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155:エルフの国・1
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バレッタの街を出て街道沿いを歩いていると直ぐに森が見えてきた。おそらくあれが師匠の言っていたエルフの国へと続く道のある森なんだろう。
「ほら、あの森がそうだ」
案の定歩きながら指し示す。見た感じは至って普通の森でバレッタの街に入るまで歩いて来た森と何らかわらないように思えた。
「....普通の森ですよね?」
「まぁそうだな。基本的にほ普通の森だし、冒険者らが依頼で採取したり討伐依頼で森に入る事もあるな。だが入ったからと言ってエルフの国は入国出来ないぞ」
「.....何か魔法でも掛けてるって事ですよね?人からエルフの国を見えなくするとか凄すぎませんか?どんな魔法を使えばそんな国ひとつを隠す広範囲の事が出来るんですか?」
「ん~……それを説明するのは難しいかな。俺の一存で伝えて良い話しではないからなぁ....国に戻った際に聞いてみるよ」
ああ確かに。言ってみればエルフの国の防衛に関係する事になるんだから弟子とは言え人間側にそう簡単には教えられないわよねぇ。
「あ、別にそこまで興味がある訳じゃないので問題ないです」
「そうか?」
「はい」
それに、女神様から貰った魔法の本を読んでいれば同等な魔法とか書いてそうだし....実はまだ全部読めてないのよね。いつの間にか無限収納の中に増えていた本。高位魔法全集上中下巻の3冊。これは私に読めって事だよね?
.....でも何だかんだと忙しくて殆ど読めていないのが現状で.....エルフの国に行ったら少しはゆっくり出来ると良いなぁ....
「さ、ここから森の中に入るぞ?」
「はい」
そのまま街道を2~3日程進めば隣国へ。森の中に入ればエルフの国へ。
.....何だか不思議なものね。境界線なんて何もないのに。
周囲に人が居ないのを確認して森の中へと入っていく。道標等ひとつもないのに迷うことなく奥地へと入って行く師匠にただひたすら付いて行く。
きっとここではぐれたら私だけエルフの国に入れないんだろうなぁと思わなくもないけど。その辺りは女神様の恩恵とかないのかな?もしくは黎明の?
『そう言えば黎明は1人でエルフの国に入れるの?』
師匠には黎明の事は話してるけど、一緒にいる時は極力話し掛けて来ないから最近は凄く静かだ。
『入れるが....エルフは聖獣を崇めてる部分があるから必要がなければ極力会いたいと思わないな』
『崇めてる....何で?』
『聖獣は謂わば神に一番近い存在だから聖なる物が好きなエルフにとっては目に見えて崇められる存在だからだ』
『へぇ~……そんなもんなんだ』
生きた生き神みたいな存在って事かな。確かに崇めてる方は良いかも知れないけど崇められる方が嫌だったら行きたくなくなるよね。
『え、じゃあ今回のエルフの国に行くのも嫌だったんじゃない?』
『....まぁ確かに余り行きたいとは思わないがリンが行くなら当然我も行くに決まってるだろう』
『....それは有り難いけど嫌なら嫌って言ってくれても良いんだからね?』
『勿論我慢出来なければ言う』
黎明は当然とばかりにそう言うけど....本当に大丈夫なのかな?
不安要素は残りつつも、現状黎明が納得してるならまぁ良いか....。
「ここだ、着いたぞ」
師匠がそう言ってスッと手を上げ何やら呪文のようなのを呟いた瞬間、目の前の空間がグニャリと渦を巻き風が吹き荒れる。
思わず目を閉じてじっとしていると、ポンポンと頭を撫でられる。
「もう目を開けても大丈夫だぞ」
そう言われて目をそーっと開ければそこは今さっきまで居た森の中ではなく、ひとつの大きな街だった。
「ほら、あの森がそうだ」
案の定歩きながら指し示す。見た感じは至って普通の森でバレッタの街に入るまで歩いて来た森と何らかわらないように思えた。
「....普通の森ですよね?」
「まぁそうだな。基本的にほ普通の森だし、冒険者らが依頼で採取したり討伐依頼で森に入る事もあるな。だが入ったからと言ってエルフの国は入国出来ないぞ」
「.....何か魔法でも掛けてるって事ですよね?人からエルフの国を見えなくするとか凄すぎませんか?どんな魔法を使えばそんな国ひとつを隠す広範囲の事が出来るんですか?」
「ん~……それを説明するのは難しいかな。俺の一存で伝えて良い話しではないからなぁ....国に戻った際に聞いてみるよ」
ああ確かに。言ってみればエルフの国の防衛に関係する事になるんだから弟子とは言え人間側にそう簡単には教えられないわよねぇ。
「あ、別にそこまで興味がある訳じゃないので問題ないです」
「そうか?」
「はい」
それに、女神様から貰った魔法の本を読んでいれば同等な魔法とか書いてそうだし....実はまだ全部読めてないのよね。いつの間にか無限収納の中に増えていた本。高位魔法全集上中下巻の3冊。これは私に読めって事だよね?
.....でも何だかんだと忙しくて殆ど読めていないのが現状で.....エルフの国に行ったら少しはゆっくり出来ると良いなぁ....
「さ、ここから森の中に入るぞ?」
「はい」
そのまま街道を2~3日程進めば隣国へ。森の中に入ればエルフの国へ。
.....何だか不思議なものね。境界線なんて何もないのに。
周囲に人が居ないのを確認して森の中へと入っていく。道標等ひとつもないのに迷うことなく奥地へと入って行く師匠にただひたすら付いて行く。
きっとここではぐれたら私だけエルフの国に入れないんだろうなぁと思わなくもないけど。その辺りは女神様の恩恵とかないのかな?もしくは黎明の?
『そう言えば黎明は1人でエルフの国に入れるの?』
師匠には黎明の事は話してるけど、一緒にいる時は極力話し掛けて来ないから最近は凄く静かだ。
『入れるが....エルフは聖獣を崇めてる部分があるから必要がなければ極力会いたいと思わないな』
『崇めてる....何で?』
『聖獣は謂わば神に一番近い存在だから聖なる物が好きなエルフにとっては目に見えて崇められる存在だからだ』
『へぇ~……そんなもんなんだ』
生きた生き神みたいな存在って事かな。確かに崇めてる方は良いかも知れないけど崇められる方が嫌だったら行きたくなくなるよね。
『え、じゃあ今回のエルフの国に行くのも嫌だったんじゃない?』
『....まぁ確かに余り行きたいとは思わないがリンが行くなら当然我も行くに決まってるだろう』
『....それは有り難いけど嫌なら嫌って言ってくれても良いんだからね?』
『勿論我慢出来なければ言う』
黎明は当然とばかりにそう言うけど....本当に大丈夫なのかな?
不安要素は残りつつも、現状黎明が納得してるならまぁ良いか....。
「ここだ、着いたぞ」
師匠がそう言ってスッと手を上げ何やら呪文のようなのを呟いた瞬間、目の前の空間がグニャリと渦を巻き風が吹き荒れる。
思わず目を閉じてじっとしていると、ポンポンと頭を撫でられる。
「もう目を開けても大丈夫だぞ」
そう言われて目をそーっと開ければそこは今さっきまで居た森の中ではなく、ひとつの大きな街だった。
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