15 / 219
15:ギルドマスターの部屋では
一瞬過剰防衛かな、とも思ったけどよく考えたら10歳の少女で更に新人の冒険者に手を出そうとしたんだから自業自得よね、と思い直した。
周囲もまさか反撃するとは思って無かったのか呆気にとられた顔をしている。
「正当防衛ですよね?これって」
受付のギルド職員の女性に振り返って尋ねれば直ぐに現状を把握して頷いてくれた。
「も、勿論です!ルークさん達もいい加減に他の冒険者と問題を起こすのは控えて下さい!!今回の事もちゃんとギルドマスターにも報告させて頂きますからね!」
「ちょっと待ってくれないか?俺達は何もしてないだろう?手を出そうとしたのは彼女で......」
取り巻きの女に好き勝手させてる時点でアンタの責任だろうが、と周囲の冒険者達の視線はやや厳しい物になっている。
......この人達、余程普段からこんな態度なんだろうなぁ......誰も庇うこともしないなんて。まぁ、私には関係ないけど。
まだ受付の職員に文句を言ってる男達を尻目に、私は薬草採取の為にギルドを出る。今度こそ誰も何も言って来なかった。
本当に冒険者ギルドでラノベ定番の新人冒険者に対する洗礼を経験するとは思わなかったわ。まぁまさか子供の私をナンパしようとする奴が居るとは思わなかったけど......女性を侍らせるぐらいには結構イケメンの部類に入る冒険者パーティなんだとは思うけど、ロリコンはないわ~......残念過ぎる......
流石に仕返しなんて馬鹿なことはしないと思うけど、あの取り巻き達ならやりかねないわよね
女の嫉妬が世の中で一番恐ろしい物だと知っているリンは今後の対策を考えながら採取場所に向かうのだった。
その頃のギルドではーーーー
ギルドに残されたルーク達はギルドマスターから執務室へと呼び出されていた。
「お前達はいい加減にしないと俺も庇いきれないぞ......。Bランクパーティで依頼達成率が高いから多少問題を起こしても注意だけで済まされてきたが.....新人冒険者にまで手を出すようになったら話は別だ」
静かな声が部屋に響く。しかし、その声には怒りが込められている事がわかる者にはわかる。
「ギルドマスター!今回の事は俺達じゃなく.....!」
「お前らの取り巻きがやったんなら、止めなかったお前らも同罪だろうが!!そんな事もわからんようになったのか!!」
「つっ......」
「話にならん!次に何か問題を起こせばお前達のランクを落とす」
「ギルドマスター!そんな!!」
「問題を起こさなければ良いだけの話だ。いい加減お前達は自分達の立場を理解しろ......。女にチヤホヤされたいだけならミルトンを出て王都へ行けば良い」
王都では要塞都市ミルトンや他の辺境地とは違い、周囲に魔物が大量発生するような森も迷宮もなく冒険者としての実力が大して無くとも顔が良い冒険者パーティは女性から好まれる。なので実力があるパーティやソロの冒険者はまず王都に定住する事はしない。それなのに、今自分達はその王都に行けば良いと提案されている事に愕然とする。
「......どうするかはお前達次第だ。用件はそれだけだ」
ギルドマスターの執務室から出されたルーク達は自分達が取り巻き以外の人達からどのように見られていたか、この時になって初めて正確に理解したのだった。
周囲もまさか反撃するとは思って無かったのか呆気にとられた顔をしている。
「正当防衛ですよね?これって」
受付のギルド職員の女性に振り返って尋ねれば直ぐに現状を把握して頷いてくれた。
「も、勿論です!ルークさん達もいい加減に他の冒険者と問題を起こすのは控えて下さい!!今回の事もちゃんとギルドマスターにも報告させて頂きますからね!」
「ちょっと待ってくれないか?俺達は何もしてないだろう?手を出そうとしたのは彼女で......」
取り巻きの女に好き勝手させてる時点でアンタの責任だろうが、と周囲の冒険者達の視線はやや厳しい物になっている。
......この人達、余程普段からこんな態度なんだろうなぁ......誰も庇うこともしないなんて。まぁ、私には関係ないけど。
まだ受付の職員に文句を言ってる男達を尻目に、私は薬草採取の為にギルドを出る。今度こそ誰も何も言って来なかった。
本当に冒険者ギルドでラノベ定番の新人冒険者に対する洗礼を経験するとは思わなかったわ。まぁまさか子供の私をナンパしようとする奴が居るとは思わなかったけど......女性を侍らせるぐらいには結構イケメンの部類に入る冒険者パーティなんだとは思うけど、ロリコンはないわ~......残念過ぎる......
