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第2話
英雄の称号3
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俺は一人静かに過ごしたくて、王宮の隅にある寂れた庭園に来ていた。
ルシアンは本日も王家の名を高めるために、水と緑の守護魔法使いとして、宣伝活動に借りだされている。
俺じゃなくてブラッド兄さんの力だろう、どうしてもっと言わないんだと、今日も朝からわめいていたが、俺は暗殺の危険があるから人前には出ない、と釘を刺すと、渋々一人で出ていった。
本当に可愛い奴だ。前世あんなだったのに汚れていないところが。権力にまつわる陰謀とか駆け引きとか、全然わかっていない。
まっすぐにしか物事にぶつかれない。だから前世は破滅した。けれど今生では守ってやりたい。不器用なあいつを。
それにしても。
うろうろと一時間以上も庭園をさまよっている気配が一つ。面倒なので避けてまわっていたのだが、いっこうに出ていく気配がない。
しかたなく諦めて姿を見せてやることにする。
「ブラッド様」
去年からルシアンに求婚して、追っかけまわして城に長期滞在している、隣国のリチェル姫が、ほっとしたように声をかけてきた。
劫火の魔人の再来と囁かれている俺を見てほっとするなんて、よっぽどのことだろう。どれだけ方向音痴なんだ。というか、侍女や護衛はどこにおいてきた。
「城へご案内しましょうか?」
「いいえ、ブラッド様を探していたのです」
最愛のルシアンでなく、俺を? どういうことかと首を傾げると、
「昨夜、賊に襲われたと聞きました。お怪我はございませんでしたか?」
「ええ。室内に侵入した瞬間に、消し炭にかえてやりましたから」
俺はせいぜい不敵に見えるように、にっこりと笑ってみせた。なのになぜか、彼女は剣呑に目を釣りあがらせて、ぴしゃりと言った。
「ブラッド様、そのような物言い、おやめなさいませ」
そして、偉そうに腰に手を当て、立てた人差し指を小生意気に振る。
「あなたはルシアン様の兄君なのですよ。ご自分の名を下げてあの方の名を上げるような、みみっちいことはなさらず、二人共に上げる努力をなさいませ」
この姫、一見儚げな容貌と牛の乳並みの巨乳にだまされるが、実は性格は非常にキツイ。ルシアンにケンモホロロに扱われているのに、歯牙にもかけず、他国の王宮に居座り、突撃を繰り返しているような女だ。
姫君としては異色の人物で、これくらいでなければあのルシアンを口説くことはできないだろうと、俺は彼女を高く買っている。
俺が彼女の言の正しさに辟易して黙っていると、さらに痛いところを突いてきた。
「それとも、わたくしのルシアン様が、それほど弱いと思っているのですか。それは非常な侮辱ですよ」
俺は表情を変えず、内心で瞠目した。
侮辱。侮辱になるのか。
そうかもしれないと思った。立場を置き換えれば、俺はそうとらえるだろうと。
では、ルシアンは?
俺の思考がルシアンに向かった時だった。ごっと風が唸った。反射的にそちらへと目を向ける。そこに信じられないものを見た。
巨大な炎が、進行方向にあるものをすべて焼きはらいながら、近付いてくる。
俺はとっさに水の障壁を張り、リチェル姫の腰を抱いて支えながら、念のために足元の地面を人三人分ほど盛り上げ、高所へと逃げた。
高みから見下ろせば、シュウシュウとあがる蒸気と焼きはらわれた道の向こう、王宮の建物の前に、ルシアンが仁王立ちしていた。
「リチェル姫、いい度胸だな、俺の兄さんを口説くとは!」
怒鳴り声が届く。たぶん、風で拡声しているのだろう。その興奮しきった声に、俺も同じようにして返そうとした。
「誤解だ! 俺は姫を、……ん?」
俺は途中で口ごもった。ルシアンは何と言っていたか。思い出して言い換える。
「俺は口説かれてないぞ! 姫がご執心なのは、おまえだけだ!」
「そんなのは、どうでもいい! それ以上、兄さんに、その気色の悪い肉の塊をこすりつけるな、この牛の乳女!!」
おーほほほほ。高所から転げ落ちてはいけないと腰を支えてやっている女が、突然高笑いを始めて、俺はぎょっとした。
「ああら、ブラッド様、気持ちいいですわよねえ、これ」
って、だから、ふにふにのばいんばいんを押しつけるな!
