リンの異世界満喫ライフ

水月

文字の大きさ
47 / 219

47:帰還

しおりを挟む
翌日冒険者ギルドへ赴けば昨日お願いした通りに解体作業と買取作業が終了していて、ギルドマスターの執務室へと案内された。

「はい。これがホワイトバードの羽根3体分全部とお肉1体分、後はそれ以外の買取金とその明細書よ」

渡された明細書と金額を合わせ、間違いがない事を確認する。

「はい大丈夫です」
「そ、良かったのわ!本当に素材を売ってくれてありがとう。今日の街の肉屋は大盛況でしょうよ~久々の高級品だものね!」

そんなに大人気のお肉なのかぁ~……私もミルトンに戻ったら早速晩御飯に使おうっと!へへへ楽しみ過ぎる~

「ホワイトバードならお前達の街の方が生息地に近いんだからいつでも狩れるだろう?どうしてそんなに肉がまわらないんだ?」

あ、それ私も思ってた。ギルドマスターが私が疑問に思ってた事と同じ事をアリオスさんへと尋ねてくれた。

「確かにそうなんだけど、ホワイトバードを狩れるぐらいのランクに上がると冒険者は皆、もっと大きな街を目指して出ていっちゃうのよね~」

苦笑しながらまぁ仕方ないんだけど、と呟く。

「この街は大きな森の側にあるけど、基本的には特に大型の魔獣の問題の起こらない安定した街なのよね。勿論住んでいる住民からしたら良い事なんだけど、やっぱり冒険者にしたら少し物足りないみたいでね。まぁ私も冒険者やってたから気持ちはわかるんだけど」

つまり、刺激を求めて街を出る冒険者が多いと。来るのはたまに私みたいにホワイトバード狙いの冒険者だって事か。
それはでも仕方ないかな....私なんかはこんなのんびりした冒険者活動も嫌いじゃないから構わないけど、とくに男の冒険者達は一攫千金と、高ランクへの昇進狙いで広く活動出来る拠点へと移りたがるだろう。

「そうだな、緊急時なんかは召集出来るがそれ以外はどこに行こうが冒険者達の自由だからな。ただギルドがある限りは冒険者がこの街から全く居なくなる事はないし、高ランク冒険者が来た時に討伐依頼を出すしかないな」
「そうなのよね~……ねぇ、シリウス、リンちゃん、定期的にメントスに来てホワイトバード狩らない?」
「お前が狩れよ」

ギルドマスターの突っ込みが炸裂する。
ホワイトバードは魅力的だけど流石に定期的に来るのは勘弁して貰いたいかな......

「冗談よ冗談」
「どうだか」

ギルドマスター2人がまだまだ話してる間に無限収納にホワイトバードの羽根と肉を仕舞うと、それを見計らったようにギルドマスターが立ち上がる。

「じゃあ帰るぞリン」
「わかりました」
「また来てね、リンちゃん!シリウスもまた一緒でも構わないわよ」

ギルドマスターは完全無視で、私はペコリとお礼だけして、ドアを出ていくギルドマスターの後を付いていった。

行きと同じ様に2人で馬に跨がり街道をゆっくりと走り進んでいく。

「さっきのアリオスが言ってたようにリンがホワイトバードを定期的に狩りたいならまたメントスに来ても良いんだぞ?」
「えーっと.....取り敢えずは今回沢山手に入ったので当分はいらないかと」
「そうなのか?」

私が断ったのが意外だったのか不思議そうな声が上から聞こえてくる。

「はい。当分はまたのんびりと薬草採取がしたいです」

大型の魔獣と闘うのも嫌ではないけど、やっぱり私は薬草採取等じっくりコツコツする方が好きみたいだ。

だから当分は要塞都市ミルトンでのんびりしたいなと思う。

「そうか」
「そうです」

その日の夜はまた野営をし、流石に野営でホワイトバードの調理は出来ないので他のお肉料理で済まし、次の日、特に問題もなく私達は要塞都市ミルトンへと帰って来たのだった。






しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… 沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。 誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。 感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!

饕餮
ファンタジー
  書籍化決定!   2024/08/中旬ごろの出荷となります!   Web版と書籍版では一部の設定を追加しました! 今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。 救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。 一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。 そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。 だが。 「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」 森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。 ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。 ★主人公は口が悪いです。 ★不定期更新です。 ★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

1人生活なので自由な生き方を謳歌する

さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。 出来損ないと家族から追い出された。 唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。 これからはひとりで生きていかなくては。 そんな少女も実は、、、 1人の方が気楽に出来るしラッキー これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

処理中です...