流石に仕返しなんて馬鹿なことはしないと思うけど、あの取り巻き達ならやりかねないわよね
女の嫉妬が世の中で一番恐ろしい物だと知っているリンは今後の対策を考えながら採取場所に向かうのだった。
その頃のギルドではーーーー
ギルドに残されたルーク達はギルドマスターから執務室へと呼び出されていた。
「お前達はいい加減にしないと俺も庇いきれないぞ......。Bランクパーティで依頼達成率が高いから多少問題を起こしても注意だけで済まされてきたが.....新人冒険者にまで手を出すようになったら話は別だ」
静かな声が部屋に響く。しかし、その声には怒りが込められている事がわかる者にはわかる。
「ギルドマスター!今回の事は俺達じゃなく.....!」
「お前らの取り巻きがやったんなら、止めなかったお前らも同罪だろうが!!そんな事もわからんようになったのか!!」
「つっ......」
「話にならん!次に何か問題を起こせばお前達のランクを落とす」
「ギルドマスター!そんな!!」
「問題を起こさなければ良いだけの話だ。いい加減お前達は自分達の立場を理解しろ......。女にチヤホヤされたいだけならミルトンを出て王都へ行けば良い」
王都では要塞都市ミルトンや他の辺境地とは違い、周囲に魔物が大量発生するような森も迷宮もなく冒険者としての実力が大して無くとも顔が良い冒険者パーティは女性から好まれる。なので実力があるパーティやソロの冒険者はまず王都に定住する事はしない。それなのに、今自分達はその王都に行けば良いと提案されている事に愕然とする。
「......どうするかはお前達次第だ。用件はそれだけだ」
ギルドマスターの執務室から出されたルーク達は自分達が取り巻き以外の人達からどのように見られていたか、この時になって初めて正確に理解したのだった。
あなたにおすすめの小説
めんどくさがり屋の異世界転生〜自由に生きる〜
ゆずゆ
ファンタジー
※ 話の前半を間違えて消してしまいました
誠に申し訳ございません。
—————————————————
前世100歳にして幸せに生涯を遂げた女性がいた。
名前は山梨 花。
他人に話したことはなかったが、もし亡くなったら剣と魔法の世界に転生したいなと夢見ていた。もちろん前世の記憶持ちのままで。
動くがめんどくさい時は、魔法で移動したいなとか、
転移魔法とか使えたらもっと寝れるのに、
休みの前の日に時間止めたいなと考えていた。
それは物心ついた時から生涯を終えるまで。
このお話はめんどくさがり屋で夢見がちな女性が夢の異世界転生をして生きていくお話。
—————————————————
最後まで読んでくださりありがとうございました!!
転生したみたいなので異世界生活を楽しみます
さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。
誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。
感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
小さな貴族は色々最強!?
谷 優
ファンタジー
神様の手違いによって、別の世界の人間として生まれた清水 尊。
本来存在しない世界の異物を排除しようと見えざる者の手が働き、不運にも9歳という若さで息を引き取った。
神様はお詫びとして、記憶を持ったままの転生、そして加護を授けることを約束した。
その結果、異世界の貴族、侯爵家ウィリアム・ヴェスターとして生まれ変ることに。
転生先は優しい両親と、ちょっぴり愛の強い兄のいるとっても幸せな家庭であった。
魔法属性検査の日、ウィリアムは自分の属性に驚愕して__。
ウィリアムは、もふもふな友達と共に神様から貰った加護で皆を癒していく。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
この優しさには絶対に裏がある!~激甘待遇に転生幼女は混乱中~
たちばな立花
ファンタジー
処刑された魔女が目を覚ますと、敵国の王女レティシアに逆行転生していた。
しかも自分は――愛され王女!?
前世とは違う扱いに戸惑うレティシア。
「この人たちが私に優しくするのは絶対に何か裏があるはず!」
いつも優しい両親や兄。
戸惑いながらも、心は少しずつ溶けていく。
これは罠? それとも本物の“家族の愛”?
愛を知らないレティシアは、家族の無償の愛に翻弄されながらも成長していく。
疑り深い転生幼女が、初めて“幸せ”と出会う――
じんわり心あたたまる、愛されファンタジー。
他サイトでも掲載しています。
没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~
土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。
しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。
そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。
両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。
女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。
(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。