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来たる四人、迎える二人、加えて一人
第5話 聖人ミイラ 有馬辺無名
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【聖人ミイラ】
夕立市の路面電車が最終便を走らせる夜半。僕は歩き疲れて市役所前の地下通路のベンチに腰かけていた。円形に配置されたベンチは寝転がれないように一座席分ごとに手すりで区切られている。低い天井も無機質な柱もここに居座ることを許容していないような圧迫感を醸し出していた。時折通り過ぎる人たちも家路を急いでいるのか、地下に響く足音があっという間に遠のいていく。
手帳の中面に挟んだ写真を取り出す。白黒の世界で、お糸は控えめに微笑んでいた。当然のように変わらない可憐な姿を見て、深く息をつく。
「ため息などつかれて。こんな夜更けにどうされましたか?」
音もなく、セーラー服姿の女子高生が隣に現れた。妖艶に微笑む少女の表情は、僕の顔を視認するなり苦り切った顔になった。
「なんよ、無名さんやんか。声かけて損したわぁ」
僕は手帳を懐にしまう。
「お袖、男に手当たり次第声かけるんはやめぇ」
「よう言うわ。あんたも徳川の時代は女に手ぇ出してばっかやった癖に」
お袖は立ち上がると、ポンと音を立てながら煙に巻かれた。狸変化の煙が晴れると編み笠をかぶった着物姿の女性が現われた。夕立一と語られた美女の姿に戻ったお袖は、軽く腕を組んでこちらを見下ろしてきた。
「聞いとうよ。予言の話。『影縫』がてんてこ舞いになっとるときに、相談役がこんなところでため息ついとってええんか?」
「あんなようわからん落書きに、なにをどう対応せぇいうんぞ? ゴジラに対抗してスーパーマンでも待機させとくんか?」
予言だと語られる絵が脳裏に浮かぶ。少年と空飛ぶ城を背景に、暴れまわる化け物。城が山から飛び立ったような描写があるため、日本のどこかの山城や平山城だろう、という安易な発想から現存天守の平山城として名高い夕立城を有する夕立市が噂の的となっているのだ。現実社会で冗談半分ながらも囁かれ、それに伴って街で幻魔たちが力をつけ、浮足立ってきている。まったく困った話だ。街の警備機構である『影縫』も力の弱い幻魔たちからの通報の連続に手を焼いている。
お袖は名案を思い付いたと言わんばかりに、パンと両手を合わせる。
「あんたがスーパーマンになればええやんか。みんな頼りにしとるんよ、『尊き徳の身仏様』を」
忌々しい二つ名に、思わず顔が歪む。
「徳をためたんは僕やない。僕の枯れた肉体やわ」
ベンチの前に備え付けれられたガラス壁に自分の姿が映っている。藤色の髪に、通った鼻筋。碧色の瞳の下の皺は、どんどん深くなる一方だ。そもそもこんな髪色の人類がいるわけがないのだが、それを差し引いても見た目が日本的ではないのは確かだ。おそらく体のルーツは中東にあったのだろう。体中に巻かれた『法衣』を解けば、たちまちその干からびた肉体が顕になる。
元の体は随分と人格が清らかだったようだが、生前の記憶がない今となっては意味がない。重要なのは、日本で有馬辺《ありまべの》無名として生きてきたこの数百年だ。
「今ここにおるんは、酒に女に溺れて僧連から破門された厄介者で。ようやく巡り合えた最愛の人に先立たれ、子どもたちと疎遠になって、以降の子孫に絶縁されとる化け物で。長年同じ土地におりすぎるせいで扱い方がわからんと中央を困らせとる老兵やわ」
