【完全版製作記念連載再開】金貨1,000万枚貯まったので勇者辞めてハーレム作ってスローライフ送ります!!

夕凪五月雨影法師

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勇者辞めます編

5話 緑髪爆乳剣士、パンケーキ食べたい  イラストあり

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「ああ、しんどかったああぁぁぁぁッ! 酷いこといっぱい言っちゃったよぉ……どうしよ、『出来損ない』は流石に言い過ぎだよね……ああ~、ほんっとごめんヒィロさん! めっちゃ病む~~~!」

 ヒィロとセイリーヌが見えなくなってから、ユーリは情けないことを言いながら大きくため息をついた。

「そんでめっちゃキスもしちゃったし……いや、でもそれは実は何回かした事あったけど……って、どうしたの、ふたりとも?」

 セイラとマホが、呆然とこちらを見ていることに気づき、ユーリは首を傾げながら訊ねる。
 するとセイラとマホは顔を見合わせてから、口々に答えた。

「いえ、なんと言いますか……勇者様、悪役の演技、とてもお上手ですね」
「ああ……なんか、役とは思えなかったってか、マジで嫌いになりそうになったっていうか……。これからお前が出るドラマ見るのやめるわ」
「いや、演技派俳優がたまに受ける、一番意味わからん誹謗中傷やめてよ。
 でもまあ、計画のためには、あれくらいしとかないと、って思ってさ」

 妹のように可愛がっている後輩を傷つけるようなこと言うのは、とても辛かった。
 しかし、それも目的のために必要なことなのだから、仕方がない。

「それに、全部が嘘ってわけでもないからね。
 特に、条約規約に縛られ過ぎって部分、あの辺は普通にマジレスだよ。
 派兵するにしても戦闘行為をするにしても、踏まなくちゃいけない手続きとか、開かなきゃいけない会議が多すぎる。
 そういうことに時間を取られているうちに、救えるはずの命を救えなかったことだって、何回もあるんだから」
「まあ、デカい組織にはデカい責任がついて回るもんだからな。
そういう意味じゃあ、ボクたち、デカくなりすぎちまったのかもな……」

 そう言って少ししんみりとしてから、マホは視線を落とし、

「ところでお前、いつまでこうやってるつもりなんだ?」
「……ん? ああ、ごめん、ごめんごめん!」

 マホとセイラは、まだユーリの膝に乗ったままだったのだ。
 それに気づいたユーリは、慌ててふたりを降ろして立ち上がった。
 そうして床に足をついたマホは、なんともつまらなそうに口をとがらせる。

「ん、なんだよ、やめちゃうのかよ。別にあのままでも良かったのに。
 ……それにしても、いやぁ~、まさかお前が、ボクたちをハーレムに入れるつもりだったとはなぁ~♡」

 ズイッ、と、マホはユーリに歩みより、いたずらっ子のように笑いながら、半眼の上目遣いでユーリを見る。ローブの胸元からは控えめな谷間がチラリと覗き、細い太ももがユーリの鼠経辺りに当たっている。
 ユーリは顔を赤くしながら半歩後退し、

「い、いや、だからごめんて。あれは、つい勢いで言っちゃっていうか……分かるでしょ?」
「ふぅ~ん。でも別に、ボクたちが嫌ってわけじゃねえんだろ?」

 マホも半歩踏み込んで、再びユーリの身体に密着する。今度は腰のあたりががっつりとユーリの股間に押し付けられていた。

「い、いや……嫌とかそういうのじゃなくて……もう、からかわないでよ!
 !」
「…………」

 そう言うと、途端にマホは白けた表情になり、なぜかセイラも表情を硬くした。

「……え、な、なにそのリアクション? 僕なんか、おかしなこと言った?」
「……い~や。別にぃ~」
「コホン……それで、勇者様。この後はどうなさるおつもりですか?」

