2 / 3
◇◆ 2 ◆◇
しおりを挟む
それを聞いた坊っちゃんは、戸惑ったようにではありましたが抱擁をおずおずと受け入れてらっしゃいました。
……まぁ、心を入れ替えて、いい姉になろうとしているのであればそれで良いとその場では思ったのですが……。
坊っちゃんが退出した後、彼女は即座に湯殿の支度を他のメイドにさせて、念入りに入浴なさいました。
着替えをお持ちしますと、扉の向こうからひたすら「キモいキモいキモい……最悪!」と、早口で呟いているのが聞こえてきます。
ため息をついたわたくしでしたが、無言でその場を後にしました。
それからもお嬢様は、坊っちゃんに優しく接しようと努力なさっているご様子でした。
まぁ、それも表面だけと言いますか、ハッキリ言ってしまうと鼻につく可愛がり方でしたけどね。弟を可愛がっている私カワイイでしょ、的なアレです。
坊っちゃんから触れられそうになるとさりげなく逃げるところとか、弟を帰した後はご自分の部屋を徹底的にメイドに消毒させるところとか。形だけなんですよね。
ただ不思議なのは、お嬢様は時おり誰かに見られているように背後をチラチラと気にしてらっしゃったんです。あれは何だったんでしょう?
傍から見ているわたくしでも分かるほどでしたので、当の坊っちゃんはご自分が本当は嫌われている事にとっくに気づいていたんだと思います。それでも、姉と会話ができて嬉しそうなのが不憫でなりませんでした。
えぇ、坊っちゃんは本当にいい子でしたよ。何年もあの暗い場所に閉じ込められていたというのに、少しもひねていないんです。
あの一件以降、わたくしは彼のお世話係を押し付けられることになったのですが、嫌とは感じませんでした。
薄暗い地下牢に少しでも日が入るように窓をブチ抜き、坊っちゃんと二人で協力して徹底的に掃除したのです。話をしていく内に彼が少しずつ笑うようになって下さるのが嬉しくて、この仕事も悪くないかなと思えたんです。
そう、その地下牢なんですが、聞いた話では気の触れたご先祖様を閉じ込めていたらしいですね。
壁の棚いっぱいに何やら難しそうな本が並んでいて、引き出しを開けると手書きのメモらしき物が乱雑に詰め込まれているんです。
わたくしは読んでもさっぱり理解できませんでしたが、幼い頃からそれを絵本代わりに読んでいた坊っちゃんは読み解く事ができるようでした。なんでも、ご先祖様はたくさんの人を助けられるような研究をしていたらしいのです。自称ですけど。
坊っちゃんは表に出られない分、ここで勉強して賢くなり、お父さんたちを驚かせるんだと計画なされていました。そうしたらきっとここから出してもらえるよね、と。
健気ですよね。わたくしは出来る限りの応援をするとお約束したんです。
そんな生活が一年ほど続いたでしょうか。お嬢様と坊っちゃんのお茶会も週一ペースで続けられていました。もうその頃になると習慣化していたと言いますか、お嬢様の態度もおざなりになっていたんですけどね。
――元気? 今週も会えて嬉しいわ。病気は悪化していない? 何かあったらすぐお姉ちゃんに言うのよ? それじゃまたね。来週を楽しみにしているわ。
判で押したように毎週同じやり取りを五分だけ。もうすぐ皇太子様との婚約発表を控えていたのでそちらに心を砕いていらっしゃったのでしょう。豪奢なドレスを身にまとうお嬢様は、見るたびにお美しくなっていくようでした。
一度、嘆願したことがあるんです。そんなに坊っちゃんを気にかけて下さるなら、あの場所から出してあげられませんか。せめて日中、外を歩く許可をご主人様から貰えないでしょうかと。すると、お嬢様は一度ひくりと頬を引きつらせてから微笑みました。
――え、えぇ、そうね、今度お父様に掛け合ってみるわ。
もちろんそれっきり音沙汰は無かったですけどね。坊っちゃんから贈られた庭の花も捨てられているのを何度も目撃しましたし、本当に……。
坊っちゃんはその頃になると研究にますますのめり込むようになっていました。相変わらずわたくしは説明されてもさっぱりでしたけど、頼まれるままに小さな鍋だの材料だのを屋敷からくすねてお運びしたのです。
何を作るのかとお聞きしましたら『真実の姿を見せる薬』が最終目標だと。レシピの説明によると内面の美しさがそのまま表に現れる飲み薬なんだそうです。
この薬を飲んで普通の顔になれば、お父さんたちも僕を好きになってくれるかもしれないから。そのためには正しい人間になれるよう、いい子にならなきゃ、と。
そのレシピの暗号はとても読み解くことが難しいようで、まずは別の簡単そうな物から少しずつ解読してステップアップしていくとの事でした。レシピの中には飲み薬だけでなく、魔法の効果がついた装飾品を作れる物もあったようです。
そうして小さな花の髪飾りを作ったとき、坊っちゃんはそれをお嬢様にプレゼントしたんです。例のお茶会の時にそれを差し出した瞬間、お嬢様は大きく目を見開き、感激したように口をハッと押さえました。
――え、ちょっと待って、あたしの弟、天使すぎる! と、尊いぃぃ!!
