クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath

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六章 家族団欒

11話 帝国の最後 1

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俺は一歩一歩、わざと音が響くように歩き帝王の前に行き顔を覗き込むように屈んでさっきの衛兵のように耳元に口を持っていった。

「お前は以前、勇者召喚をした際にひとりの男の子を帝国から追い出したことがあったはずだが、覚えてるか?」

俺がそう言うと、明らかに動揺した顔となり冷や汗を滝のように流していた。

「答えろ」

俺は脅しも含めて少し威圧を混じあわせながら言葉を放った。

「しっ!知っている!だ!だが!もしその子供に今回の事件を起こしたキッカケがあったとするならお門違いだ!」

俺は何言ってんだ?と思いながら言葉を促した。

「わ、儂はちゃんとお金も渡したし。武器だって与えてやった。この城を去るときだって儂は止めたがあやつが勝手に出て行っただけだ。儂には何かをされる道理はない」

俺はその言葉を聞き、激しい憎悪が湧き上がってきたが必死に抑えた。

「その子供は、帝国から追い出され無一文だった。なぜ子供はそうなっていた?」

俺はさらに質問を投げかけた。

「そ、それは……きっとどこかで魔物にでも襲われたのだろう。その時に荷物をどこかに捨てて早く走れるようにとでも思ったのだろう」
「…………あの体で、逃げ切れるとでも思っているのか?」

俺は昔の古傷を抉りながら自虐ネタを使った。

「ま、魔物が低レベルだったのだろう。スライム程度の魔物ならあの勇者でも逃げ切れるだろう」

そこまで言い訳を考えると返ってすごく見えるな。

「クククッ、ハ~ハッハッハ!」
「な、何がおかしい!」
「クククッ、お前の言ってることが全部嘘だってのが分かってるからな!こんな嘘でっち上げてるお前が滑稽でな!」
「なっ!?わ、儂は嘘など行ってはない!う、嘘を言ってるのはその子供だ!な、何を言っている!」
「ハハハッ!まだそんなこと言ってんのか?本人の前で」
「ほ、本人?」

俺はニタァと笑顔を浮かべながら闇魔法の虚像を使い煌輝の姿となった。

「お前が言ってたことが全部嘘だってのが……分かったよな」

俺は笑顔を消し怒り心頭の眼差しで帝王を見据えた。

ーーーーーーーーー
作者より。
今日もリアルの都合で早めに更新します。
めっちゃ字数が少ないですが許してください!
これからも応援よろしくお願いします。
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