クラス転移したからクラスの奴に復讐します

wrath

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七章 決戦

28話 譲渡

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翌日、ダンジョンを細かく設定して、必要なものは作ってからからおっちゃんのいる書斎に訪れた。

「ほう、ダンジョンを工国の合った場所に作ったのか」
「ああ。作ったのは初めてで改善の余地があるが、まあいい感じのができたと思うよ」
「そうかそうか…でだ、お主には2つの国の領土があるが、一度に2つとも管理するつもりか?」
「いいや、流石にそこまでできない」
「ではどうする気だ?」
「そんなの決まってるだろ?アイツらに渡すんだよ」

俺がそう言うと、おっちゃんは納得したのかコクコクと頷いた。

「そう言うことか。だが本当にいいのか?まだ子供じゃろうて」
「そこは俺に案があるから任せろ」
「お主がそう言うなら任せよう。譲渡するのはいつにする?流石に何も言わずに王が変わるのは避けたいんじゃが」
「んーそうだな。じゃあさ、王は俺のままでいい。でも、管理するのはアイツらってことにできるか?」
「そう言うやり方もあるな。お主はそれで良いのか?」
「ああ。国の所有権は俺が持つが、維持させるのをアイツらに任せようと思う。まあ、何年かしたらその所有権も渡すつもりだよ」
「そうか。他に何か報告はあるか?」
「広告にも住める場所を作っておいたから帝国よりこっちで暮らしたいってやつを移動させるか?」
「それも良いかもしれんな。だがダンジョンがあるなら冒険者都市となりそうだが」
「まあ冒険者は荒くれ者が多いしな。そこらへんは俺が王として責任持って対処するよ」
「そうしてくれ」
「報告はこれだけだ。工国に行きたいって奴は今度にでも集めていてくれ。おれが転移で運ぶから」
「了解した」

書斎を出て、俺は家に戻った。
今家の中には俺しかおらず、みんな買い出しや特訓に出ている。
家に入ってから、俺は一番に地下室に向かった。

「さて、早速作るか」

小1時間かけて、俺はやっとの製作ができた。

「挨拶できるか?」
「はい。大丈夫ですマスター」

俺の目の前にいる女性は、俺の質問にそう受け答えた。
俺が作ったのは、ホムンクルスという人工人間だ。流石になれないのもあって手間取ってしまったが、問題なく機能していた。

二体目以降からは要領をつかんでいるため15分程度で完成していった。

ミリーナ達が帰ってきた時には、家の中に10体のホムンクルスを活動させていた。

「お帰り」
「ただいま」

ミリーナ達を驚かそうとも思っていたのだが、あまり驚いていなかった。

「驚かないのか?」
「だって、いつもアストのすることは凄い事ばかりだから一つ一つ気にして驚くのも疲れるんだよ。だからもう、アストならこれぐらいできちゃうかって納得しちゃってるんだよね」
「あー、なんか悪い」
「気にしなくていいよ?にしても、これだけのメイドさん達をよく集めたね」
「メイドじゃなくてホムンクルスなんだけどな」
「…………へえ。なんかもう……うん。すごいね」

ミリーナの語彙力がなくなったところで全員が家に帰ってきた。
そこで早速、俺はみんなをリビングに集めて椅子に座らせた。

「どうしたの兄ちゃん」
「俺が管理することになった国があることは覚えてるよな?」
「そりゃあね、目の前で聞いてたから流石に覚えてるよ」
「そっか。それで話なんだが、その国を橙里に渡そうと思う。そんでダンジョン都市の管理を雫に任せたいと思ってるんだ」
「「…………へ?」」

俺の放った言葉に、2人は呆けた顔で変な声を発した。

「ちょ、ちょっと待ってよ。流石に都市を管理するなんて私には無理だよ」
「僕だって国を管理するなんか無理に決まってるよ」
「そんなのやったことないんだから当たり前だろ?だから、この人たちに手伝ってもらいながらそれぞれで思ったように管理してほしい」

俺はホムンクルスをみんなの前に集めて紹介した。

「彼女たちは機械みたいなもんだが、すごく優秀だ。困ったことがあったらすぐに解決してくれるから頼ってやってくれ。
「それなら……なんとかなるのかな?」
「僕にできるのかな……」
「大丈夫だ。何かあったらすぐに俺を呼べばいい」
「……それもそっか」
「たしかにお兄がいればなんとかなるもんね」

2人の了承をもらった俺は、国王を立会人として貰った国の使用権を2人に譲渡した。

ーーーーーーーー
作者より。
遅れましたが更新したいと思います!
雫sideのストーリーもしているので、そちらも楽しんでいただければと思います。
今後も頑張るので応援よろしくお願いします!
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