かなり大げさなリアクションでのけ反った彼女は床に膝から崩れ落ちました。わたくしが大丈夫ですかと尋ねますと鼻を押さえて鼻血が出そうと。出てません。
冷静に指摘しますとムッとしたご様子でしたが、すぐにご機嫌になってその髪飾りを受け取りました。素人目にみてもかなり出来のよい作品でしたので気に入ったのでございましょう。
と、その時、屈んだ体勢から立ち上がったわたくしのポケットから不都合な物が落ちてしまいました。それはお嬢様が手にしている髪飾りと同じデザインのブローチで、坊っちゃんがわたくしにもと下さった物です。
僕は二人の事が大好きだからと、坊っちゃんははにかんで言うのですが、お嬢様の機嫌はそこからあからさまに急激に下降して行きました。しばらくこちらを見つめていた彼女はニコリと笑うと手を差し出します。
――ねぇ、それあたしが預かってもいいかしら?
冗談じゃありません。せっかく坊っちゃんが心を込めて作って下さった物です。波風立てないようやんわりとお断りするのですが、お嬢様の顔はどんどん鬼のように変化していきました。
――困るのよ、あたし次の婚約発表の場でこの髪飾りを付けていこうって決めたの。なのに、ただのメイドが同じ物を付けてたらヘンに思われるでしょ。これは弟があたしを想い、あたしの為だけに作ってくれた『特別』じゃなきゃいけないの。貸して!
彼女が手を伸ばしてきたので、わたくしは反射的に飛びのいていました。抵抗されたことにカッと来たのか、お嬢様は平手打ちを飛ばしてきます。
――姉さん! やめてよ。それは姉さんに上げた物じゃ
坊っちゃんが後ろからヨタヨタと止めようとした瞬間、触れられそうになったことに気づいたお嬢様はすさまじい悲鳴を上げて尻もちをつきました。それが気まずくなったのでしょう、彼女の怒りはますます過熱していきました。
――ちょっと、なんでこんなメイドごときに構うのよ! あんた弟キャラじゃないの? あたしにだけ懐いていればいいじゃないっ!
立ち上がってこちらを向いたお嬢様は、怒りの矛先をわたくしに向けます。
――そうよ、そもそも最初から気にくわなかったのよ。あんた何しゃしゃり出てきてるわけ? この子はあたしに依存するヤンデレ設定なの! 部外者に笑いかけてたらキャラが壊れちゃうじゃない!
――何言ってるんだよ……わけわかんないよ姉さん
坊っちゃんの泣きそうな声に、いい加減わたくしも頭に来ていました。熱を持つ頬を抑えながら切々と訴えてしまったのです。これまでのお嬢様の態度で坊っちゃんがどれだけ傷ついてきたか。愛情を以って自分から触れた事が一度でもありましたかと。
――はぁ? 意味わかんない、その子を一番可愛がってあげてるのはあたしでしょ? 話すり替えないでくれる?
すり替えていません。一度でも坊っちゃんの地下牢に来た事がありましたか? 坊っちゃんはあなたの『いいお姉ちゃん』を演出するためのアクセサリーじゃないんですよ。
――アクセサリー! プッ、ちょっとやだ、その子のどこがアクセサリーよ。自慢できる弟どころか完全なるバケモノ……
……まぁ、心を入れ替えて、いい姉になろうとしているのであればそれで良いとその場では思ったのですが……。
坊っちゃんが退出した後、彼女は即座に湯殿の支度を他のメイドにさせて、念入りに入浴なさいました。
着替えをお持ちしますと、扉の向こうからひたすら「キモいキモいキモい……最悪!」と、早口で呟いているのが聞こえてきます。
ため息をついたわたくしでしたが、無言でその場を後にしました。
それからもお嬢様は、坊っちゃんに優しく接しようと努力なさっているご様子でした。
まぁ、それも表面だけと言いますか、ハッキリ言ってしまうと鼻につく可愛がり方でしたけどね。弟を可愛がっている私カワイイでしょ、的なアレです。
坊っちゃんから触れられそうになるとさりげなく逃げるところとか、弟を帰した後はご自分の部屋を徹底的にメイドに消毒させるところとか。形だけなんですよね。
ただ不思議なのは、お嬢様は時おり誰かに見られているように背後をチラチラと気にしてらっしゃったんです。あれは何だったんでしょう?
