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三章 復讐の始まり
26話 出し物
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翌日、俺たちは以前から予定されていたクラスの出し物をすることになった。
このクラスの出し物は地球でいう参観日のようなもので保護者が出し物を観に来る。
俺の場合はこの世界に保護者なんかいないから特に何も感じないがクラスの奴らは親が来るということで緊張というか恥ずかしがっていた。
「『ガラガラ』よーっす。全員いるか?。今日は待ちに待って……この様子だったらそうでもなさそうだな」
しばらく教室でミリーナと雑談しているとカードルがやってきて開口一番にそういった。
「まぁ、緊張すると思うが気ままに頑張れよ。出し物は今日の10時からだ。途中でトイレに行きたくても行けねぇと思うから先にトイレ行っとけよ。話は以上。今日は頼んだぞ坊主」
カードル先生はそう言って教室を出て行った。先程カードル先生が俺になにかを頼んだのは今日の出し物で俺が結構大事な役をするからだ。
まぁ詳細は出し物が始まってのお楽しみだ。
今は8時だからあと2時間か。先にトイレでも行っとこうかな。
そして、時間10時の10分前になった。場所は入学式があった大ホールで既に会場は保護者や他クラスの保護者でごった返していた。
すべてのクラスがここで出し物を行なって既に4クラスが出し物を終えている。
「はぁ~緊張する~」
「確かにね。精神範囲回復。これでみんなも落ち着いたかな」
「ありがとう」
緊張も一種の精神混乱状態だからこの魔法を使えば大抵は落ち着けられる。
極度の緊張状態だったらもう少し強力な魔法を使った方がいいが周りを見渡しても見る限りほとんどが平常心を保っているように見れるから問題はないだろう。
「えー続きましては1-A組の出し物。サンドリヨンになります」
サンドリヨンとはシンデレラのフランス語形で内容はほとんどシンデレラそのものだった。
これも初代勇者が作った童話とされていたのだが完全に著作権がどうこうなりそうだなとこの時の俺は思った。話は普通のシンデレラとほぼ一緒でなぜ童話の名前をシンデレラにしなかったのか不思議でならないがいったいどうしてなんだろうか。ただ単にフランス語ってカッコいいってノリだったらシャルル・ペローさんに謝ってこい。
それにしても初代勇者って結構有能だったのかもな。すこしエロくて抜けてそうだが根は優しくて頭は回るのかもしれない。そいつが現代にいたら友達になってみたかったな。まぁ大海の日は少し文句を言ってやりたいが。
そうこうしているうちにサンドリヨンの劇が幕を開けた。
役の振り分けなんだが、サンドリヨン役はクラスの万丈一致でミリーナに決まって王子役なのだが何故か俺に決まった。単純な理由として、リアルに二人は婚約してるんだからそっちの方がいいかな、という事らしい。いやまあ有り難いのは有り難いんだが……俺、魔女の役もあるんだよな。
サンドリヨン(ミリーナ)の姉たちが舞踏会に行きサンドリヨン(ミリーナ)が泣いている時に俺の出番が来た。
変身で完璧な仙女に変身してミリーナに魔法をかけ一瞬で服装を華やかなものにしてガラスの靴も用意してカボチャの馬車や6頭の白馬、御者や従者も魔法で用意した。まぁかぼちゃの馬車以外の全部は俺の影が変身したやつなんだがな。
サンドリヨン(ミリーナ)を乗せた馬車を魔法で宙に浮かして観客席の方に青白く輝くエフェクトを出させながら馬を走らせた。その青白く輝くエフェクトはグングニル(白)とブリューナク(青)が飛んでいる間に見えるもので実は馬車の下にグングニルとブリューナクがあるのだ。もっと言ったらグングニルとブリューナクの上に馬車がある感じだが。客先からは見えないように一応偽装はしてすがたが見えないようにしている。
その間に俺たちは舞台を城の舞踏会にしてサンドリヨン(ミリーナ)を元の場所に戻した。
俺は速攻で王子役にやってサンドリヨン(ミリーナ)と踊りを楽しみ夜の12時のお告げでミリーナは片一方のガラスの靴を残して馬車に乗って消えていった。
そして今度は王子(俺)がメインに話が進んでいく。サンドリヨン(ミリーナ)に一目惚れした俺はガラスの靴を頼りにサンドリヨン(ミリーナ)を探した。
最後にサンドリヨン(ミリーナ)の姉の家にお使いを送りそこでサンドリヨン(ミリーナ)を見つけそのまま晴れて二人は結婚することになった。
そういった流れを俺たちは30分以内渡り行い幕を閉じた。
出し物が終わり拍手喝采の中俺たちは大ホールを後にした。
ーーーーーーーーー
作者より。
これだけ言わせてほしい。
変身魔法ってだけでチートだと思う。
