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プロローグ
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結城真琴、三十二歳。
ああ、今、思えば短い人生だった。
三十二年生きてきて恵まれたのは友人だけ。
共通の趣味でハマっていた乙女ゲーム。
友人は全てのイケメンルートを攻略するのが趣味だが、私は所謂乙女ゲーム内の悪役令嬢を何とか幸せにする方法を探すのが好きだった。
私はよく友人に、
「これさ、そもそもヒロインが婚約者のいる相手に手を出さなきゃ悪役令嬢も断罪されないんじゃないの?悪いのは完全にヒロインじゃん」
と言っては、
「あのね、それ言っちゃうと乙女ゲーム成り立たないからね?」
と笑われていた。
確かにそうなんだけど悪役令嬢推しの私は何とか悪役令嬢を幸せにしたいのだ。
その日も残業を終わらせたら家に帰り、昨日の攻略の続きを進める予定だった。
それなのにまさか通り魔に襲われるとは予想もしていなかった。
息が苦しくて苦しくて、意識が遠くなりそうになっても考える事は乙女ゲームの事で......。
......ああ、悪役令嬢シルヴィアーナを幸せにしてあげたかった......
『じゃあ、君を転生させてあげるよ』
意識が薄れる瞬間、そんな声が聞こえた気がした......
ああ、今、思えば短い人生だった。
三十二年生きてきて恵まれたのは友人だけ。
共通の趣味でハマっていた乙女ゲーム。
友人は全てのイケメンルートを攻略するのが趣味だが、私は所謂乙女ゲーム内の悪役令嬢を何とか幸せにする方法を探すのが好きだった。
私はよく友人に、
「これさ、そもそもヒロインが婚約者のいる相手に手を出さなきゃ悪役令嬢も断罪されないんじゃないの?悪いのは完全にヒロインじゃん」
と言っては、
「あのね、それ言っちゃうと乙女ゲーム成り立たないからね?」
と笑われていた。
確かにそうなんだけど悪役令嬢推しの私は何とか悪役令嬢を幸せにしたいのだ。
その日も残業を終わらせたら家に帰り、昨日の攻略の続きを進める予定だった。
それなのにまさか通り魔に襲われるとは予想もしていなかった。
息が苦しくて苦しくて、意識が遠くなりそうになっても考える事は乙女ゲームの事で......。
......ああ、悪役令嬢シルヴィアーナを幸せにしてあげたかった......
『じゃあ、君を転生させてあげるよ』
意識が薄れる瞬間、そんな声が聞こえた気がした......
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