「悔しかったら、ルシアン様も胸を育ててみたらいかが?」
再び高笑い。耳が痛い。同時に、離れていても届くルシアンの殺気が痛い。
「俺を巻きこんで、痴話喧嘩をしないでくれ」
俺はぼそりと呟いた。誓って言う。呟いただけだ。拡声なんかしていない。なのにどうして。
「俺が痴話喧嘩をしたいのは、兄さんとだけだーっ」
思わずよろめき、額を押さえた。なんてことを公言してくれるんだ。
「このっ、馬鹿がっ」
おまえはさっさと大国の珍妙な姫と結婚して、後ろ盾確立して、ばいんばいんの乳でも愛でて、子供の五六人こさえていろよ!
そしたら俺は、ひっそりこっそり静かに身を隠すから。
ありがたいことに、俺たちは二人一組でなければ、巨大魔法は使えないと思われている。俺が逃げだしたら、ルシアンは水や木や土の魔法は小さなものしか使えなくなるから、そりゃあ、初めは役立たずだとか陰口をたたかれるようになるかもしれないが、この姫がついていれば、いくらでも庇ってもらえるだろう。
むしろ、今より平穏な日々がおくれるに違いない。
強大な力は難題な揉め事も運んでくる。そんなものとは、できるならば手を切ったほうがいいのだ。
妻がいて子がいて変わらぬ日常が毎日続く。前世の俺たちは、そんなささやかな幸せを望んでいただろう?
それともあれか、この姫とじゃ、どうしても駄目なのか。妙に気が合っているように見えたが、俺の気のせいか。人選ミスか。
俺はギリリと奥歯を噛みしめた。
最大の誤算は、俺が殺人を犯してしまったことだった。
殺人は、本当は、人の世で最大の禁忌だ。もっと悪いことがあるように人々は言うけれど、それは殺人の重大性ををごまかす方便にすぎない。
人は死んでしまったらおしまいだ。何かを成し遂げたとしても、成し遂げなかったとしても、何かを残したとしても、残さなかったとしても、そんなのは後で残った者が付与しただけのもので、亡くなった本人には関係ない。どの生も等しくかけがえのないもので、一度きり、今あるきりのものなのだ。
その生を無に帰す行為は、最も忌むべき行いだ。
俺はそれを犯してしまった。それも大々的に。国を守った『英雄』として、世界中に知られるほどの派手さで。
『英雄』なんて名は、殺人者の別名だ。もうどうしようもない。この烙印は、一生ついてまわるに違いない。
それさえなければ、もっと能天気に、のらりくらりと俺たちはやっていけたのに。
兄思いの弟と、自堕落な兄の、ほのぼの兄弟で。
ルシアンは本日も王家の名を高めるために、水と緑の守護魔法使いとして、宣伝活動に借りだされている。
俺じゃなくてブラッド兄さんの力だろう、どうしてもっと言わないんだと、今日も朝からわめいていたが、俺は暗殺の危険があるから人前には出ない、と釘を刺すと、渋々一人で出ていった。
本当に可愛い奴だ。前世あんなだったのに汚れていないところが。権力にまつわる陰謀とか駆け引きとか、全然わかっていない。
まっすぐにしか物事にぶつかれない。だから前世は破滅した。けれど今生では守ってやりたい。不器用なあいつを。
それにしても。
うろうろと一時間以上も庭園をさまよっている気配が一つ。面倒なので避けてまわっていたのだが、いっこうに出ていく気配がない。
しかたなく諦めて姿を見せてやることにする。
「ブラッド様」
去年からルシアンに求婚して、追っかけまわして城に長期滞在している、隣国のリチェル姫が、ほっとしたように声をかけてきた。
劫火の魔人の再来と囁かれている俺を見てほっとするなんて、よっぽどのことだろう。どれだけ方向音痴なんだ。というか、侍女や護衛はどこにおいてきた。
「城へご案内しましょうか?」
「いいえ、ブラッド様を探していたのです」
最愛のルシアンでなく、俺を? どういうことかと首を傾げると、
「昨夜、賊に襲われたと聞きました。お怪我はございませんでしたか?」
「ええ。室内に侵入した瞬間に、消し炭にかえてやりましたから」
俺はせいぜい不敵に見えるように、にっこりと笑ってみせた。なのになぜか、彼女は剣呑に目を釣りあがらせて、ぴしゃりと言った。
「ブラッド様、そのような物言い、おやめなさいませ」
そして、偉そうに腰に手を当て、立てた人差し指を小生意気に振る。
「あなたはルシアン様の兄君なのですよ。ご自分の名を下げてあの方の名を上げるような、みみっちいことはなさらず、二人共に上げる努力をなさいませ」
この姫、一見儚げな容貌と牛の乳並みの巨乳にだまされるが、実は性格は非常にキツイ。ルシアンにケンモホロロに扱われているのに、歯牙にもかけず、他国の王宮に居座り、突撃を繰り返しているような女だ。
姫君としては異色の人物で、これくらいでなければあのルシアンを口説くことはできないだろうと、俺は彼女を高く買っている。
俺が彼女の言の正しさに辟易して黙っていると、さらに痛いところを突いてきた。
「それとも、わたくしのルシアン様が、それほど弱いと思っているのですか。それは非常な侮辱ですよ」
俺は表情を変えず、内心で瞠目した。
侮辱。侮辱になるのか。
そうかもしれないと思った。立場を置き換えれば、俺はそうとらえるだろうと。
では、ルシアンは?