これからもこんなチート能力を駆使したアストの物語を頑張って書くので応援よろしくお願いします。
このクラスの出し物は地球でいう参観日のようなもので保護者が出し物を観に来る。
俺の場合はこの世界に保護者なんかいないから特に何も感じないがクラスの奴らは親が来るということで緊張というか恥ずかしがっていた。
「『ガラガラ』よーっす。全員いるか?。今日は待ちに待って……この様子だったらそうでもなさそうだな」
しばらく教室でミリーナと雑談しているとカードルがやってきて開口一番にそういった。
「まぁ、緊張すると思うが気ままに頑張れよ。出し物は今日の10時からだ。途中でトイレに行きたくても行けねぇと思うから先にトイレ行っとけよ。話は以上。今日は頼んだぞ坊主」
カードル先生はそう言って教室を出て行った。先程カードル先生が俺になにかを頼んだのは今日の出し物で俺が結構大事な役をするからだ。
まぁ詳細は出し物が始まってのお楽しみだ。
今は8時だからあと2時間か。先にトイレでも行っとこうかな。
そして、時間10時の10分前になった。場所は入学式があった大ホールで既に会場は保護者や他クラスの保護者でごった返していた。
すべてのクラスがここで出し物を行なって既に4クラスが出し物を終えている。
「はぁ~緊張する~」
「確かにね。精神範囲回復。これでみんなも落ち着いたかな」
「ありがとう」
緊張も一種の精神混乱状態だからこの魔法を使えば大抵は落ち着けられる。
極度の緊張状態だったらもう少し強力な魔法を使った方がいいが周りを見渡しても見る限りほとんどが平常心を保っているように見れるから問題はないだろう。
「えー続きましては1-A組の出し物。サンドリヨンになります」
サンドリヨンとはシンデレラのフランス語形で内容はほとんどシンデレラそのものだった。
これも初代勇者が作った童話とされていたのだが完全に著作権がどうこうなりそうだなとこの時の俺は思った。話は普通のシンデレラとほぼ一緒でなぜ童話の名前をシンデレラにしなかったのか不思議でならないがいったいどうしてなんだろうか。ただ単にフランス語ってカッコいいってノリだったらシャルル・ペローさんに謝ってこい。
それにしても初代勇者って結構有能だったのかもな。すこしエロくて抜けてそうだが根は優しくて頭は回るのかもしれない。そいつが現代にいたら友達になってみたかったな。まぁ大海の日は少し文句を言ってやりたいが。
そうこうしているうちにサンドリヨンの劇が幕を開けた。
役の振り分けなんだが、サンドリヨン役はクラスの万丈一致でミリーナに決まって王子役なのだが何故か俺に決まった。単純な理由として、リアルに二人は婚約してるんだからそっちの方がいいかな、という事らしい。いやまあ有り難いのは有り難いんだが……俺、魔女の役もあるんだよな。
サンドリヨン(ミリーナ)の姉たちが舞踏会に行きサンドリヨン(ミリーナ)が泣いている時に俺の出番が来た。
変身で完璧な仙女に変身してミリーナに魔法をかけ一瞬で服装を華やかなものにしてガラスの靴も用意してカボチャの馬車や6頭の白馬、御者や従者も魔法で用意した。まぁかぼちゃの馬車以外の全部は俺の影が変身したやつなんだがな。
サンドリヨン(ミリーナ)を乗せた馬車を魔法で宙に浮かして観客席の方に青白く輝くエフェクトを出させながら馬を走らせた。その青白く輝くエフェクトはグングニル(白)とブリューナク(青)が飛んでいる間に見えるもので実は馬車の下にグングニルとブリューナクがあるのだ。もっと言ったらグングニルとブリューナクの上に馬車がある感じだが。客先からは見えないように一応偽装はしてすがたが見えないようにしている。
その間に俺たちは舞台を城の舞踏会にしてサンドリヨン(ミリーナ)を元の場所に戻した。
俺は速攻で王子役にやってサンドリヨン(ミリーナ)と踊りを楽しみ夜の12時のお告げでミリーナは片一方のガラスの靴を残して馬車に乗って消えていった。
そして今度は王子(俺)がメインに話が進んでいく。サンドリヨン(ミリーナ)に一目惚れした俺はガラスの靴を頼りにサンドリヨン(ミリーナ)を探した。
最後にサンドリヨン(ミリーナ)の姉の家にお使いを送りそこでサンドリヨン(ミリーナ)を見つけそのまま晴れて二人は結婚することになった。
そういった流れを俺たちは30分以内渡り行い幕を閉じた。
出し物が終わり拍手喝采の中俺たちは大ホールを後にした。
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作者より。
これだけ言わせてほしい。
変身魔法ってだけでチートだと思う。
これからもこんなチート能力を駆使したアストの物語を頑張って書くので応援よろしくお願いします。
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