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「ねぇ、イライ。策って何?失敗してない?」
いくらイライジャが信頼できるとはいえ何も聞かずにいられるはずがなかった。
式が終わったかと思えばそれはもう綺麗に身を清められて、寝室にぶち込まれた時には思わず本当の婚約者じゃないんです!と叫んでしまいそうになった。
「成功だよ」
イライジャはベットに腰かけてぽんぽんと自分の隣を叩いた。
イライジャだし…と思って隣に座って機嫌よく笑う彼をみつめる。
「俺にとってはエレノアと結婚するための策だからね」
「…え!?」
「いやー、エレノアがあんなのと婚約した時にはどうなるかと思ったけど」
冗談を言っているのかと聞きたかったけれどイライジャの顔は真剣で、あ、これは本気のやつだ…と察する。
「婚約者のフリって…!」
「別れるとは言ってないよ」
「でも…」
文句は言わない約束だよね?と圧をかけられる。
「い、イライには私じゃなくてももっと良い人がいると思うの!」
「俺はエレノアが好きなんだけど」
「それにいつかは好きな人だって…え?」
「だから俺はエレノアが好きだよ」
幼い時からずっと一緒だったのに全く気付かなかった。それどころか婚約者の惚気話さえしてしまっていた。
エレノアはうわあ、と声を上げた。
すごく最低なことしてたじゃん私…。
「エレノアに好きな人がいるわけじゃないし離婚する理由はないでしょ?」
「そう…だけど…」
「今まで俺に助けてもらった代償とでも思いなよ」
「代償…」
悪魔の召喚でもしたかのような言葉だな…。
代償だと割り切ることはできない。私は好きになった人と結婚したいと思っていたから。
だけど結婚した後に好きなったら?好きになった人と結婚したことと変わらない…多分。
「…私頑張ってイライの事好きになる。だからイライも頑張って好きにさせて」
どこまでも上からな言葉だったけれどこれがエレノアの言える一番イライジャの気持ちを尊重しつつ自分の気持ちも殺さない方法だった。
「任せて。3ヶ月後には僕なしじゃ生きられないから」
イライジャは薄く笑ってエレノアの頭を撫でる。本当にそうしてしまいそうな彼に恐ろしさを感じると同時にこれからの結婚生活が楽しみだった。
「幸せになろうね。エレノア」
いくらイライジャが信頼できるとはいえ何も聞かずにいられるはずがなかった。
式が終わったかと思えばそれはもう綺麗に身を清められて、寝室にぶち込まれた時には思わず本当の婚約者じゃないんです!と叫んでしまいそうになった。
「成功だよ」
イライジャはベットに腰かけてぽんぽんと自分の隣を叩いた。
イライジャだし…と思って隣に座って機嫌よく笑う彼をみつめる。
「俺にとってはエレノアと結婚するための策だからね」
「…え!?」
「いやー、エレノアがあんなのと婚約した時にはどうなるかと思ったけど」
冗談を言っているのかと聞きたかったけれどイライジャの顔は真剣で、あ、これは本気のやつだ…と察する。
「婚約者のフリって…!」
「別れるとは言ってないよ」
「でも…」
文句は言わない約束だよね?と圧をかけられる。
「い、イライには私じゃなくてももっと良い人がいると思うの!」
「俺はエレノアが好きなんだけど」
「それにいつかは好きな人だって…え?」
「だから俺はエレノアが好きだよ」
幼い時からずっと一緒だったのに全く気付かなかった。それどころか婚約者の惚気話さえしてしまっていた。
エレノアはうわあ、と声を上げた。
すごく最低なことしてたじゃん私…。
「エレノアに好きな人がいるわけじゃないし離婚する理由はないでしょ?」
「そう…だけど…」
「今まで俺に助けてもらった代償とでも思いなよ」
「代償…」
悪魔の召喚でもしたかのような言葉だな…。
代償だと割り切ることはできない。私は好きになった人と結婚したいと思っていたから。
だけど結婚した後に好きなったら?好きになった人と結婚したことと変わらない…多分。
「…私頑張ってイライの事好きになる。だからイライも頑張って好きにさせて」
どこまでも上からな言葉だったけれどこれがエレノアの言える一番イライジャの気持ちを尊重しつつ自分の気持ちも殺さない方法だった。
「任せて。3ヶ月後には僕なしじゃ生きられないから」
イライジャは薄く笑ってエレノアの頭を撫でる。本当にそうしてしまいそうな彼に恐ろしさを感じると同時にこれからの結婚生活が楽しみだった。
「幸せになろうね。エレノア」
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