リンの異世界満喫ライフ

水月

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58:ハーマル商会・2

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出発の準備が出来、蒼天の牙と私を含めたハーマル商会ご一行はシーダーの街に向けて出発した。

シーダーの街は要塞都市ミルトンから東の街道沿いにあり、一応ミルトンから見れば隣街に位置する。隣街とは言え片道最短でも1日は掛かるのでミルトンを含めた辺境伯家の領地がかなり広い事が伺えるだろう。

今回のシーダーの街行きにはロベルトさんも一緒だそうで、商会の方は大丈夫なのかと思ったら優秀な副責任者がいるので大丈夫なんだそうだ。突っ込んで聞いてみたら人に任せられない商談がある際は必ず自分が同行しているので今回が初めてではないそうだ。寧ろ毎回同行してるっぽい感じだったので、彼の部下はある意味大変だろうなぁと同情してみた。勿論心の中だけだけど!

それからしばらく特に問題なく順調に街道を進む。最終的な打ち合わせで1台目の馬車をアレンとノインが、2台目の馬車をダレスとアイラ、そして最後尾に私とセーラが護衛担当をする事になった。

一応外部から奇襲攻撃された場合の事を考えて結界とか張ってた方が良いよね?

そう思い、そっと馬車に結界魔法を掛ける。魔力が動いたのがわかったのか、アイラとセーラが私を見たが流石にアイラとは距離が離れてるので手をヒラヒラと振るだけにしておく。

「リンちゃん、今何かしらの魔法を使いましたよね?」
「はい、一応馬車に結界魔法をかけました。これで何か問題があっても馬車は大丈夫かと」

セーラがこっそりと歩きながら話しかけて来たので答える。言うのを忘れていたと言うか、使えるのを忘れてたので事後報告だけど.....。

「時空魔法が使えるなんて凄いわね」
「.....そうなんですか?」
「ええ。全く居ない事はないのよ?実際にマジックバック等の製作をしているのは時空魔法の使い手だから。でも基本属性を使える人よりかなりレアな属性だから......」

そうなのかー。あ、もしかして作り手が少ないからマジックバックもあんなに高いのかな?

「でも馬車に結界魔法を掛けてあるなら私達も安心して魔獣が出ても戦闘に集中出来るからありがたいわ。ありがとう、リンちゃん」

ニッコリと微笑むセーラさんの笑みは何だか癒されるようで良いなぁ......やっぱり治癒師だから柔らかなオーラでも出てるのかも知れない。

「もう少ししたら休憩に入るから皆にもこの事を伝えておきましょう。ハーマル商会のロベルトさんも荷物が絶対に無事なら安心してシーダーの街まで行けるわ」


それから更に1時間程歩いた先にあった休憩場所で昼食を取る事になり、ついでに馬車を結界魔法で保護している事を説明したのだった。

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