ひねくれ師匠と偽りの恋人

紗雪ロカ@失格聖女コミカライズ

文字の大きさ
19 / 156
2-港町シーサイドブルー

19.少女、委ねられる。

しおりを挟む
 ここで話は数分前に遡る。再び惰眠をむさぼろうとオズワルドは日当たりのよい椅子に戻り目を閉じた。

(森の外に出てからというもの騒がしかったからな。こんな時でもなければおちおち昼寝もできん)

 何よりも睡眠を愛する彼は、うららかな日差しを感じながら目を閉じようとした。だが、彼の安眠はゴロゴロと転がってきた何かに妨害されることになる。

「!?」

 椅子ごと吹き飛ばされしたたかに背中を打ち付ける。彼の耳にとびこんできたのはもう聞きなれてしまった弟子の声だった。

「誰か助けてーっ!!!」

 甲高く響き渡るニチカの悲鳴が頭にガンガン鳴り響く。我慢の限界に達したオズワルドは立ち上がると足音も荒くそちらに向かった。

「やっかましい! 俺の安眠をジャマしやがって、その口縫い閉じてやろうか!」
「オズワルド! 助けて!」
「あ?」

 見ればニチカは涙目かつ半分衣服を剥かれた状態で見知らぬ男にのしかかられていた。ヒクリと顔を引きつらせたオズワルドはクルリと踵を返し、片手をあげながらその場を立ち去ろうとする。

「なんだ、その、良かったなニチカ。貧相なお前でも欲してくれる物好きなヤツがいて……」
「ちょっとどういう意味よそれ!」
「そうだ! わが后を愚弄するか!」

 初対面の男にいきなり伴侶宣言をされたニチカはギョッとしたように振り仰いだ。

「なに后って! 勝手に決めないでくれる!?」
「ニチカ君! なんなのだこの男は、そなたの知り合いか? いや、そんなわけがないな、このような見るからに陰険で不健康そうななまっちょろい男など」

 オズワルドは決して沸点が高い方ではない。その発言にピシッとこめかみに青スジが走る。その様子には気づかず、少女は呆れたように返した。

「いや、私としてはあなたの方が何者か知りたいんだけど……」
「まさか恋仲ではあるまいな!? どうみても私のほうが男前ではないか!」

 確かに言うだけあって男の容姿はかなり優れていた。輝くサラサラの金髪にクリスタルのごとく煌く瞳。顔の造作も身体も完璧すぎてむしろ彫像のように見える。白い聖職者のような服も相まって神々しいとさえ言えた。……これまでの行いですべて台無しなのだが。
 あいにくと少女の好みからは外れていたので、その美しい顔に見つめられてものぼせる事もなく気丈に言い返す。

「こっ、恋仲なわけないでしょ! それといい加減にどいてくれない? 重いんですけど!」
「目つきも悪い! 姿勢も悪い! 服のセンスもなんだ黒一色などと――」

 そこまで言いかけた金髪男は、急に耳元をかすめた風に言葉を止める。一拍おいて投げつけられた椅子が少し離れたところに落下した。
 飛んできた方向を見やれば、眉間にしわを寄せたオズワルドが次なる椅子を構えている。その不機嫌極まりない様子に、ようやく金髪男はニチカから離れ立ち上がった。

「ふむ、私とやろうと言うのかね」
「アンタがそいつをどうしようと勝手だが、ヤるんなら人気(ひとけ)のないとこにいってからにしろ。うるせぇんだよ」

 自分の身より睡眠を優先されたことにショックを受けるニチカだったが、すぐにこういう人だったと思い出しため息をつく。ところが金髪男はどこか愉快そうに笑うと何やら腕を構えた。

「おもしろい、相手になろう」
「すぐにそこから叩き落してやる」
「ちょっ……」

 一触即発な二人を止めようと少女が金髪男の服のすそを掴んだときだった。急にまばゆい光があふれ、気づくとニチカは見知らぬ白い空間の中で彼と二人佇んでいた。

「えっ……なにここ、どこ?」

 どこまでも続く白い空間は見た限り壁も何もなく遠近感が狂う。とまどうニチカの傍らまで来た金髪男がフムと声をあげた。これまでのデレデレとは違い、どこか感心したような表情を浮かべている。

「無意識に亜空間に連れ出すとは君の潜在能力は期待以上のようだな」
「連れだす?」
「挨拶がまだだったか、私のことは『イニ』と呼んでくれたまえ」

 ポカンとしていると男は改めてニチカに向き直った。イニ、と口の中で転がすと、どこか懐かしいような感覚が胸をつつく。ふしぎに暖かくなる胸に首を傾げていると、イニはとんでもない事を言い出した。

「何を隠そう、君をこの世界に呼んだのは私でね」
「へぇ、そうな――んなぁっ?」

 サラリと重大発言をされて反応が遅れる。絶句する少女などにはお構いなしに、彼は朗らかに笑いながら事情を明かした。曰く、ニチカがなぜあの森に乱暴に叩き落されたかを。

「いやはや焦ったよ、呼び寄せたはいいが座標がなんらかのトラブルでズレたらしくてね」
「もっ、元の世界に帰してください! いや、まずはお母さんに連絡を取らせて――」
「まぁ、待ちたまえ。話を聞いてからでも遅くはないから」