 そう言いながら、セイラがやんわりとふたりの間に割って入って来た。マホもあっさりと身を引き、興が冷めたとばかりにそっぽを向いている。
 なにも変なこと言ってないと思うけど……? などとは思いつつも、ユーリはセイラの問いに答えた。

「うーん……じゃあまず『仲間集め』に行こうか」
「かしこまりました。誰から迎えに行きますか?」
「そうだなあ」

 ユーリは時計に目をやり、

「……確か今日のこの時間、ギルドホールのパンケーキ、ニ十パーオフだよね?」







 王都ケリオールの冒険者ギルドは、『アンペルマン』アジトのすぐ横に建てられている。
 両組織の特性上、共闘することが多いので、そうしたほうがなにかと都合がいいのだ。
 また、両者が近くにあることで、防犯を強めるという意味合いもあるのだが、

「おいおい、どーなってんだよ、ここの冒険者ギルドはよぉ!?」
「討伐依頼を完了したのに、金が払えねえってかぁ!? こっちは必死こいてゴブリンぶっ倒したんだぞ!」

 ときにはこうして、不届き者が湧くこともある。
 その日の不届き者は、六人の野卑な男性冒険者たち。
 彼らはギルドの受付に詰め寄り、受付嬢に恫喝を飛ばしているのだった。
 その剣幕にビビりつつも、受付嬢は気丈に対応を続けていた。

「で、ですから、討伐の証明となるものは、ゴブリンの耳なんです! それをお持ちいただけないと、換金ができないんですよ!」
「だぁかぁらぁ~! 炎系の魔法で燃やしちまったから、残らなかったんだって。だからその代わりに、こうやってケータイで写真撮ってたっつってんだろうが!」

 そう言って顔に傷スカーフェイスの男は、ケータイのモニターでゴブリンの死骸を見せる。

「…………っ!」

 意外とこの手で来たか……と、受付嬢は内心で頭を抱える。
 ケータイの主だった機能は念話やメールだが、映像魔法で写真や動画を撮ることも可能だ。
 そして、まだまだ高額なものとはいえ、高ランクの冒険者なら買えなくもない額であり、稀に低ランク冒険者の手に落ちてることもある。
 そうして起こるのが、写真や動画を捏造し、ミッションをクリアしたと主張する詐欺だ。

 他国では実際にこれを証拠として採用するギルドもあるが、そういったところには隠ぺいや虚偽を看破する特殊な魔導具が設置してあるのだ。
 ケリオールの冒険者ギルドに同じものはないし、こんなゴロツキまがいの冒険者の言葉を鵜呑みにすることもできなかった。
 が、真っ向からそう言うわけにもいかず、こうして理不尽な水掛け論に持ち込まれてしまったのだった。
 やれやれとばかりに首を振ってから、スカーフェイスはドンとカウンターを叩く。

「おいおーい。俺たちがいた帝国のギルドだったら、これで気持ち良~く依頼料払ってくれるんだぜ。これだから後進国のド田舎ギルドはよぉ」
「……確かに帝国の一部では、これらを証拠として報酬を支払うギルドもあります。しかしうちでは無理なんです。その旨はきちんと説明させていただきましたよね?」

「説明? はあ? 聞いたか、お前ら?」
「聞いてないっすねー」
「聞いてなーい」
「だってよ。どうすんの? お前らの過失だぞ。俺らに無駄骨折らせた落とし前、どうつけてくれんだよ、あぁ!?」
「…………ッ!」

 あまりにも身勝手な物言いに、受付嬢が押し黙った、そのとき、

「まあまあまあまあまあっ! お客様~! 大変お手数をおかけして、申し訳ございませ~ん!」

 緊迫した雰囲気の中、えらくポワポワとした雰囲気の女性が闖入してきて、カウンターの前で深く頭を下げた。

「ブ、ブレイダさん……!」

 受付嬢は安心したような表情で、彼女──ブレイダの名を呼ぶと、男たちに視線を戻し、

「ち、違うんです、ブレイダさん。この人達が……」
「うん。ギルドホールのカフェで聞いてたから、大体事情は分かるよ。ごめんね、パンケーキ頼んでたら、来るのが遅くなっちゃった」
「パンケーキ……」

