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二章 学園生活
23話 園外学習スタート
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俺は子供の姿に変わった後、森から馬車の方に戻って行った。
そこは別れた時と全く変わらない状態で、生徒たちはみんな怯えていてカードルさんたちはその生徒たちを慰めていた。
「カードル先生。戻りました」
俺はカードル先生がいるところに移動してそう告げた。
「帰ってきたか。ガキどもがずっと不安がっててな、今回は一回国に戻った方が良いかも知れん」
「大丈夫です。このまま続けましょう」
「いや、そう言ってもなぁ。この通り全員精神的に疲れてるからさ」
「なら回復するだけです。精神範囲回復」
これは光魔法の一種で、精神の異常を範囲で回復させる能力がある。
俺がこれをここにいる全員を対象に使うと、青ざめていた生徒たちが元気を取り戻した。
「すげー」
「これで問題ないですね。では行きましょう」
「お、おう。目的地はもう直ぐだからもう少し我慢しろよー」
「「「「ハーーイ」」」」
みんなさっきとは一変して笑顔になっている。
「坊主、なんで国に戻らないんだ?。国はまだ近い方だし、わざわざ魔法を使うこともなかったろ」
「それなんですが……学園は信用できなくなりました」
俺は黙秘をしようかとも思ったが変に怪しまれては困るからそう言った。
「何かあったのか?」
「ええ。なので今は国に戻っても危険な可能性があります」
「何がどうなってるのか詳しく聞きたいが……俺たちにはどうしようもないんだろ」
「まぁ……そうですね。相手が何をしでかすかも分からない状態ですから」
「まぁ俺はガキどもが笑ってりゃあそれで良いんだけどな」
カードル先生はそう言いながら後ろの馬車を眺めた。
「なら、守ってあげてくださいね」
「当たり前だ。ガキどもは俺が死んでも守り通してやるよ。まぁ坊主には助けられっぱなしだけどな」
「気にしないでください。僕にはその力があるんです。できることは全力でやります。ですが……優先順位は決まってます」
「そいつが襲われてたら他の襲われている奴を切り捨ててそいつを救うってか」
「はい。守ると決めたならそのために必要なもの以外は全て捨てます」
「……そうか」
俺がそう言うとカードルさんは軽く返事をして黙りこくってしまった。
気まずい雰囲気が漂っていたが、少しすると普通に会話ができるぐらいには良くなった。
しばらく進んでいるとやっと目的地に着いた。
「よし、着いたぞ!。ここから俺たちは手出しをしない。どうしてもと言う時は別だが基本は団体で行動するように。じゃあ最初はテントを建てていけ。終わったら一度俺のところに集まれ。じゃあ始め!」
カードルさんがそう言うと、生徒たちは前もって作っていた班で固まってテントを設置して行く。
そうして、俺たちの学園外学習が始まった。
~学園長side~
「今頃あの子たちはどうしてるかしら」
学園長はそう呟きながらワインを片手に窓の外を眺めていた。
「私を脅迫した報いは受けてもらうわ。アラストール君」
「せいぜい、足掻いて死んでしまいなさい。結構な額はあげたし、しっかりやってくれるでしょう。強いといっても、多勢に無勢では意味ないのよ」
学園長はその言ってグラスのワインを飲み干した。
「私の手で仕留めれないのは悔しいけど、まぁ死んでくれるのはいいかしらね。
さようならアラストール・エリーニュス君。ふふふ」
学園長はそう言って不敵な笑みを浮かべるが、彼女が後に地獄を見るのはアストしか知らなかった。
そこは別れた時と全く変わらない状態で、生徒たちはみんな怯えていてカードルさんたちはその生徒たちを慰めていた。
「カードル先生。戻りました」
俺はカードル先生がいるところに移動してそう告げた。
「帰ってきたか。ガキどもがずっと不安がっててな、今回は一回国に戻った方が良いかも知れん」
「大丈夫です。このまま続けましょう」
「いや、そう言ってもなぁ。この通り全員精神的に疲れてるからさ」
「なら回復するだけです。精神範囲回復」
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俺がこれをここにいる全員を対象に使うと、青ざめていた生徒たちが元気を取り戻した。
「すげー」
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「「「「ハーーイ」」」」
みんなさっきとは一変して笑顔になっている。
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「それなんですが……学園は信用できなくなりました」
俺は黙秘をしようかとも思ったが変に怪しまれては困るからそう言った。
「何かあったのか?」
「ええ。なので今は国に戻っても危険な可能性があります」
「何がどうなってるのか詳しく聞きたいが……俺たちにはどうしようもないんだろ」
「まぁ……そうですね。相手が何をしでかすかも分からない状態ですから」
「まぁ俺はガキどもが笑ってりゃあそれで良いんだけどな」
カードル先生はそう言いながら後ろの馬車を眺めた。
「なら、守ってあげてくださいね」
「当たり前だ。ガキどもは俺が死んでも守り通してやるよ。まぁ坊主には助けられっぱなしだけどな」
「気にしないでください。僕にはその力があるんです。できることは全力でやります。ですが……優先順位は決まってます」
「そいつが襲われてたら他の襲われている奴を切り捨ててそいつを救うってか」
「はい。守ると決めたならそのために必要なもの以外は全て捨てます」
「……そうか」
俺がそう言うとカードルさんは軽く返事をして黙りこくってしまった。
気まずい雰囲気が漂っていたが、少しすると普通に会話ができるぐらいには良くなった。
しばらく進んでいるとやっと目的地に着いた。
「よし、着いたぞ!。ここから俺たちは手出しをしない。どうしてもと言う時は別だが基本は団体で行動するように。じゃあ最初はテントを建てていけ。終わったら一度俺のところに集まれ。じゃあ始め!」
カードルさんがそう言うと、生徒たちは前もって作っていた班で固まってテントを設置して行く。
そうして、俺たちの学園外学習が始まった。
~学園長side~
「今頃あの子たちはどうしてるかしら」
学園長はそう呟きながらワインを片手に窓の外を眺めていた。
「私を脅迫した報いは受けてもらうわ。アラストール君」
「せいぜい、足掻いて死んでしまいなさい。結構な額はあげたし、しっかりやってくれるでしょう。強いといっても、多勢に無勢では意味ないのよ」
学園長はその言ってグラスのワインを飲み干した。
「私の手で仕留めれないのは悔しいけど、まぁ死んでくれるのはいいかしらね。
さようならアラストール・エリーニュス君。ふふふ」
学園長はそう言って不敵な笑みを浮かべるが、彼女が後に地獄を見るのはアストしか知らなかった。
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