リンの異世界満喫ライフ

水月

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30:知らない天井

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目覚めると、そこは知らない天井だった......。


いやマジで知らない天井なんですけど!?

慌てて起きようとして肩から腕にかけて激痛が走りベッドの上で痛みに悶える。

「ううぅ~……痛いよぉ~!!痛いよぉ~」

そう言えば私、昔から物理的な痛みには弱かったよ......こんな痛いのさっさと治してしまえと、怪我の箇所に治癒魔法を掛けた。淡い光が患部を包み込みスーッと痛みが徐々に治まってくる。しばらく治癒魔法をかけ続け、肩から腕に巻かれた包帯を外してみれば傷跡すら残らずに元通りに回復していた。

「......ようやく落ち着いたわ。そう言えばここどこだろう?」

ベッドの上に座ったまま周囲を見渡してみれば、窓には白いカーテンにその下には書類の積まれた机、棚には色々な薬草らしき物が入った瓶等が所畝ましと置いてある。因みに、私が今居るベッドは壁側に置かれていた。まるで保健室みたいな感じで、もしかしてこの世界での病院みたいな所で誰かがここまで運んでくれたんだろうか?

そう思い、この部屋で目覚めるまでの記憶を遡る。
薬草採取中にシーフウルフが現れた事、戦闘中に火魔法を私に向かって誰かが放った事、気が逸れた瞬間をシーフウルフに狙われた事。

「あ、」

確か気を失う前にギルドマスターとマリッサさんの声が聞こえたから恐らくあの2人が私をここまで運んでくれたんだろう。

それにしても......

私はため息を付く。

本当に馬鹿な奴っているんだなぁとしみじみ思う。襲った相手の顔を直接確認した訳ではないけど感知した魔力があの女のと同じだったので犯人は十中八九間違いなくあの女だろう。

ギルドマスターから警告を受けたにも関わらず、それでも此方に手を出そうなんて。
きっと誰がやったかなんてわからないと考えたんだろうけど、魔獣と戦ってる時に魔法を撃ち込まれたら反撃されるに決まってるでしょうに。

そもそもあのシーフウルフ自体も魔道具あたりを使ってわざわざ草原に誘い込んだんだろうけど、お粗末過ぎるわ......全く。

私も怪我の痛みが酷すぎて腹が立って手加減せずに風魔法ぶっ放したから......生きてるかしら?

まぁこの場合は死んでても自業自得よね。あの時あの場所には私以外の新人冒険者の少年少女達も居た。下手をしたら彼らがシーフウルフに殺されてたかもしれないんだから。

私が気に入らないからと言って他の冒険者を巻き込むなんて論外だわ。

「......取り敢えずあの後どうなったか、マリッサさんに聞けば詳しく教えてくれるわよね?」

ギルドマスターには何かされた場合には反撃する許可の言質は取ってたから、その事に関しては処罰はされないとは思うけど......

やり過ぎだって叱られる可能性はあるわよねぇ......はぁ






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