 ……それもそうか。何か理由があって召喚されたのだろうし。

「はぁ。それじゃ、なんの目的で私を?」

 率直な疑問をぶつけるとイニは手を振った。途端に地上を空からドローンで撮影したような光景が足元に映し出される。

「この世界は今、かつてない危機に瀕している」

 真面目な声音で指し示す方角を見ると、あちこちの森や川が異様な紫色に変色しているところがあった。見るからに毒々しい色は本能で良くないものだと分かる。

「ホントだ……どうして?」
「間違った魔導を扱うものが増えすぎたせいで、精霊のバランスが崩れかけているのだ」

 こうして見ている間にも、紫はじわじわと広がりを見せていく。遠目でもそこに生きる生物が苦しみに悶え凶暴化しているのが見えた。

「ひどい……」

 その様子に心を痛めていると、真剣な声が耳を穿つ。

「今、この世界を救えるのは君しかいない。精霊の巫女ニチカ」

 突拍子もない呼称に言葉に目を丸くした少女は、思わず自分自身を指して確認するように繰り返した。

「巫女? 私が?」
「あぁそうだ、君には精霊と通じることができるチカラがある」

 ニチカの手を取ったイニは野球ボールより少し大きい透明な球を握りこませた。中でキラキラと光の粒子が舞っており、明らかにただのガラス玉ではないことが伺える。

「世界を巡り四大精霊のチカラをこの魔導球に集めるんだ。その時、世界は安定を取り戻すことができる」
「そ、んなこと、いわれたって」

 少女は激しく混乱していた。だがイニは真剣な顔で跪き手をギュッと握る。

「お願いだニチカ君、この世界を救ってくれ」
「困るって! 私、霊感が強いわけじゃないし、そういう巫女さんの家系でもないんだけど」

 本当にごく普通の一般人である自分に何ができるというのか。しかしイニは自信満々に頷いて見せた。

「問題ない! 君はまちがいなく精霊の巫女なのだから、私の目に狂いはないっ」
「だから……」

 根拠は何なんだと言いたくなったが、次に続けられた言葉に心が揺らいだ。

「もちろんタダとは言わない。見事達成できた暁にはもちろん元の世界に戻れるし、私がなんでも一つ願い事をかなえてあげよう!」

 一度目を見開きしばらく黙り込んでいたニチカだったが、腹の辺りに手をやりながら慎重に切り出した。

「……それって、なんでも?」
「あぁ、私に不可能はない!」

 すばやく頭の天秤に『精霊の巫女』と『フェイクラヴァーズの撤去+元の世界へ帰還』の二つをかける。すぐに片方が振り切った。

「やります!」

***

 イニの導きで亜空間から出たニチカはホウェールの甲板に着地する。よかった戻れたと安堵しかけたその時、いきなり飛んできた椅子が側面に辺り吹っ飛ばされる。

「うわぁっ!?」
「あ?」

 投げたのはもちろんオズワルドだった。倒れ伏した少女は涙目でキッとそちらを睨みつける。

「何するのよっ、痛いじゃない!」
「お前……どこから出てきた?」

 しかし、彼からしてみればいけ好かない金髪男に投げつけたはずだったのにいきなりニチカが現われたのだ。不可抗力である。
 自分がどんな風に出て来たのか少女が聞こうとしたその時、何もない空間に光の線が走り、切れ目から輝く男がひょいと出てくる。
 一瞬で場の状況を理解した彼は、眉を吊り上げたかと思うとオズワルドに食って掛かった。

「貴様! 我が后になんて狼藉を!」
「だから后じゃないって」
「そう恥ずかしがるのも可愛いぞ」
「ちょっとイニ、やめてってば」

 真顔でツッコミを入れると見せつけるようにイニが腰を引き寄せて来る。先ほどより多少軟化したその態度にオズワルドはムッとした顔でツカツカと近寄ってきた。有無を言わせずグイッとニチカを引っ張り自分の後ろに押しやる。
 
「弟子が師匠の許可なく勝手にフラつくな」
「あ、あのね、オズワルド……」

 何とか場を収めて説明しようとするのに、イニは口の端を吊り上げ好戦的に笑った。

「そういえば貴様とは先ほどの勝負がついていなかったな」
「てっきり尻尾を巻いて逃げ出したと思ってたんだがな」
「だから二人とも~」

 いい加減にしてくれと言いかけたその時、どこからともなく間抜けな電子音が上がり甲板に響き渡る。

「……なに? この音」

 皆一様に怪訝な顔をする中、一人涼しい顔をしたイニは懐から電話らしき装置を取り出し耳に当てた。

「もしもし、私だ」
「お前かよ」

 しばらく装置の向こうの誰かと会話していた彼は、ふいに表情を硬くしたかと思うと何度も頷く。本当に誰と会話しているのだろう。
 携帯電話(?)を切ったイニは深刻そうな顔をして佇んでいる。だがこちらに向き直ったかと思うと再びガバァとニチカを抱きしめた。