自らの歩みを列挙してみて思わず自嘲的な笑みがこぼれる。思い返せば、お糸と巡り合えた以外はろくな人生ではない。生前にためた徳をすり減らしていくだけで、よくもまあここまで顕在を維持できたものだ。
「今の僕の唯一の癒しは、なぁんも知らんと電話かけてくる曾孫の声だけぞ?」
いじけつくす僕にうんざりしたように、お袖は腰に手を当てて浅く身をかがめる。
「無名さん。ええ年した男の自虐ほど、周りを困らせるもんはないで。なんと言おうと、この街でいちばん強いんはあんたなんやけん」
「……強かろうが意味ないわ。この土地には綴喜《つづき》がおるんやけん。桜の神様が、全部解決してくれるわ」
「綴喜様に頼りっきりはあかんよ。今も桜前線の旅に出とるんやなかったか? 留守ん時はあんたがしっかりせんと」
黙り込む僕に、お袖は慰めるのはあきらめたようだ。首を小さく横に振ってから、話を促す。
「ほんで? なんの用事があったん? ウチに会いに来たんやろ?」
いつまでも自虐的でも仕方ない。本題に入る。
「万が一のこと考えて、結界の処理は早めにしときたいんやわ。金平はこっちにおるんか?」
仕切りなおした心持は、しかし出鼻から挫かれた。
「誰です? 金平って」
夫の名前を言われたにもかかわらず、お袖は目を細めて疑問符を投げかけてきた。
「なにを急にわけのわからん――」
一瞬面喰ったが、すぐに合点がいって眉間を擦る。
「お袖、今は夫婦喧嘩しとる場合やない」
お袖は待ってましたと言わんばかりに身を乗り出してきた。興奮したせいで編み笠がずり落ちて、狸耳が露わになる。
「ほやけどあの男、また女をたぶらかしとったんよ? しかも相手ハクビシンやて。なんよその外来種っ! 街の現状をわかっとるんか――」
「勘違いや! あの堅物がそんな女遊びなんぞするわけないわ」
「どうだか! 女は仰山寄ってきよる……顔だけはええけんな。顔だけはっ!」
鼻を鳴らすに飽き足らず、「ふんっ」と声に出してそっぽを向く。あんだけ中身に惚れたと言っていた癖に。いつものことだ。どうせ一週間と経たずに惚気てくるに決まっている。
これでも仕事はきっちりこなしてくれるはずだ。気にせずに話を続ける。
「緊急時に『算盤会』を収集できるように呼び掛けといてくれ。あと狸たちへの呼びかけも頼むわ。みなの集めた信心をお借りするかもしれん」
「……」
「それと印行様への挨拶もな。あの印行様もお前さんの言うことは多少聞いてくれるけん」
「……」
お袖は顔をそむけたまま動かない。
「お袖、ふざけるんも大概に――」
「餅田のご夫婦、京へ引っ越すんやと」
眉を上げると、お袖は弱弱しく微笑んで編み笠をかぶり直す。
「子ども産まれたばっかりやのに、びっくりやろ? ウチもたまげてな。『京へ行くんか。出世したなぁ。寂しいなるけど、また会いに来てな』言うたら、奥さんが力のう首振るんよ。『京は京でも、東のほうです』って」
自然と視線が下がる。妖狸が東京へ進出する理由は、ひとつしかない。
「子どもたちに選ばせるんやわ。妖狸として生きるか、ニンゲンとして生きるか」
選ばせる、というのはずいぶんと希望的な言い方だ。それはお袖もわかっているのだろう。悲し気に目を伏せる。
「松手の爺さんは亡くなってもうたし、西林の一家は言葉通じんようになってしもうた。よう遊びに来てくれとったコクリも最近顔を見せんようになってしもうた。五年前につくった名簿は、もう紙屑同然やわ」
「……まだウチらは維持できとるほうやわ。香松のほうはもう住む場所がないと聞いとる」
言ってから、後頭部をかく。そんな事実を伝えてなんになる。なんの慰めにもならない。
