7 / 26
来たる四人、迎える二人、加えて一人
第7話 学舎の霊 綴喜
しおりを挟む
【学舎の亡霊】
ばさばさばさ。私の耳元で大きな羽音がしました。
私はびっくりして、五メートルほど飛び上がってしまいました。比喩などではありません。本当に、目の前の高い鉄棒よりを軽々と飛び越えてしまいました。
さらに私の寝惚けがたたってそのままそよ風に乗ってはるか上空まで飛ばされてしまいました。気付いた時には私が寝ていた桜の木がブロッコリーほどになっているではありませんか。
これはいけません。私は頭にかぶった笠を抑え、急いで意識を集中させます。地に足を、地に足を、地に足を……。
くわん。
草履が砂場に着いた感じがします。今は実体がないので本当に感じだけですが。ほうと息をつきます。今日も戻って来られました。
運動場では野球部員がジョギングをしていました。「ユノチュー、ファイトーファイトー」と掛け声を上げながら、グラウンドを周回していきます。緑色のネットを挟んで向こう側では、テニス部員たちがぱこんぱこんと球を打ち合っています。
カアー。
鉄棒に乗ったカラスさんたちが声を張り上げています。そうでした、このカラスさんたちに起こされたのでした。
突然声を荒げたカラスさんたちに野球部員たちがびっくりしています。ここでは怪しまれると思い、私はカラスさんたちに校舎の屋上へ行こうと提案します。
グラウンドに一礼してから屋上へ向かうと、カラスさんたちが声を上げながら後ろについてきます。
ふわりと飛んでから振り返ると野球部員の何名かがジョギングしながらこちらを見上げています。
見える子でしょうか。などと驚きましたが、そんなことはないでしょう。私を通り越してカラスさんを見ていたのでしょう。皆の注目を集められるカラスさんがうらやましいです。
私は校舎の屋上の貯水槽に座って街並みを見渡します。
この湯ノ石中学校は四国有数の都市、夕立市の東側に位置しています。真正面に見える建物は国立の大学でしょう。間には松手川が流れているはずです。
右手に視線を移せば湯ノ石小学校がすぐ近くに見えます。その奥の大きな建物群は王街道商店街でしょう。駅ビルの上の観覧車がゆっくりと回っています。
なにより目立つのがそのさらに奥、小山の上に建つ城郭。夕立城と呼ばれるこの城は江戸時代に建てられました。火災の影響もありいくつかの建造物は戦後再建されたものですが、天守閣は江戸後期から残る歴史あるものです。ふもとの城山公園の桜と重ねて見る姿は惚れ惚れする美しさがあります。
右斜め後ろに見える森林は湯ノ石公園。その奥に湯ノ石温泉とそこへ通じる湯ノ石ハイカラ通りがあります。今日も浴衣姿の観光客が漫歩していることでしょう。
左手は住宅街を挟んで山が構えています。川を遡っていけば松手川ダムに行きつきます。逆に川沿いに下っていけば浜風を阻む工業地帯に行きまして……。
カアー。
また一声鳴かれてしまいました。空を飛んだ後は気分が高揚していけません。
「ごめんなさい、カラスさん。綺麗な景色についつい思いを馳せてしまって」
カラスさんたちは嘴をくいと上げます。なにやら自慢げです。こんな景色なら自分はいつも見ている、といったところでしょうか。
空を駆け抜けるというのはさぞ気持ちの良いことでしょう。私はふわふわとしか飛べないので一度経験してみたい気持ちもありますが、そんな速度で飛ぶとあまりの目まぐるしい光景に頭の処理が追いつかない気がします。
コンコンとカラスさんが地面を嘴で叩きます。本題に入るようです。私も姿勢を正します。
カアー。ばっさばさ。かあくあーっかー。ばさ。コンコン。ばさばさばっさ。くぁーーーー。カアカアー。
カラスさんたちが身振り手振りを交えて何か伝えようとしています。陽気に阿呆に踊っているように見えますがその目は真剣です。私もその真意を見極めなければ。
カアー、カアー。カアカー?