「ぎゃー!」
「すまないマイハニー、急な仕事が入ってしまった。だが案ずることはない! 私はいつでも君を見守っているからな」
「とんだストーカー野郎だな……」

 あさっての方向を見ながらボソリとつぶやいたオズワルドに気を悪くするでもなく、イニはビシッと指さしながらこう宣言した。

「というわけでそこの下僕。名誉にもわが后の世話役を命ずる、傷一つ付かないように細心の注意を払いたまえ」
「誰がコイツの下僕だ。逆だ逆、コイツが俺の下僕なんだよ」
「弟子でしょ! これ以上話をややこしくさせないで!」

 まるでステップを踏むように軽やかな足取りでイニはひらりと手すりの上に飛び乗る。多少芝居がかったしぐさで両手を広げたかと思うと優雅な一礼をしてみせた。

「それでは騒がせたな諸君! また会おう、ハーッハッハ!」

 トンッと手すりを蹴った男は甲板の下へ消えていく。慌ててかけよるとブワァッと一陣の風が吹き上げ、金色の大きな翼がやって来た時の逆再生のように太陽の中へと消えていった。
 後ろから突き刺さるような視線を感じ、ニチカはギギギと振り返る。ぎこちなく笑って首を傾げて見せた。

「……えっと、怒ってる?」
「何だったんだあいつは!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

つまらない妃と呼ばれた日

柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。 舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。 さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。 リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。 ――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。

皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜

百門一新
恋愛
セレスティーヌは、たった十三歳という年齢でアルフレッド・デュガウスと結婚し、国王と王妃になった。彼が王になる多には必要な結婚だった――それから五年、ようやく吉報がきた。 「君には苦労をかけた。王妃にする相手が決まった」 ということは……もうつらい仕事はしなくていいのねっ? 夫婦だと偽装する日々からも解放されるのね!? ありがとうアルフレッド様! さすが私のことよく分かってるわ! セレスティーヌは離縁を大喜びで受け入れてバカンスに出かけたのだが、夫、いや元夫の様子が少しおかしいようで……? サクッと読める読み切りの短編となっていります!お楽しみいただけましたら嬉しく思います! ※他サイト様にも掲載

「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある

柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった 王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。 リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。 「わかりました。あなたには、がっかりです」 微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~

放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」 大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。 生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。 しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。 「すまない。私は父としての責任を果たす」 かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。 だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。 これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。

死に物狂いで支えた公爵家から捨てられたので、回帰後は全財産を盗んで消えてあげます 〜今さら「戻れ」と言われても、私は隣国の皇太子妃ですので〜

しょくぱん
恋愛
「お前のような無能、我が公爵家の恥だ!」 公爵家の長女エルゼは、放蕩者の父や無能な弟に代わり、寝る間も惜しんで領地経営と外交を支えてきた。しかし家族は彼女の功績を奪った挙句、政治犯の濡れ衣を着せて彼女を処刑した。 死の間際、エルゼは誓う。 「もし次があるのなら――二度と、あいつらのために働かない」 目覚めると、そこは処刑の二年前。 再び「仕事」を押し付けようとする厚顔無恥な家族に対し、エルゼは優雅に微笑んだ。 「ええ、承知いたしました。ただし、これからは**『代金』**をいただきますわ」 隠し金庫の鍵、領地の権利書、優秀な人材、そして莫大な隠し資産――。 エルゼは公爵家のすべてを自分名義に書き換え、着々と「もぬけの殻」にしていく。 そんな彼女の前に、隣国の冷徹な皇太子シオンが現れ、驚くべき提案を持ちかけてきて……? 「君のような恐ろしい女性を、独り占めしたくなった」 資産を奪い尽くして亡命した令嬢と、彼女を溺愛する皇太子。 一方、すべてを失った公爵家が泣きついてくるが、もう遅い。 あなたの家の金庫も、土地も、働く人間も――すべて私のものですから。

侯爵家の婚約者

やまだごんた
恋愛
侯爵家の嫡男カインは、自分を見向きもしない母に、なんとか認められようと努力を続ける。 7歳の誕生日を王宮で祝ってもらっていたが、自分以外の子供を可愛がる母の姿をみて、魔力を暴走させる。 その場の全員が死を覚悟したその時、1人の少女ジルダがカインの魔力を吸収して救ってくれた。 カインが魔力を暴走させないよう、王はカインとジルダを婚約させ、定期的な魔力吸収を命じる。 家族から冷たくされていたジルダに、カインは母から愛されない自分の寂しさを重ね、よき婚約者になろうと努力する。 だが、母が死に際に枕元にジルダを呼んだのを知り、ジルダもまた自分を裏切ったのだと絶望する。 17歳になった2人は、翌年の結婚を控えていたが、関係は歪なままだった。 そんな中、カインは仕事中に魔獣に攻撃され、死にかけていたところを救ってくれたイレリアという美しい少女と出会い、心を通わせていく。 全86話+番外編の予定

処理中です...