人の影が足早に通り過ぎていく。『防覚幕』によって、僕たちの姿はニンゲンには見られないようになっている。しかし、もしかしたら、こんな結界すら、いつかは必要なくなる日がくるのかもしれない。
お袖はぴしゃりと両頬をはたいた。
「あかんあかん! この間若い衆の前でも愚痴ってもうてな。みんなを不安がらせてもうて……こんなんではあかんわ! 今日は飲もう、無名さん! たまった鬱憤は出し切らんと!」
お袖は僕の腕をぐいと引っ張り上げて、出口のほうへ背中を押す。僕は少し抵抗する意思表示をしてみせる。
「これから飲むんか? 無理やって、明日も仕事やのに」
「な~にをそんな、期待しとった癖に。ええんですよ、今日はハメ外しても。影縫も狸たちも見とりません」
お袖の浮ついた声に、思わず喉が鳴る。いかんいかん、人ん家で飲むんだけはやめぇとお糸に口酸っぱく言われとった。僕はもう一度確固たる決意を表明した。
「無理やって。今日という今日は。最近酒のヌケが悪うてかなわんのよ」
「ウチの愚痴も聞いてくださいよ。その代わり、酒はたっぷりありますけんね」
「いやいや、今日は飲まん! 絶対飲まん! 絶対ぞ!?」
*
「なーにが予言じゃっ、ボケェっ! 火ぃ噴く怪獣でもなんでもかかってこんかいっ!」
すっかりデキアがった僕は、徳利を振り回しながら、お袖の社の前にあるお堀跡に向かって吠えた。背中からお袖が囃し立てる声が聞こえる。
「ええぞ、言うたれ! それでこそ『瀬戸内の悪童』と謳われた男や!」
「おうよ、夕立には僕がおるんを知っとるんか、海向こうのアホどもはっ! 狼男も、フランケンシュタインも……魔女も死神も、なんでもかかってこいっ! おどれらまとめて磔刑にしたるわっ!」
そこで記憶は途切れている。そのセリフだけ覚えているのは、なんのことはない。後に実際に火を噴く怪獣が現れて、適当に並びたてた狼男とフランケンシュタインと魔女と死神が、本当に街で暴れ散らかすことになったのだ。
口は災いの元。酒に溺れた結果がこれだ。お糸、やっぱりお前はいつだって正しいわ。
夕立市の路面電車が最終便を走らせる夜半。僕は歩き疲れて市役所前の地下通路のベンチに腰かけていた。円形に配置されたベンチは寝転がれないように一座席分ごとに手すりで区切られている。低い天井も無機質な柱もここに居座ることを許容していないような圧迫感を醸し出していた。時折通り過ぎる人たちも家路を急いでいるのか、地下に響く足音があっという間に遠のいていく。
手帳の中面に挟んだ写真を取り出す。白黒の世界で、お糸は控えめに微笑んでいた。当然のように変わらない可憐な姿を見て、深く息をつく。
「ため息などつかれて。こんな夜更けにどうされましたか?」
音もなく、セーラー服姿の女子高生が隣に現れた。妖艶に微笑む少女の表情は、僕の顔を視認するなり苦り切った顔になった。
「なんよ、無名さんやんか。声かけて損したわぁ」
僕は手帳を懐にしまう。
「お袖、男に手当たり次第声かけるんはやめぇ」
「よう言うわ。あんたも徳川の時代は女に手ぇ出してばっかやった癖に」
お袖は立ち上がると、ポンと音を立てながら煙に巻かれた。狸変化の煙が晴れると編み笠をかぶった着物姿の女性が現われた。夕立一と語られた美女の姿に戻ったお袖は、軽く腕を組んでこちらを見下ろしてきた。
「聞いとうよ。予言の話。『影縫』がてんてこ舞いになっとるときに、相談役がこんなところでため息ついとってええんか?」
「あんなようわからん落書きに、なにをどう対応せぇいうんぞ? ゴジラに対抗してスーパーマンでも待機させとくんか?」