一通り鳴き踊ったところで首をかしげます。伝わったかどうかの確認をしているようです。
私は小さく微笑みます。
どうしましょう。なにを言っているのかまったくわかりませんでした。
カラスさんと会話ができなくなって久しいです。感情なら伝わりますが、会話するとなるとそれなりに苦労します。向こう側は私の言葉をわかっていただいているようなのですが。
それにカラスさんたちの動きがどうにも滑稽で話が頭に入って来なかったというのもあります。こういう玩具があれば売れるだろうな、などと考えてしまいます。
三回ほど繰り返してもらって、こうやって言っているのだろうと解釈しました。
この地域、特にこの学校の周辺の様子がおかしいのです。海の向こうの強いもののけの方々がうろついていて、町の結界にひびが入ってしまっている様子ですし、その隙をついて近くの山の強い妖怪たちも街に出てきてしまっていると聞きます。
最近夕立市の『影縫』たちが忙しなく動いているのはそのせいだったのでしょうか。この校庭にずかずかと上がり込んでなにやら調べていた天狗さんのことが思い出されます。
そういえばこの学校の生徒で一人、妖気の強い少年がいました。小さな体では背負いきれぬほどの禍々しい妖気。彼が関係しているのでしょうか。
だとするならば。頭にかぶった網代笠の紐を締め直します。
だとするならば木陰で眠りこけている場合ではありません。
私は校庭の端に植えてある葉桜を見ます。あの桜は数え切れないほどの生徒を見送ってきました。私は生徒たちから随分元気をもらったものですが、私の方からしてあげられたことといえば、恋の後押しだとか、探し物を見つけてあげるだとか、子どもたちの小さな願いを叶えてあげるぐらいでした。
今こそ子どもたちに恩返しを致しましょう。戦いは好みませんが、苦手ではありません。
私はカラスさんたちに見送られながら夕立城へと向かいます。戦闘がありうるのであれば、薙刀と白衣をそろえなければ。
我、守護霊・綴喜として、戦場に立たん!
ばさばさばさ。私の耳元で大きな羽音がしました。
私はびっくりして、五メートルほど飛び上がってしまいました。比喩などではありません。本当に、目の前の高い鉄棒よりを軽々と飛び越えてしまいました。
さらに私の寝惚けがたたってそのままそよ風に乗ってはるか上空まで飛ばされてしまいました。気付いた時には私が寝ていた桜の木がブロッコリーほどになっているではありませんか。
これはいけません。私は頭にかぶった笠を抑え、急いで意識を集中させます。地に足を、地に足を、地に足を……。
くわん。
草履が砂場に着いた感じがします。今は実体がないので本当に感じだけですが。ほうと息をつきます。今日も戻って来られました。
運動場では野球部員がジョギングをしていました。「ユノチュー、ファイトーファイトー」と掛け声を上げながら、グラウンドを周回していきます。緑色のネットを挟んで向こう側では、テニス部員たちがぱこんぱこんと球を打ち合っています。
カアー。
鉄棒に乗ったカラスさんたちが声を張り上げています。そうでした、このカラスさんたちに起こされたのでした。
突然声を荒げたカラスさんたちに野球部員たちがびっくりしています。ここでは怪しまれると思い、私はカラスさんたちに校舎の屋上へ行こうと提案します。
グラウンドに一礼してから屋上へ向かうと、カラスさんたちが声を上げながら後ろについてきます。
ふわりと飛んでから振り返ると野球部員の何名かがジョギングしながらこちらを見上げています。
見える子でしょうか。などと驚きましたが、そんなことはないでしょう。私を通り越してカラスさんを見ていたのでしょう。皆の注目を集められるカラスさんがうらやましいです。
私は校舎の屋上の貯水槽に座って街並みを見渡します。
この湯ノ石中学校は四国有数の都市、夕立市の東側に位置しています。真正面に見える建物は国立の大学でしょう。間には松手川が流れているはずです。
右手に視線を移せば湯ノ石小学校がすぐ近くに見えます。その奥の大きな建物群は王街道商店街でしょう。駅ビルの上の観覧車がゆっくりと回っています。
なにより目立つのがそのさらに奥、小山の上に建つ城郭。夕立城と呼ばれるこの城は江戸時代に建てられました。火災の影響もありいくつかの建造物は戦後再建されたものですが、天守閣は江戸後期から残る歴史あるものです。ふもとの城山公園の桜と重ねて見る姿は惚れ惚れする美しさがあります。
右斜め後ろに見える森林は湯ノ石公園。その奥に湯ノ石温泉とそこへ通じる湯ノ石ハイカラ通りがあります。今日も浴衣姿の観光客が漫歩していることでしょう。
左手は住宅街を挟んで山が構えています。川を遡っていけば松手川ダムに行きつきます。逆に川沿いに下っていけば浜風を阻む工業地帯に行きまして……。
カアー。
また一声鳴かれてしまいました。空を飛んだ後は気分が高揚していけません。
「ごめんなさい、カラスさん。綺麗な景色についつい思いを馳せてしまって」
カラスさんたちは嘴をくいと上げます。なにやら自慢げです。こんな景色なら自分はいつも見ている、といったところでしょうか。
空を駆け抜けるというのはさぞ気持ちの良いことでしょう。私はふわふわとしか飛べないので一度経験してみたい気持ちもありますが、そんな速度で飛ぶとあまりの目まぐるしい光景に頭の処理が追いつかない気がします。
コンコンとカラスさんが地面を嘴で叩きます。本題に入るようです。私も姿勢を正します。
カアー。ばっさばさ。かあくあーっかー。ばさ。コンコン。ばさばさばっさ。くぁーーーー。カアカアー。
カラスさんたちが身振り手振りを交えて何か伝えようとしています。陽気に阿呆に踊っているように見えますがその目は真剣です。私もその真意を見極めなければ。
カアー、カアー。カアカー?