傍から見ているわたくしでも分かるほどでしたので、当の坊っちゃんはご自分が本当は嫌われている事にとっくに気づいていたんだと思います。それでも、姉と会話ができて嬉しそうなのが不憫でなりませんでした。
えぇ、坊っちゃんは本当にいい子でしたよ。何年もあの暗い場所に閉じ込められていたというのに、少しもひねていないんです。
あの一件以降、わたくしは彼のお世話係を押し付けられることになったのですが、嫌とは感じませんでした。
薄暗い地下牢に少しでも日が入るように窓をブチ抜き、坊っちゃんと二人で協力して徹底的に掃除したのです。話をしていく内に彼が少しずつ笑うようになって下さるのが嬉しくて、この仕事も悪くないかなと思えたんです。
そう、その地下牢なんですが、聞いた話では気の触れたご先祖様を閉じ込めていたらしいですね。
壁の棚いっぱいに何やら難しそうな本が並んでいて、引き出しを開けると手書きのメモらしき物が乱雑に詰め込まれているんです。
わたくしは読んでもさっぱり理解できませんでしたが、幼い頃からそれを絵本代わりに読んでいた坊っちゃんは読み解く事ができるようでした。なんでも、ご先祖様はたくさんの人を助けられるような研究をしていたらしいのです。自称ですけど。
坊っちゃんは表に出られない分、ここで勉強して賢くなり、お父さんたちを驚かせるんだと計画なされていました。そうしたらきっとここから出してもらえるよね、と。
健気ですよね。わたくしは出来る限りの応援をするとお約束したんです。
そんな生活が一年ほど続いたでしょうか。お嬢様と坊っちゃんのお茶会も週一ペースで続けられていました。もうその頃になると習慣化していたと言いますか、お嬢様の態度もおざなりになっていたんですけどね。
――元気? 今週も会えて嬉しいわ。病気は悪化していない? 何かあったらすぐお姉ちゃんに言うのよ? それじゃまたね。来週を楽しみにしているわ。
判で押したように毎週同じやり取りを五分だけ。もうすぐ皇太子様との婚約発表を控えていたのでそちらに心を砕いていらっしゃったのでしょう。豪奢なドレスを身にまとうお嬢様は、見るたびにお美しくなっていくようでした。
一度、嘆願したことがあるんです。そんなに坊っちゃんを気にかけて下さるなら、あの場所から出してあげられませんか。せめて日中、外を歩く許可をご主人様から貰えないでしょうかと。すると、お嬢様は一度ひくりと頬を引きつらせてから微笑みました。
――え、えぇ、そうね、今度お父様に掛け合ってみるわ。
もちろんそれっきり音沙汰は無かったですけどね。坊っちゃんから贈られた庭の花も捨てられているのを何度も目撃しましたし、本当に……。
坊っちゃんはその頃になると研究にますますのめり込むようになっていました。相変わらずわたくしは説明されてもさっぱりでしたけど、頼まれるままに小さな鍋だの材料だのを屋敷からくすねてお運びしたのです。
何を作るのかとお聞きしましたら『真実の姿を見せる薬』が最終目標だと。レシピの説明によると内面の美しさがそのまま表に現れる飲み薬なんだそうです。
この薬を飲んで普通の顔になれば、お父さんたちも僕を好きになってくれるかもしれないから。そのためには正しい人間になれるよう、いい子にならなきゃ、と。
そのレシピの暗号はとても読み解くことが難しいようで、まずは別の簡単そうな物から少しずつ解読してステップアップしていくとの事でした。レシピの中には飲み薬だけでなく、魔法の効果がついた装飾品を作れる物もあったようです。
そうして小さな花の髪飾りを作ったとき、坊っちゃんはそれをお嬢様にプレゼントしたんです。例のお茶会の時にそれを差し出した瞬間、お嬢様は大きく目を見開き、感激したように口をハッと押さえました。
――え、ちょっと待って、あたしの弟、天使すぎる! と、尊いぃぃ!!
かなり大げさなリアクションでのけ反った彼女は床に膝から崩れ落ちました。わたくしが大丈夫ですかと尋ねますと鼻を押さえて鼻血が出そうと。出てません。
冷静に指摘しますとムッとしたご様子でしたが、すぐにご機嫌になってその髪飾りを受け取りました。素人目にみてもかなり出来のよい作品でしたので気に入ったのでございましょう。
と、その時、屈んだ体勢から立ち上がったわたくしのポケットから不都合な物が落ちてしまいました。それはお嬢様が手にしている髪飾りと同じデザインのブローチで、坊っちゃんがわたくしにもと下さった物です。
僕は二人の事が大好きだからと、坊っちゃんははにかんで言うのですが、お嬢様の機嫌はそこからあからさまに急激に下降して行きました。しばらくこちらを見つめていた彼女はニコリと笑うと手を差し出します。
――ねぇ、それあたしが預かってもいいかしら?
冗談じゃありません。せっかく坊っちゃんが心を込めて作って下さった物です。波風立てないようやんわりとお断りするのですが、お嬢様の顔はどんどん鬼のように変化していきました。
――困るのよ、あたし次の婚約発表の場でこの髪飾りを付けていこうって決めたの。なのに、ただのメイドが同じ物を付けてたらヘンに思われるでしょ。これは弟があたしを想い、あたしの為だけに作ってくれた『特別』じゃなきゃいけないの。貸して!
彼女が手を伸ばしてきたので、わたくしは反射的に飛びのいていました。抵抗されたことにカッと来たのか、お嬢様は平手打ちを飛ばしてきます。
――姉さん! やめてよ。それは姉さんに上げた物じゃ
坊っちゃんが後ろからヨタヨタと止めようとした瞬間、触れられそうになったことに気づいたお嬢様はすさまじい悲鳴を上げて尻もちをつきました。それが気まずくなったのでしょう、彼女の怒りはますます過熱していきました。
――ちょっと、なんでこんなメイドごときに構うのよ! あんた弟キャラじゃないの? あたしにだけ懐いていればいいじゃないっ!
立ち上がってこちらを向いたお嬢様は、怒りの矛先をわたくしに向けます。
――そうよ、そもそも最初から気にくわなかったのよ。あんた何しゃしゃり出てきてるわけ? この子はあたしに依存するヤンデレ設定なの! 部外者に笑いかけてたらキャラが壊れちゃうじゃない!
――何言ってるんだよ……わけわかんないよ姉さん
坊っちゃんの泣きそうな声に、いい加減わたくしも頭に来ていました。熱を持つ頬を抑えながら切々と訴えてしまったのです。これまでのお嬢様の態度で坊っちゃんがどれだけ傷ついてきたか。愛情を以って自分から触れた事が一度でもありましたかと。
――はぁ? 意味わかんない、その子を一番可愛がってあげてるのはあたしでしょ? 話すり替えないでくれる?
すり替えていません。一度でも坊っちゃんの地下牢に来た事がありましたか? 坊っちゃんはあなたの『いいお姉ちゃん』を演出するためのアクセサリーじゃないんですよ。
――アクセサリー! プッ、ちょっとやだ、その子のどこがアクセサリーよ。自慢できる弟どころか完全なるバケモノ……
0
あなたにおすすめの小説
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
三回目の人生も「君を愛することはない」と言われたので、今度は私も拒否します
冬野月子
恋愛
「君を愛することは、決してない」
結婚式を挙げたその夜、夫は私にそう告げた。
私には過去二回、別の人生を生きた記憶がある。
そうして毎回同じように言われてきた。
逃げた一回目、我慢した二回目。いずれも上手くいかなかった。
だから今回は。
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
わがままな婚約者はお嫌いらしいので婚約解消を提案してあげたのに、反応が思っていたのと違うんですが
水谷繭
恋愛
公爵令嬢のリリアーヌは、婚約者のジェラール王子を追いかけてはいつも冷たくあしらわれていた。
王子の態度に落ち込んだリリアーヌが公園を散策していると、転んで頭を打ってしまう。
数日間寝込むはめになったリリアーヌ。眠っている間に前世の記憶が流れ込み、リリアーヌは今自分がいるのは前世で読んでいたWeb漫画の世界だったことに気づく。
記憶を思い出してみると冷静になり、あれだけ執着していた王子をどうしてそこまで好きだったのかわからなくなる。
リリアーヌは王子と婚約解消して、新しい人生を歩むことを決意するが……
◆表紙はGirly Drop様からお借りしました
◇小説家になろうにも掲載しています
王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る
家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。
しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。
仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。
そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
「そうだ、結婚しよう!」悪役令嬢は断罪を回避した。
ミズメ
恋愛
ブラック企業で過労死(?)して目覚めると、そこはかつて熱中した乙女ゲームの世界だった。
しかも、自分は断罪エンドまっしぐらの悪役令嬢ロズニーヌ。そしてゲームもややこしい。
こんな謎運命、回避するしかない!
「そうだ、結婚しよう」
断罪回避のために動き出す悪役令嬢ロズニーヌと兄の友人である幼なじみの筋肉騎士のあれやこれや
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる