそう言って、カードルさんや他の人たちも含めて全員馬車の中に転移させた。

「では、盗賊の皆さん。お相手、よろしくお願いしますね」

俺はそう言って盗賊団の一番前にいた人の懐に高速で潜り込み、そのままグランで一閃。
そこから近くにいた盗賊たちをまとめて一掃したあたりで逃げ出そうとした奴がいたから、さっきと同じ要領で、氷の壁を作った。

「ハハハ、こりゃ敵わねぇわ」「最後にヤりたかった」「お前童貞かよ!。相手もだがお前にも驚いたわ」

と言った感じにちょっと変な会話が混じってたが俺は氷に囲まれたここの上空に黒雲を作った。

「あ、あれ……」「な、なんなんだよ本当に!」「盗賊にならずに冒険者続けてりゃよかったー!」「どうせ死ぬならヤっとけばよかった」

俺はそんなことは全部無視して、今日初めて魔法名を言った。

雷豪牙メガライ

この魔法は範囲内に雷を無数に落とす魔法でこれを受けた盗賊たちは誰一人例外なく黒炭となりそよ風に吹かれて飛んでいった。

「次はアジトの殲滅に行こうかな。カードルせんせーい!」
「なんだー」
「盗賊のアジトの殲滅に行ってきまーす」
「気をつけろよー」
「分かりましたー」

俺はそう言って、近くの森に駆けた。

~カードルside~

俺は気づくと馬車の御者のところにいた。
さっきまでいたところに視線をやると、坊主がたった一振りで俺が苦戦した盗賊を殺してそのあとも次々に殺した後、逃げようとしている奴らを氷の壁で塞いでいた。

「やっぱバケモンだな」

俺がそう言った途端に、空が暗くなり始めた。上を見ると黒雲が発生していて雷が鳴っていた。

刹那。

一瞬雷が落ち、目がチカチカしたがだんだんと回復して盗賊の方を見ると黒煙が上がって風に乗って黒い灰のようなものが飛んでいった。

「カードルせんせーい」

俺が唖然としていると、坊主から声がかかった。

「なんだー」
「盗賊のアジトの殲滅に行ってきまーす」

最初は何考えてんだ?と思ったがまた誰かが襲われるのは良くないし叩ける時に叩いた方が良いと思った俺は、「気をつけろよー」と許可を出してしまった。

「分かりましたー」

坊主はそう言って走って森の方に行った。

「はぁー。子供にこんな危険なことをさせるってのは教師、いや、大人失格かもな」

俺はそう呟いて手持ちのポーションで回復に専念した。
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