予言だと語られる絵が脳裏に浮かぶ。少年と空飛ぶ城を背景に、暴れまわる化け物。城が山から飛び立ったような描写があるため、日本のどこかの山城や平山城だろう、という安易な発想から現存天守の平山城として名高い夕立城を有する夕立市が噂の的となっているのだ。現実社会で冗談半分ながらも囁かれ、それに伴って街で幻魔たちが力をつけ、浮足立ってきている。まったく困った話だ。街の警備機構である『影縫』も力の弱い幻魔たちからの通報の連続に手を焼いている。
お袖は名案を思い付いたと言わんばかりに、パンと両手を合わせる。
「あんたがスーパーマンになればええやんか。みんな頼りにしとるんよ、『尊き徳の身仏様』を」
忌々しい二つ名に、思わず顔が歪む。
「徳をためたんは僕やない。僕の枯れた肉体やわ」
ベンチの前に備え付けれられたガラス壁に自分の姿が映っている。藤色の髪に、通った鼻筋。碧色の瞳の下の皺は、どんどん深くなる一方だ。そもそもこんな髪色の人類がいるわけがないのだが、それを差し引いても見た目が日本的ではないのは確かだ。おそらく体のルーツは中東にあったのだろう。体中に巻かれた『法衣』を解けば、たちまちその干からびた肉体が顕になる。
元の体は随分と人格が清らかだったようだが、生前の記憶がない今となっては意味がない。重要なのは、日本で有馬辺《ありまべの》無名として生きてきたこの数百年だ。
「今ここにおるんは、酒に女に溺れて僧連から破門された厄介者で。ようやく巡り合えた最愛の人に先立たれ、子どもたちと疎遠になって、以降の子孫に絶縁されとる化け物で。長年同じ土地におりすぎるせいで扱い方がわからんと中央を困らせとる老兵やわ」
自らの歩みを列挙してみて思わず自嘲的な笑みがこぼれる。思い返せば、お糸と巡り合えた以外はろくな人生ではない。生前にためた徳をすり減らしていくだけで、よくもまあここまで顕在を維持できたものだ。
「今の僕の唯一の癒しは、なぁんも知らんと電話かけてくる曾孫の声だけぞ?」
いじけつくす僕にうんざりしたように、お袖は腰に手を当てて浅く身をかがめる。
「無名さん。ええ年した男の自虐ほど、周りを困らせるもんはないで。なんと言おうと、この街でいちばん強いんはあんたなんやけん」
「……強かろうが意味ないわ。この土地には綴喜《つづき》がおるんやけん。桜の神様が、全部解決してくれるわ」
「綴喜様に頼りっきりはあかんよ。今も桜前線の旅に出とるんやなかったか? 留守ん時はあんたがしっかりせんと」
黙り込む僕に、お袖は慰めるのはあきらめたようだ。首を小さく横に振ってから、話を促す。
「ほんで? なんの用事があったん? ウチに会いに来たんやろ?」
いつまでも自虐的でも仕方ない。本題に入る。
「万が一のこと考えて、結界の処理は早めにしときたいんやわ。金平はこっちにおるんか?」
仕切りなおした心持は、しかし出鼻から挫かれた。
「誰です? 金平って」
夫の名前を言われたにもかかわらず、お袖は目を細めて疑問符を投げかけてきた。
「なにを急にわけのわからん――」
一瞬面喰ったが、すぐに合点がいって眉間を擦る。
「お袖、今は夫婦喧嘩しとる場合やない」
お袖は待ってましたと言わんばかりに身を乗り出してきた。興奮したせいで編み笠がずり落ちて、狸耳が露わになる。
「ほやけどあの男、また女をたぶらかしとったんよ? しかも相手ハクビシンやて。なんよその外来種っ! 街の現状をわかっとるんか――」
「勘違いや! あの堅物がそんな女遊びなんぞするわけないわ」
「どうだか! 女は仰山寄ってきよる……顔だけはええけんな。顔だけはっ!」
鼻を鳴らすに飽き足らず、「ふんっ」と声に出してそっぽを向く。あんだけ中身に惚れたと言っていた癖に。いつものことだ。どうせ一週間と経たずに惚気てくるに決まっている。