 受付嬢が顔を引きつらせていると、スカーフェイスが話に割り込んできた。

「おーい。いきなり出てきて、なんなんだよ、テメエは」
「あ、申し遅れました。私、こちらの冒険者ギルドと業務提携を結んでいる企業の者です。この度はお時間をとらせてしまい、大変申し訳ございませんでした」
「あ、あぁ……まあ、わかりゃいいんだよ」

 と、あまりにも柔和な態度に、スカーフェイスは毒気を抜かれたように言う。
ブレイダは彼のケータイの画面を見ながら言葉を重ねた。

「それで、こちらがゴブリンのお写真ですね……わあ、すご~い! こんなにたくさん倒されたんですね~! えー、何匹くらいやっつけたんですかぁ~?」
「おお、まあ五十匹……いや百匹はいたかな」
「ええ!? そうなんだぁ~! さすがです~! そんなたくさん倒せる人、知らなぁい! 素敵~! 倒し方のセンスもいいですね~!」
「ああ……まあな」

 答えつつ、スカーフェイスはブレイダの姿をまじまじと観察した。
 長いまつ毛の大きな目、高い鼻と小ぶりな唇。それらが高身長の割に小さな顔の中に納まり、腰まで届く緑色の髪が良く似合っている。
 そして、ドレスアーマーの上からでもよく分かる、規格外に大きな胸。

 それは彼女が一挙手一投足をするたびに、ふるり、と小さく揺れ、ざっくりと開いた胸元からこぼれ落ちそうになっていた。
 腰回りや太ももの肉付きも良く、なんとも中年受けしそうなスタイルの美女だ。
 腰に差した剣は、女の細腕では扱い得ないような規格外の大きさなのだが……まあそんなことはどうだっていい。
 男たちはいやらしい笑顔を浮かべながら顔を見合わせ、代表するようにスカーフェイスが口を開く。

「おい姉ちゃん、迷惑かけた詫びによ、この後俺らと……」
「ではお客様」

 言い切る前に、ブレイダも顔を上げ、にっこりと微笑みながら告げた。

「このゴブリンたちを、いまから一匹残らず回収に行ってください。そうしたら報酬をお渡しします」
「「「「…………!」」」」

 男たちの下卑た笑顔が引っ込み、代わりに剣呑な雰囲気が流れ始めた。

「……あ? じゃあなにか? 今からわざわざ山に行って、このクソ汚ねえゴブリンの消し炭を回収して、またここに戻ってこいってか?」
「はい」
「……テメェ、俺らのこと舐めてんのかよ!?」
「ん~。舐めてるっていうよりかはぁ」

花のような笑顔を浮かべたまま、ブレイダは鮮やかな桜色の唇を割ると、

「ひとりでなにもできないクソ雑魚の痴愚生物が、汚い顔を並べて人間みたいに振る舞っているので、先ほどから凄く滑稽だなと思っていました♡」
「な……っ!」

 流れるような口調で、どギツい悪口を口にし始めた。

「ところでさっきから疑問なんですけどぉ、脳みそないのにどうやって動いてるんですか? その汚く禿げ散らかしてる頭に入ってるのは汚物と汚泥と汚水と汚塵だろうし……。う~ん。単細胞生物って分からないことがいっぱいですね。とてもキショいです~」
「なっ、なっ、なっ………!」
「あはは、あは。ごめんなさい。ゴブリンよりも下等で口臭い生き物に初めて会ったから、ちょっと笑っちゃって……大丈夫ですか? 奥歯のほうで猫死んでません? あは、あははは!」
「……テ、テ、テテ、テメェ!!」

 男たちは見たことも色に顔を染めながら、めいめいに獲物を抜いていった。
 いや、割と偉いお坊さんとかでもブチ切れるレベルの悪口だったので、それ自体は仕方がないことかも知れないが、

