リンの異世界満喫ライフ

水月

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174:古代エルフ語

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初代御当主様の蔵書を読んでいたと告げたらその他全員の動きが止まってしまいましたとさ。

じゃなくて!

え?私何か変なこと言った?それとも初代御当主の本も読んじゃダメな部類とか?いやでもそれならそうとアンナさんが事前に伝えてくれるだろうからそれはないだろう。

「あの.....?」
「ハッ!あ、ああ済まない.....初代当主の蔵書を読んだと聞いて驚いてしまったよ」

一番最初に覚醒したのはアダラさんだった。流石は現当主様だ。しかしそれよりも気になるのはその発言だった。

「....初代御当主様の蔵書に何か問題でもあるんですか?もしかして読んだのは不味かったんでしょうか?」

読んでしまったのは仕方がない。そもそも今更言われてもどうしようもないのだから。私のせいじゃないし。

「いや読んで貰っても全く問題がないが....その....リンはあの本を読めるのかい?」
「.....え?.....」

それはどう言う意味だろう?アダラさんが困惑気に私を見る。

「初代御当主の蔵書は殆どが古代エルフ語で書かれた書物でね、今では若いエルフ達ですら読めない者もいるぐらいなんだよ。勿論我が家の者は全員読めるのだが....まさか人の子であるリンが古代エルフ語を読めるとは思っていなかったよ」

チラリとアダラさんの隣に居るミルザムさんも、私の隣に座るウェズンさんとアルドラさんもコクコクと頷いている。

「.....古代エルフ語....で、書かれてました?」

もしかして.....やっちまったなぁ!.....って感じだろうか?言語理解の能力のお陰で意識せずに読んじゃうから本に書かれた言語なんて全く意識してなかったよ!これはあれだよね、優れた能力故のある意味欠点と言うか.....。

......まぁでも言語理解の能力ぐらいなら別に隠す必要はないよね?師匠の御両親達なら悪いようにはならないだろうし.....最悪この国も出ていけば良いんだし.....

「えっと....その、実は私のスキルに言語理解と言うものがありまして....それで大抵の言語は読めるんです」
「何と!」
「まぁ!凄いわねリンちゃん!?」
「「!!」」

4人はそれぞれ驚いた表情をして私を見た。うん、確かに全ての言語を見ただけで読んだり話したり出来る能力って良く考えたら凄いよね。

.....この世界に来て一番無くてはならない能力のひとつだよね....本当にありがとうございます。メダ様!

「.....そうか、それで初代当主の蔵書も読めるのか。流石シリウスが弟子にするだけの子と言う訳か....素晴らしいね」
「当然よお父様!お兄様がただ魔力が強いだけで人の子を弟子になんてする訳がないわ!お兄様は最初からリンの才能を見抜いてたのよ!!」

.....アルドラさん....私を褒めると言うより遠回しでも何でもなく、そんな私を弟子にした師匠が凄いって褒めてない?いやまぁどちらにしても似た者親子だなぁ.....


思わず苦笑がこぼれた。



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