完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-

ジェルミ

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第5章 事業展開

第93話 どら焼きとあんぱん

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 結局あの後みんなで話し合い、侍女の人も一緒にお風呂に入ることになった。
 なぜならこの世界のドレスは、紐縛りがメインだからだ。
 後ろで縛ることが多く1人では服が脱げない。

 オルエッタさんは『きっとボタンを使った衣服は売れます』、と叫んでいたそうだ。

 俺はあの後、アリッサさんに任せすぐに脱衣所を出ている。
 何かあれば2階か3階におります、お飲み物もありますからと伝えておいた。

 それから嬉しいことに、昨日捕まえて来たラプタ(鳥)が卵を6個生んだ。
 メスが6羽いるから、全部生んだことになる。
 偉いね~。



 俺は暇なので3階でお菓子でも作ることにした。
 卵があれば何でもできる!と、誰かが顎を突き出して言ってたな。

 ではさっそく作ろうかな!
 卵を手に入れたら作りたかったお菓子。
 それはカステラだ。

【スキル】世界の予備知識発動!
 世界の予備知識でカステラのレシピを探した。
 目の前にパソコンを見ているようにレシピの画面が見え、そのレシピを読みながら調理ができるんだ。

 材料は、ハチミツ、卵、砂糖、小麦粉これだけ。
 ハチミツをボールに入れお湯でよく混ぜ溶かす。
 卵をボールに割り泡立て器でよくつぶす。
 砂糖を入れ軽く混ぜる。
 小麦粉を入れ更によく混ぜる。

 長方形の型に流し込みオーブンで15分くらい焼く!
 後は型を逆さにしてだせば、はい!なんちゃってカステラの出来上がり~!

 型の底に敷くザラメ糖と、ホイップクリームがないのが残念だ。
 ストレージの中を見ると大豆、小豆がある。



 そうだ、あれも作ろう。
 鍋に小豆、たっぷりの水を入れて中火にかけ沸騰させる。
 中火で5分程煮て火を止め、ザルにあげて流水で洗い水気を切る。
 鍋に戻し豆に水がかぶるくらい入れて強火にかける。
 沸騰したら中火にし蓋をして、差し水をしながら柔らかくなるまで加熱する。
 煮汁を捨て砂糖を入れて中火にかけ、潰さないように混ぜる。
 フツフツとして水分がなくなり、もったりとしたら塩を入れて混ぜ火を止める。
 別の入物に広げて粗熱を取れば完成だ!

 はい!なんちゃって、つぶあんの出来上がり~!



 つぶあんがあるなら、これも作ろう!
 11人いるから卵は全部使うか。

 今度はカステラを作る手順で、ハチミツを抜いたものを作った。
 フライパンを熱し油を引いてボールで混ぜたものを、直径10cmほどになるように流し入れて両面を焼く。
 これをまず22個作りま~す。 
 焼きあがったらつぶあんを載せ、更にその上に生地を置き挟む。
 はい、つぶあんどら焼き、のできあがり~!




 時計を見ると120分は経っている。
 その間にアリッサさん達が、屋上の露天風呂に行くのが見えた。
 もう戻って来るかな?

 実はこの機会に時計を創り、屋敷に置くことにした。
 もちろん合わせた時間は、大聖堂の鐘の音だ。
 合っていなくても、どこかを基準にしていればいいと思ったのだ。

 時計は各階に壁掛けの丸時計だ。
 盗難防止のため壁中に埋め込んである。
 外したとしても外した途端に、魔力供給が切れ動かなくなるようにしてある。

 ゼンマイ式の柱時計や鳩時計も考えたが、今は必要ないかな。
 レトロすぎるよね。
 

「おいエリアス。できたのかい?」
 さっきから黙ってオルガさんは、俺がすることを見ていた。
「できましたけど今食べると数が丁度なので。みんなが食べている時に、自分の分がありませんよ」
「もっと作ればいいだろう」
「卵がないのです」
「卵か!もうラプタ(鳥)が卵を産んだのか、凄いな」
「そうですね。でも産んでも1羽が1日1個なので、これから増やそうと思います」
「それがいいな」


 するとオルエッタさん達がやって来た。
「と、とてもよかったですエリアス様。こんなに露天風呂が開放的だなんて」
「それはよかったです、オルエッタさん」

「なにをしていたの?エリアス君」
「お菓子を作っていました、アリッサさん」
「お菓子?」
「今日、ラプタが初めて卵を産みました。嬉しくてお菓子を作りました」
「まあエリアス様、ラプタを飼われているのですか?」
「えぇ、オルエッタさん。昨日、アスケルの森で捕まえてきまして」
「それは凄いですね!アスケルの森は上級の魔物が居ると聞きましたが」
「魔物を避けながら進んでいますから」
「まあ、ご冗談ばかりを…」
 本当のことだ。
 俺の『エリアサーチ』で魔物を、避けながら移動しているので出会うことがない。
 出会わなければ脅威にはならない。

「エリアス君、どんなお菓子を作ったの?」
「これです!」
 そこには厚さ2cmくらいで切られた、四角いカステラがあった。

「これは、なあに?」
「カステラと言います。みなさん、さあどうぞ」
 俺はそう言いながら、一人一個ずつお皿に載せて渡していく。
「あっ、甘い!!」
「柔らかいわ」
「美味しい!」
 みんなとても喜んでくれている。

「これならお店を開けますわ」
「そこまでのものではありませんよ、タニア伯爵夫人」
「ご謙遜なさらずに。近いうちに当屋敷で晩餐会があり、その時に出すものを考えておりました。このカステラをその際にお出しできないでしょうか?」
「実はこのお菓子は卵を使っています。今はラプタのメスはまだ6匹しかおりません。そのため無理だと思います」
「卵を…、そうですか、残念です」


「では、これはいかがでしょうか?これはつぶあん、と言いまして砂糖と小豆で使った物です。1人1個づつですが食べて見てください」

「「「「 お、美味しい~~!!これは何というお菓子ですか 」」」」

 この世界のお菓子は、小麦をただ捏ねて砂糖を入れただけのお菓子が多いらしい。
 砂糖が貴重なため、甘いだけでも価値があるようだ。

「そうですね、スポンジ生地につぶあんを挟んだもの、どら焼きです」
「どら焼き?!」
「卵が無ければ生地はパンでも美味しいですよ。作り方は特許を取って公開します」
「分かりましたわ。その時は我が家の調理人に作らせますわ」



 でもこの世界は卵は貴重で…。

 数年後、小麦粉を使いつぶあんを包んだ、どら焼きという名の『あんぱん』が大人気となった。

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 読んで頂いてありがとうございます。
 物語はまったり、のんびりと進みます。
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