俺の思考がルシアンに向かった時だった。ごっと風が唸った。反射的にそちらへと目を向ける。そこに信じられないものを見た。
巨大な炎が、進行方向にあるものをすべて焼きはらいながら、近付いてくる。
俺はとっさに水の障壁を張り、リチェル姫の腰を抱いて支えながら、念のために足元の地面を人三人分ほど盛り上げ、高所へと逃げた。
高みから見下ろせば、シュウシュウとあがる蒸気と焼きはらわれた道の向こう、王宮の建物の前に、ルシアンが仁王立ちしていた。
「リチェル姫、いい度胸だな、俺の兄さんを口説くとは!」
怒鳴り声が届く。たぶん、風で拡声しているのだろう。その興奮しきった声に、俺も同じようにして返そうとした。
「誤解だ! 俺は姫を、……ん?」
俺は途中で口ごもった。ルシアンは何と言っていたか。思い出して言い換える。
「俺は口説かれてないぞ! 姫がご執心なのは、おまえだけだ!」
「そんなのは、どうでもいい! それ以上、兄さんに、その気色の悪い肉の塊をこすりつけるな、この牛の乳女!!」
おーほほほほ。高所から転げ落ちてはいけないと腰を支えてやっている女が、突然高笑いを始めて、俺はぎょっとした。
「ああら、ブラッド様、気持ちいいですわよねえ、これ」
って、だから、ふにふにのばいんばいんを押しつけるな!
「悔しかったら、ルシアン様も胸を育ててみたらいかが?」
再び高笑い。耳が痛い。同時に、離れていても届くルシアンの殺気が痛い。
「俺を巻きこんで、痴話喧嘩をしないでくれ」
俺はぼそりと呟いた。誓って言う。呟いただけだ。拡声なんかしていない。なのにどうして。
「俺が痴話喧嘩をしたいのは、兄さんとだけだーっ」
思わずよろめき、額を押さえた。なんてことを公言してくれるんだ。
「このっ、馬鹿がっ」
おまえはさっさと大国の珍妙な姫と結婚して、後ろ盾確立して、ばいんばいんの乳でも愛でて、子供の五六人こさえていろよ!
そしたら俺は、ひっそりこっそり静かに身を隠すから。
ありがたいことに、俺たちは二人一組でなければ、巨大魔法は使えないと思われている。俺が逃げだしたら、ルシアンは水や木や土の魔法は小さなものしか使えなくなるから、そりゃあ、初めは役立たずだとか陰口をたたかれるようになるかもしれないが、この姫がついていれば、いくらでも庇ってもらえるだろう。
むしろ、今より平穏な日々がおくれるに違いない。
強大な力は難題な揉め事も運んでくる。そんなものとは、できるならば手を切ったほうがいいのだ。
妻がいて子がいて変わらぬ日常が毎日続く。前世の俺たちは、そんなささやかな幸せを望んでいただろう?
それともあれか、この姫とじゃ、どうしても駄目なのか。妙に気が合っているように見えたが、俺の気のせいか。人選ミスか。
俺はギリリと奥歯を噛みしめた。
最大の誤算は、俺が殺人を犯してしまったことだった。
殺人は、本当は、人の世で最大の禁忌だ。もっと悪いことがあるように人々は言うけれど、それは殺人の重大性ををごまかす方便にすぎない。
人は死んでしまったらおしまいだ。何かを成し遂げたとしても、成し遂げなかったとしても、何かを残したとしても、残さなかったとしても、そんなのは後で残った者が付与しただけのもので、亡くなった本人には関係ない。どの生も等しくかけがえのないもので、一度きり、今あるきりのものなのだ。
その生を無に帰す行為は、最も忌むべき行いだ。
俺はそれを犯してしまった。それも大々的に。国を守った『英雄』として、世界中に知られるほどの派手さで。
『英雄』なんて名は、殺人者の別名だ。もうどうしようもない。この烙印は、一生ついてまわるに違いない。
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