人界の果てに住む少年は世界最強を目指します

二章 王都学院編

6話 入学試験

王都学院、そこは18歳以上の優れた魔法士や剣士のみが入学を許される。数ある学院、学園の中で屈指の難関校だ。

「よし！今日は入学試験か！合格してやるぞぉ！」
「お、おう頑張って来いよ」
（なんかテンション高くないか、今日のアラン）

アランは、初めての学校という組織にワクワクしていた。


⬛︎

「受験番号426番、中に入れ」

受験内容は、筆記、組分け模擬戦、面接だ。アランは筆記はロイドのおかげでそれなりにできた、模擬戦は全勝だ、残りは面接だ

「アランです！18歳です！」
「あ、ありがとう、まだ何も聞いてないけどね」

「面接を始める前に、一つ質問だ。君は霊・魂・を持っているのかい？」
「ーーーー!ッ、いいえ、持ってません。俺は下民ですよ？これまでの霊魂を持って生まれた人は全員貴族でしょ？」

アランに衝撃が走った。その一瞬の返答の遅れが後の戦いの引き金になっていた。そんなことはまだ誰も知らない。



席を立ち、両手を広げて、宣言する様に言う。それは俺が霊魂を持っていることを確信しているかのように。


「たしかに今までの霊魂持ちは皆貴族だ・っ・た・。この私が生まれるまではね、私の名はマリー＝ローズ。私は霊魂を持っている！私の中にいるのは元SSランク冒険者だ！」

再度俺に衝撃が走る。

「さ、雑談はこの辺にして、面接を始めよう。」
「は、はい」


面接の内容は、剣術の流派や使える魔法などを聞かれるだけだった。


⬛︎
その日の夜

「霊魂持ちが同じ時代にもう1人居るとは予想外じゃったの」
「あぁ、一応否定はしたけど、確信を持ってたっぽいしな、また接触してくるかもな」


霊魂を持っていることは隠しておくべきだ。何故か？霊魂持ちはあまりの希少性ゆえに、命を狙われる事があるからだ。過去に霊魂の中の霊が、魂を乗っ取り、国を破滅寸前までに追い込んだことが原因だ。


「あの試験官がクラスの担任とかなったら嫌だな」