これでも仕事はきっちりこなしてくれるはずだ。気にせずに話を続ける。
「緊急時に『算盤会』を収集できるように呼び掛けといてくれ。あと狸たちへの呼びかけも頼むわ。みなの集めた信心をお借りするかもしれん」
「……」
「それと印行様への挨拶もな。あの印行様もお前さんの言うことは多少聞いてくれるけん」
「……」
お袖は顔をそむけたまま動かない。
「お袖、ふざけるんも大概に――」
「餅田のご夫婦、京へ引っ越すんやと」
眉を上げると、お袖は弱弱しく微笑んで編み笠をかぶり直す。
「子ども産まれたばっかりやのに、びっくりやろ? ウチもたまげてな。『京へ行くんか。出世したなぁ。寂しいなるけど、また会いに来てな』言うたら、奥さんが力のう首振るんよ。『京は京でも、東のほうです』って」
自然と視線が下がる。妖狸が東京へ進出する理由は、ひとつしかない。
「子どもたちに選ばせるんやわ。妖狸として生きるか、ニンゲンとして生きるか」
選ばせる、というのはずいぶんと希望的な言い方だ。それはお袖もわかっているのだろう。悲し気に目を伏せる。
「松手の爺さんは亡くなってもうたし、西林の一家は言葉通じんようになってしもうた。よう遊びに来てくれとったコクリも最近顔を見せんようになってしもうた。五年前につくった名簿は、もう紙屑同然やわ」
「……まだウチらは維持できとるほうやわ。香松のほうはもう住む場所がないと聞いとる」
言ってから、後頭部をかく。そんな事実を伝えてなんになる。なんの慰めにもならない。
人の影が足早に通り過ぎていく。『防覚幕』によって、僕たちの姿はニンゲンには見られないようになっている。しかし、もしかしたら、こんな結界すら、いつかは必要なくなる日がくるのかもしれない。
お袖はぴしゃりと両頬をはたいた。
「あかんあかん! この間若い衆の前でも愚痴ってもうてな。みんなを不安がらせてもうて……こんなんではあかんわ! 今日は飲もう、無名さん! たまった鬱憤は出し切らんと!」
お袖は僕の腕をぐいと引っ張り上げて、出口のほうへ背中を押す。僕は少し抵抗する意思表示をしてみせる。
「これから飲むんか? 無理やって、明日も仕事やのに」
「な~にをそんな、期待しとった癖に。ええんですよ、今日はハメ外しても。影縫も狸たちも見とりません」
お袖の浮ついた声に、思わず喉が鳴る。いかんいかん、人ん家で飲むんだけはやめぇとお糸に口酸っぱく言われとった。僕はもう一度確固たる決意を表明した。
「無理やって。今日という今日は。最近酒のヌケが悪うてかなわんのよ」
「ウチの愚痴も聞いてくださいよ。その代わり、酒はたっぷりありますけんね」
「いやいや、今日は飲まん! 絶対飲まん! 絶対ぞ!?」
*
「なーにが予言じゃっ、ボケェっ! 火ぃ噴く怪獣でもなんでもかかってこんかいっ!」
すっかりデキアがった僕は、徳利を振り回しながら、お袖の社の前にあるお堀跡に向かって吠えた。背中からお袖が囃し立てる声が聞こえる。
「ええぞ、言うたれ! それでこそ『瀬戸内の悪童』と謳われた男や!」
「おうよ、夕立には僕がおるんを知っとるんか、海向こうのアホどもはっ! 狼男も、フランケンシュタインも……魔女も死神も、なんでもかかってこいっ! おどれらまとめて磔刑にしたるわっ!」
そこで記憶は途切れている。そのセリフだけ覚えているのは、なんのことはない。後に実際に火を噴く怪獣が現れて、適当に並びたてた狼男とフランケンシュタインと魔女と死神が、本当に街で暴れ散らかすことになったのだ。
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