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第二章
44:学園に復帰しました
あれから1週間経って、僕はようやく学園に復帰した。頬の腫れは数日後には治っていたけど、カーディナル様が急いで学園に戻る必要はないのだからせめて1週間はゆっくり体を休めなさいと僕を気遣ってくれたからだ。勿論その間は毎日カーディナル様が仕事は屋敷で行い、一緒に居てくれた。
僕が登校していない間に第二王子殿下とダリア公爵子息が学園を退学となり、それぞれ北の塔と北の砦に移送されたとカーディナル様から聞いた。
そして第二王子殿下の残りの側近だった近衛騎士団団長トレニア侯爵家次男のバイロニー様、魔術師団団長アイリス伯爵家次男のホラン様はあの一件に関わりがなかった事で側近を辞するだけで特に何も問われなかった。ただ、生徒会役員としてあるまじき行為を多々行っていた事から2人共生徒会からは脱退させられた。彼らの行動は普段から噂になってたので同情する生徒は誰もいなかったとか。
実は宰相閣下とクライズ様も家族から罪人を出してしまった事の責任を取りたいと職を辞する事を国王陛下達に話し合いの場で告げたそうなんだけど、2人には....特に宰相閣下に代わる有能な人材が直ぐに見つからないからと、責任なら宰相職を全うする事で取れと国王陛下とカーディナル様に言われ、そのまま続ける事になったのだとか。
....そうだよね。宰相閣下が急に居なくなったら国王陛下達が困るもんね。
学園に馬車で到着し教室に入ると、アルト君達が駆け寄って来てくれた。
「ルテウス!」
「ルテウス、久し振り!」
アルト君は僕が学園を休んでいた理由を知っているが、そんな事は態度に一切出さず笑顔で迎えてくれる。ネモローサ君はあの夜会には参加していなかったから何も知らない筈だけど、もしかしたらアルト君から話を少し聞いているかもしれないけど普段と変わらずに接してくれる。
「これ、1週間分の授業のノートだよ」
「ありがとう!」
「デザートで良いからね」
「ふふふ。うん良いよ」
こうして軽口を叩ける友人が本当に嬉しい。彼らにも、こんな友人が居たらあそこまでにはならなかったんじゃないだろうか、と思ってしまう。
....でもこれは考えても仕方がないし、僕が考えなきゃいけないことじゃないよとカーディナル様にも言われた....
「.....そう言えばさ、第二王子殿下と側近の1人が退学になったでしょ?」
ネモローサ君の話しにドキッとしてしまう。
「う、うん....カーディナル様から聞いた」
「それでね、あのナーレ・コルチカム子爵令息と生徒会室やサロンで噂になるような事してた事が原因で他の2人も生徒会クビになったんだってさぁ~……ま、当然なんだけど。それで流石にナーレ・コルチカム子爵令息と一緒に居るのは良くないと思ったのか、今は近づかないように逃げ回ってるんだって!今更だよね」
「確かに.....今更かなぁ?婚約者との婚約もとうに破棄になってるし、学園中に噂は蔓延してるんだもんね」
「そうそう」
アルト君とネモローサ君は容赦がないなぁ。まぁそんな素直なところも2人の良い所なんだけど。
.....それにしてもナーレ・コルチカム子爵令息....ヒロインの筈なのに攻略対象者全員の好感度が最低値になってない?もしかしてバッドエンドに向かってる?
このゲームのバッドエンドってどんなだっけ?....確か悪役令息がヒロインから逆に階段から突き落とされるとかだったかな?そしてヒロインは悪役令息を殺そうとした罪で捕まって処罰されるんだっけ?
その辺りの記憶が少しだけ曖昧でわからない。
....でもそう言えば悪役令息って誰だっけ?
僕、学園に入ってから見てないよね?
僕が登校していない間に第二王子殿下とダリア公爵子息が学園を退学となり、それぞれ北の塔と北の砦に移送されたとカーディナル様から聞いた。
そして第二王子殿下の残りの側近だった近衛騎士団団長トレニア侯爵家次男のバイロニー様、魔術師団団長アイリス伯爵家次男のホラン様はあの一件に関わりがなかった事で側近を辞するだけで特に何も問われなかった。ただ、生徒会役員としてあるまじき行為を多々行っていた事から2人共生徒会からは脱退させられた。彼らの行動は普段から噂になってたので同情する生徒は誰もいなかったとか。
実は宰相閣下とクライズ様も家族から罪人を出してしまった事の責任を取りたいと職を辞する事を国王陛下達に話し合いの場で告げたそうなんだけど、2人には....特に宰相閣下に代わる有能な人材が直ぐに見つからないからと、責任なら宰相職を全うする事で取れと国王陛下とカーディナル様に言われ、そのまま続ける事になったのだとか。
....そうだよね。宰相閣下が急に居なくなったら国王陛下達が困るもんね。
学園に馬車で到着し教室に入ると、アルト君達が駆け寄って来てくれた。
「ルテウス!」
「ルテウス、久し振り!」
アルト君は僕が学園を休んでいた理由を知っているが、そんな事は態度に一切出さず笑顔で迎えてくれる。ネモローサ君はあの夜会には参加していなかったから何も知らない筈だけど、もしかしたらアルト君から話を少し聞いているかもしれないけど普段と変わらずに接してくれる。
「これ、1週間分の授業のノートだよ」
「ありがとう!」
「デザートで良いからね」
「ふふふ。うん良いよ」
こうして軽口を叩ける友人が本当に嬉しい。彼らにも、こんな友人が居たらあそこまでにはならなかったんじゃないだろうか、と思ってしまう。
....でもこれは考えても仕方がないし、僕が考えなきゃいけないことじゃないよとカーディナル様にも言われた....
「.....そう言えばさ、第二王子殿下と側近の1人が退学になったでしょ?」
ネモローサ君の話しにドキッとしてしまう。
「う、うん....カーディナル様から聞いた」
「それでね、あのナーレ・コルチカム子爵令息と生徒会室やサロンで噂になるような事してた事が原因で他の2人も生徒会クビになったんだってさぁ~……ま、当然なんだけど。それで流石にナーレ・コルチカム子爵令息と一緒に居るのは良くないと思ったのか、今は近づかないように逃げ回ってるんだって!今更だよね」
「確かに.....今更かなぁ?婚約者との婚約もとうに破棄になってるし、学園中に噂は蔓延してるんだもんね」
「そうそう」
アルト君とネモローサ君は容赦がないなぁ。まぁそんな素直なところも2人の良い所なんだけど。
.....それにしてもナーレ・コルチカム子爵令息....ヒロインの筈なのに攻略対象者全員の好感度が最低値になってない?もしかしてバッドエンドに向かってる?
このゲームのバッドエンドってどんなだっけ?....確か悪役令息がヒロインから逆に階段から突き落とされるとかだったかな?そしてヒロインは悪役令息を殺そうとした罪で捕まって処罰されるんだっけ?
その辺りの記憶が少しだけ曖昧でわからない。
....でもそう言えば悪役令息って誰だっけ?
僕、学園に入ってから見てないよね?
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