不遇な死を迎えた召喚勇者、二度目の人生では魔王退治をスルーして、元の世界で気ままに生きる

六志麻あさ

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第2章 勇者の選択

21 目指せ封印2

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 月子を送った後、俺はもう一度さっきの遺跡に戻った。

 地下通路を進み、壁画跡の扉まで行く。
 新たなモンスターは出てきていないだろうか。

「心配だけど、まずは」

 ──スキル【空間封印】を取得。発動。

 これは【僧侶】系のスキルである。
 名前の通り、空間自体を閉じて対象を封印してしまうスキルだった。

 モンスターなんかを閉じこめたり、あるいは今みたいに『扉』を閉じたり──幅広い用途に使える。
 さっきの『レッサーデーモン』との戦いでけっこうな経験値が入ったため、【空間封印】のスキルレベルを一気に15まで上げることができた。

 俺が発動したスキルによって、扉の表面に青い光の膜が張られた。
 これで向こう側からモンスターが出てくることはない……はずだ。

 ──いや。

「これは……!?」

 ぎし、ぎし、と音を立て、扉が軋んでいた。
 光の膜にかすかな亀裂が走る。

「封印を破ろうとしているのか」

 今すぐに破られはしないだろうけど、おそらく長い時間はもたないだろう。

 扉はこのまま放置できない。

 いつからこれがあるのか、分からないけれど。
 今後もモンスターが出てくる可能性はある。

「なんとか完全に閉じないと──」

 そのためには、あのスキルが必要だ。

 ──EXスキル【絶対聖封陣】。

 ただ、これは通常の方法では取得できないスキルだった。
 EXジョブである【楽園の大神官】を習得して、初めてこのスキルを取得できるのだ──。
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