一通り鳴き踊ったところで首をかしげます。伝わったかどうかの確認をしているようです。
私は小さく微笑みます。
どうしましょう。なにを言っているのかまったくわかりませんでした。
カラスさんと会話ができなくなって久しいです。感情なら伝わりますが、会話するとなるとそれなりに苦労します。向こう側は私の言葉をわかっていただいているようなのですが。
それにカラスさんたちの動きがどうにも滑稽で話が頭に入って来なかったというのもあります。こういう玩具があれば売れるだろうな、などと考えてしまいます。
三回ほど繰り返してもらって、こうやって言っているのだろうと解釈しました。
この地域、特にこの学校の周辺の様子がおかしいのです。海の向こうの強いもののけの方々がうろついていて、町の結界にひびが入ってしまっている様子ですし、その隙をついて近くの山の強い妖怪たちも街に出てきてしまっていると聞きます。
最近夕立市の『影縫』たちが忙しなく動いているのはそのせいだったのでしょうか。この校庭にずかずかと上がり込んでなにやら調べていた天狗さんのことが思い出されます。
そういえばこの学校の生徒で一人、妖気の強い少年がいました。小さな体では背負いきれぬほどの禍々しい妖気。彼が関係しているのでしょうか。
だとするならば。頭にかぶった網代笠の紐を締め直します。
だとするならば木陰で眠りこけている場合ではありません。
私は校庭の端に植えてある葉桜を見ます。あの桜は数え切れないほどの生徒を見送ってきました。私は生徒たちから随分元気をもらったものですが、私の方からしてあげられたことといえば、恋の後押しだとか、探し物を見つけてあげるだとか、子どもたちの小さな願いを叶えてあげるぐらいでした。
今こそ子どもたちに恩返しを致しましょう。戦いは好みませんが、苦手ではありません。
私はカラスさんたちに見送られながら夕立城へと向かいます。戦闘がありうるのであれば、薙刀と白衣をそろえなければ。
我、守護霊・綴喜として、戦場に立たん!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
巻き込まれ異世界召喚、なぜか俺だけ竜皇女の推しになった
ノラクラ
ファンタジー
俺、霧島悠斗は筋金入りの陰キャ高校生。
学校が終わったら即帰宅して、ゲームライフを満喫するのが至福の時間――のはずだった。
だがある日の帰り道、玄関前で学園トップスターたちの修羅場に遭遇してしまう。
暴君・赤城獅童、王子様系イケメン・天条院義孝、清楚系美少女・柊奏、その親友・羽里友莉。
よりによって学園の顔ぶれが勢ぞろいして大口論!?
……陰キャ代表の俺に混ざる理由なんて一ミリもない。見なかったことにしてゲームしに帰りたい!
そう願った矢先――空気が変わり、街に巨大な魔法陣が出現。
赤城たちは光に呑まれ、異世界へと召喚されてしまった。
「お~、異世界召喚ね。ラノベあるあるだな」
そう、他人事のように見送った俺だったが……。
直後、俺の足元にも魔法陣が浮かび上がる。
「ちょ、待て待て待て! 俺は陰キャだぞ!? 勇者じゃないんだぞ!?」
――かくして、ゲームライフを愛する陰キャ高校生の異世界行きが始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる