冒険者パーティから追放された俺、万物創生スキルをもらい、楽園でスローライフを送る

六志麻あさ

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第1章 呪われた村

14 快適な空気3

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 空気清浄用魔導装置の設置で、ポイントが10000ほど増えていた。

「おお、今回はかなり多いぞ」

 前に魔導砲塔を設置したときに次ぐ記録だ。
 というわけで、現在のポイントは22800。

「順調に増えてますねっ」
「ああ、この調子でもっとポイントを貯めないとな」

 俺はノエルとにっこり微笑み合う。
 と、

「先ほどは失礼した」

 一人の少女が俺に近づいてきた。
 銀色のロングヘアに真紅の瞳のエルフ少女──マキナだ。
 他のパーティメンバーの姿はない。

 彼女一人で来たみたいだ。

「あなたに用事」
「ん、俺?」
「稽古をつけてほしい」

 マキナがジッと俺を見つめる。

「稽古?」

 いきなり何を言い出すんだ、この子は。

「あなたは強い。ぜひご指導ご鞭撻べんたつのほどを」

 ぺこり、と頭を下げるマキナ。

「最近、私はかなり腕を上げている。ジェイムズたちでは、もう稽古の相手にならない」
「ジェイムズ?」
「私のパーティのリーダー。Aランク上位」

 マキナが淡々と言った。

「強いじゃないか」
「私はSSランクくらい」
「めちゃくちゃ強いな!?」
「……になる予定」

 予定かよ。
 内心で二度目のツッコミ。

「つまりマキナは強くなりたいわけか?」
「エルフの森の掟。人の世界で五十年修業する。最低でもSSランク相当の腕になるまで帰れない」
「そうなんだ……」

 大変なんだな、エルフって。

「それで、本題」

 マキナがずいっと顔を近づけた。

「私を鍛えてほしい。修業タイム」

 ノエルとはタイプが違うが、エルフ族らしい整った美貌にドキッとする。
 さて、どう答えるか……。

「悪いけど、俺は別に強いわけじゃないんだ。冒険者ランクはEだったし……って最初に会ったときに言ったか」
「あなたは邪神の手先を一瞬で倒したとも聞いた。Eランクではあり得ない」
「それはちょっと別の理由があって……」
「あなたには秘めた力があるはず。その力で私を鍛えてほしい」

 言うなり、マキナはその場に正座した。

「よろしくお願いいたします」

 ぺこり、と頭を下げる。

 うーん、むげに断りづらい雰囲気だ……。
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