悪役令息な俺でもいいんですか?~歌声で人々を癒やします。でも元婚約者(第3王女)はお断りです~

みけの

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閑話~男爵令息アーリア・コーニー~

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 小さい教会の修道女・シスター・テレジア。
1番攻略が難しい女だ。せっかく連れ込み宿に引き込めてもキス止まり。手間をかけさせるが、1度ヤったらそこからはひたすら色々尽くす、可愛い奴隷になる。前世でも、何回目のプレイでもものにしていた。本命がいても、な。
 前世の記憶が戻って、直ぐに俺はテレジアのいる教会に行った。生のテレジアに興奮したもんだ。
 そっからは他の女達と同じように、ゲーム通りイベントをこなしていたが……手応えが、ない。さすがの俺も、不安になっていた。
だがさっき、教会の井戸端で禊ぎをしているとこに出くわした。薄衣の下にあるピンク色に染まった肌がなまめかしい。イベントのスチルの通りのシーンだ。
ゴクリ、と喉を鳴らして見惚れた俺を、ドン、と後ろから押す奴がいた。細くて小さいガキ。
 シスター・テレジアルートのお邪魔キャラで……ビート、とかいう名前だった。テレジアを慕っていて、主人公(俺)をことごとく目の敵にするガキ。
コイツが出て来るだけで好感度がちまちま下がる。だがコイツはまだマシだ。……あの悪役令息に比べたら。
『何だよ! 止めろよ! シスターが苦しんでいるの、お前が原因だぞ! お前の言葉しか通じないんだからお前が止めてくれよ!!』
『しつけぇ!!』
いい加減鬱陶しくなってきた。力尽くで引っぺがし、石畳に転がす。細っちいからか勢いよく滑り、近くの壁にぶつかった。
 え、こいつがテレジアに言いつけたら終わりだろう、って?全然、心配ねぇなぁ……。俺は主人公なんだぜ? 
それにあの禊ぎイベントさえクリアすれば、もう誰の言葉も耳を貸さなくなる。
『チッ、お邪魔キャラが、むきになりやがって』
『…………え?』
『手間かけさすなくそガキ!』
 ここに来てからと、前世プレイしてた時も含めた鬱憤を込めて怒鳴ってやった。ガキは呆然としている。ザマァミロだ。
 もう少しいたぶってやりたかったが、今日はそうもしていられない。
リーリアとエリザに逢っとかなきゃいけない。いつでもヤレるように、好感度は調節しとかないと。
 テレジアは後回しだ。なに、このイベントはまだしばらく余裕がある。
『わたしは、貴方を愛してしまった……!』
と苦悩の末に告白するのだ。俺はそんなアイツを抱きしめてやり、とどめの一言を言ってやる。
『ふ……っ、罪があるとしたらお前じゃ無い、俺だ。お前に惹かれたのは俺もだから』
それでやっと落ちる。俺に身も心も捧げ尽くし、俺に溺れていくのだ。
 ――後の事? 知らねぇな。あんだけ上玉なんだし俺が仕込んでやるんだから、ヒヒじじいの愛人位はいけるんじゃないか? 娼館ででもやっていけるだろうし。


 そんな感じで、俺はほくほくとイベントを楽しみにしながら教会を離れたんだ。


――全てがおじゃんになるとも思わずに。


*注意書き
18禁ギャルゲー(男性向け)は1作しかプレイしていないのですが……。まぁ好感度上げは乙女ゲームと同じようにしています。つまり
・出現場所には必ず出向き、会話する。
・好きな物や誕生日を覚える事+プレゼント(当然好感度が上がるものをあげる)
・攻略対象別の行動・セリフの選択肢を間違えない
・イベントクリアー
……ってところでしょうか。
 ゲームによってイベントも細かいですよね! 朝しか起こらないとか選択肢間違えればそこまで、とか! 果てはあるイベントをこなさないと起こらない、とか。
攻略調べてプレイして……懐かしいです。
……そう考えるとアーリアも、結構頑張っていたのかも知れません(^^ゞ
でもリアルで“ヤリ捨て”はゲスいですからね! あくまで仮想現実(ゲーム)だから赦されるんですよアーリア(でも某伝言板とかなら叩かれるかもですが)!
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