「あはっ♡」

 相手が悪すぎる。
 ギルドホールにいる誰もが、そう思った。

「このクソアマがあぁッ!」

 と、男たちが一斉にブレイダに襲い掛かろうとした、そのとき、

「良かった──やっと抜いてくれた」

 ブレイダの右手が、一瞬だけブレた。
 そして半瞬遅れて、キンッ! という、鋭い鍔打ちの音が響き渡る。

 一同が認識した情報は、それだけだ。
 しかし、その半瞬後には、

「ぐあぁあ! あ、あ、あああ゛あ゛あぁ!」
「ぐぎぃッ! ゆ、指がッ! お、おお、俺の指がぁ!」
「うあ、あ、ああ! なんだ! なにが起きた!? なにも見えねえ!!」

 男たちの獲物が一斉に弾かれ、それと同時に彼らの指が、耳が、鼻が、目が、血煙を上げて切り裂かれた。
 一瞬にして床に膝をつく男たちに、ブレイダは変わらずニコニコ顔で優しく告げた。

「そんなピーピー騒がないの。男の子でしょ? いますぐ教会に行けば直してもらえるよ……まあ、かなり高く付くだろうけど(笑)」
「あぐぅ……あっ、テメ、い、一体……!?」

 両眼を切り裂かれたスカーフェイスが苦鳴を上げると、彼女は彼の元へしゃがみ込み、その耳元に口を寄せる。

「低脳なお猿さんが、人間の言葉話せてすごいねぇ。えらいえらい。
 でもね、ここは『アンペルマン』のお膝元なの。この国で一番、厄介ごとを起こしちゃいけない場所なんだよ?
 次からはそういうことも、ちゃあんと学習してから、人里に降りようね。
 さもないと……」

 スゥー、と、巨大な剣を半分ほど抜き放ち、彼の首元にあてがう。
 ぷつり、と、皮膚が破れて赤い血が滴り落ちる中、

「なにもなくなるよ?」

 先ほどまでとは打って変わったように、酷薄な口調でそう言った。

「ひい、ひっ、ひいぃぃぃぃ!!」

 身体の一部を回収してから、男たちは凄まじい速さで逃げ帰っていく。
 その様子を見届けるでもなく、ブレイダはカウンターへと近づいていった。

「ごめんね、レプシーちゃん。床汚しちゃった。モップとバケツ貸してくれる?」
「い、いや、いやいやいや! やりますやります、こちらでやります!」

 レプシーと呼ばれた受付嬢は、ブレイダに深々と頭を下げる。

「ブレイダさん、本当にありがとうございます! 最近、ああいう輩が来ないから油断してて……。それに、ちょうど警備の人も交代の時間で、手薄になってたんです」
「ああいう人達はそういう時間を見計らってくるものなんだよ。時間をずらすか警備を増やすか、なにかしら対応してもらえるように、担当部門に言っとくね」
「うぅ~、ブレイダさん、頼もしすぎ、男前過ぎ! 本当にいつもありがとうございま……あっ?」

 頭を上げたレプシーは、ブレイダの顔に僅かな血が飛び散っていることに気付く。

「あ、ブレイダさん。ここ、ほっぺたとおっぱいのところ、血がついちゃってます」
「え、本当?」

 ブレイダは指先で頬をぬぐい、そのまま口に運ぶ。
 そして──赤く、長い舌でそれを舐めとると、嗜虐的に嗤って見せた。


「いやぁ~ん。怖かった……♡」
「…………っ!」

 ブレイダ・ケルベリオ。
 元祖勇者パーティの女剣士ブレイダーである。
 勇者パーティの前衛を任され、何千何万という魔王軍の中に道をこじ開けていった、正真正銘の古強者だ。
 現在は『アンペルマン』の人事育成部門の部長に収まっているらしいが、薄皮一枚剝げばあの通り。
 残虐かつ容赦なく敵を葬り去る、当時の彼女が顔を覗かせるのだった。

「あ、パンケーキのアイス溶けちゃう! ごめんねレプシーちゃん、あとはよろしく!」

 もっとも、普段は本当に天然かわいい系お姉さんなので、レプシーも彼女が大好きだし、ほかのクランメンバーやギルド職員にも慕われていた。
 ……まあ、怒らせないようにだけ、マジで細心の注意を払ってはいるが。

「ま、任せてください! 本当にありがとうございました!」

 レプシーの声に送り出され、ブレイダは軽快な足取りでカフェへと戻っていった。
一歩踏み出すたびに、ゆっさゆっさと豊満な胸が上下に揺れるが、本人はそんなことを一切気にしていない様子だ。

「パン、ケーキ食っべったい♪ パン、ケーキ食っべったい♪ パン、ケーキ食っべった……いぃ!」

 テーブルに戻ったブレンダは愕然とする。
 そこにあったはずのパンケーキは、不運にも自らが弾いた武器に潰され、見るも無残な姿になっていたからだ。

「パ、パンケーキィ~~……」
「──はい、ブレイダさん。新しいの買っといたよ」

 涙目でパンケーキを眺めていると、背後からそんな声を掛けられた。
 ゆっくりと振り返ってみると、そこには、

「パンケーキ……じゃなくて、坊ちゃんじゃないですかぁ♡」

 新しいパンケーキを持ったユーリ、そしてセイラとマホもその背後におり、テーブル席に腰掛けているところだった。

「見てたよ、ブレイダさん。大立ち回りお疲れ様!」
「え~、見てたのに助けてくれなかったんですか? とっても怖かったのにぃ~」
「指だの鼻だのを切り落とした直後に、パンケーキを楽しむメンタリティが怖ぇよ」
「それに、助けようとはしましたよ。あのゴロツキたちのほうを、ですけど」

 マホとセイラのツッコミなど意に介さず、ブレイダは嬉々としてテーブルに腰かけた。

「ありがとうございます、坊ちゃん! それ食べていいの?」
「いいよ……でもさ、はは。坊ちゃんはやめてって言ってるでしょ、ブレイダさん」
「うふふ。私にとって坊ちゃんは、いくつになっても可愛い可愛い坊ちゃんのままなのですよ」

 彼女はユーリの剣術指南役でもあったため、未だにその時の呼び方が抜けず、お姉さんと弟のような関係性もそのままなのだ。
 もっとも、それが心地よい部分もあるため、ユーリも本気で訂正しようとしているわけではないが。

「それで、今日はどうしたの? ギルドホールに来るなんて珍しいですね」

 早速パンケーキをまくまくと食べながら、ブレイダは上目遣いでユーリに訊ねる。
 彼女はユーリより七歳ほど年上なのだが、童顔な上に所作が幼いので、初見で実年齢を言い当てられることはまずない。

 そのくせ、なぜか大人の女の魅力もきちんと持ち合わせており、それを意図的に出し入れしている節もあるため、そのたびにあざとさを感じてしまうユーリだった。

「どうしたんですか、坊ちゃん? 私の顔になにかついてる?」 
「あ、そうじゃなくて、えーっと、」

 ユーリはセイラとマホと頷き合ってから、改めて告げた。

「『準備ができたから、行こう』……これで伝わるんだっけ?」
「まあ……。それじゃあ、ヒィロさんの件もうまくいったの?」
「んー、たぶんね。まあその件であとで相談に乗ってもらいたいんだけど……とりあえず、辞める準備ははじめちゃっていいと思うんだ」
「うふふ。分かったよ。じゃあ私も動かないといけませんね」

 ブレイダはそう言って上品に笑ってから、チラリと下に視線を降ろし、

「パンケーキ食べてからでもいい?」
「もちろん」
「やったぁ! パン、ケーキ食っべったい♪」

 こうして、ブレイダが仲間に加わった。
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