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第1章 転生
第3話 覚醒
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俺が寝込んでいる間、メイドのカルロッタが様子を見に来てくれた。
俺が小さい頃からカルロッタは、住み込みで働いており25歳くらいだろうか。
やや黒い髪をして、陽の光が当たると赤く輝くことがある。
この世界で髪の色は魔力に関係している。
赤なら『火系』、緑なら『風系』が使える。
そして2属性以上になると、髪の色は銀色になるそうだ。
まあ、そんな人が庶民に居たら、すぐに王宮入りになるだろうけど。
この世界は魔力持ちが尊ばれ、貴族は魔力持ちの血を入れたがる。
庶民で魔力を持つ者もいる。
その場合は貴族に、見初められる場合もある。
貴族は格差をつけるために魔力持ちの、子供を尊ぶからだ。
アメリアねえさまは火の属性だ。
とうさまが火属性、かあさまが水属性だからとうさまの属性を引き継いだようだ。
魔力に目覚めると徐々に髪の色も変異する。
アメリアねえさまは嫁の引き合い多いと聞く。
だがこの国では自由恋愛は難しい。
家と家とを結びつけるのが、結婚と言う風習が根強いからだ。
それなら嫁がずに家に残れば良いと思うが、そうもいかないらしい。
まあ、親が恋愛結婚だから、どうなるかはわからないけど。
そして俺の髪の色は『漆黒』だった。
黒髪は魔力無しの証。
まして漆黒など絶望的。
12歳になると教会で魔力測定をする。
そう言っても水晶に手を翳すと、属性の色に変るくらいだが。
それ以前に魔力持ちなら、髪の色が黒以外になっている。
事前にわかっていることを測定で再確認する。
魔力測定はある意味、儀式のようなものだ。
そして今の俺は10歳。
2年後に測定をしなくても分かっている。
魔力無しだ。
その場合は底辺で生きるしかない。
俺は目覚めてから熱にうなされていた。
そして生前のことを思い出した。
記憶が融合するのには数日かかった。
俺が融合したと認識できたのは、メイドのカルロッタやマルグレットおかあさまを見る目だった。
記憶が戻ってから前世で25歳まで生きた俺は、25歳の精神年齢で人を見ていた。
カルロッタは25歳くらい。
同い年くらいの女、そしておかあさまも同じくらい。
25歳の男の目からしたら、りっぱな良い女だ。
それが数日すると大人びた女性から、母親と言う目線に変った。
10歳の子供からすれば17歳くらいでも、普通はとても大人に見えるはずだ。
まして25歳なら女性としては見れない。
カルロッタとマルグレットおかあさまの2人を、大人に見えるようになった時点で融合できたとを感じた。
その間にやることがあった。
なぜ今まで生前の記憶が無かったのか。
子どもの脳にたくさんの情報を詰め込んでも、可哀そうだと女神が配慮してくれたのか。
何かの切っ掛けで目覚めるようになっていたのか、それはわからない。
そしてここが、俺が思う世界ならできるはずだ。
【ステータスオープン】
心の中で唱える。
すると俺の視界に文字が表示される。
名前:サミュエル ・バン・パシリット
種族:人族
年齢:10歳
性別:男
【スキル】
現代知識
状態異常無効
絶対防御
【ユニークスキル】
時空間魔法ストレージ(容量:馬車1台分)
【加護】
女神ゼクシーの加護
ほう、やった!!
出て来たぞ!!
なになに、俺は視界に映った文字をタップする。
【スキル詳細】状態異常無効、絶対防御:完全ではない。無理はしない。
あぁ、これは病気をしない健康な体と、怪我をしない丈夫な体を願ったからかな?
無理はしない、と言われても。
木から落ちても怪我をしなかったのは、このスキルのおかげか?
それと現代知識と、ストレージは何かの時に助かるな。
我が家は副業で商会をやっているから、運搬に役立ちそうだ。
女神ゼクシーの加護も付いている。
トン、トン、トン、
あぁ、駄目だ。
いくらタップしても【加護】の詳細が出て来ない。
どんな【加護】なのだろう?
サミュエルは知らなかった。
【加護】が付いていること自体が凄いことで、この世界に数人しかいないことを。
女神が聞いたらこう言うだろう。
【加護】とは、そのままの意味よ、と。
俺が小さい頃からカルロッタは、住み込みで働いており25歳くらいだろうか。
やや黒い髪をして、陽の光が当たると赤く輝くことがある。
この世界で髪の色は魔力に関係している。
赤なら『火系』、緑なら『風系』が使える。
そして2属性以上になると、髪の色は銀色になるそうだ。
まあ、そんな人が庶民に居たら、すぐに王宮入りになるだろうけど。
この世界は魔力持ちが尊ばれ、貴族は魔力持ちの血を入れたがる。
庶民で魔力を持つ者もいる。
その場合は貴族に、見初められる場合もある。
貴族は格差をつけるために魔力持ちの、子供を尊ぶからだ。
アメリアねえさまは火の属性だ。
とうさまが火属性、かあさまが水属性だからとうさまの属性を引き継いだようだ。
魔力に目覚めると徐々に髪の色も変異する。
アメリアねえさまは嫁の引き合い多いと聞く。
だがこの国では自由恋愛は難しい。
家と家とを結びつけるのが、結婚と言う風習が根強いからだ。
それなら嫁がずに家に残れば良いと思うが、そうもいかないらしい。
まあ、親が恋愛結婚だから、どうなるかはわからないけど。
そして俺の髪の色は『漆黒』だった。
黒髪は魔力無しの証。
まして漆黒など絶望的。
12歳になると教会で魔力測定をする。
そう言っても水晶に手を翳すと、属性の色に変るくらいだが。
それ以前に魔力持ちなら、髪の色が黒以外になっている。
事前にわかっていることを測定で再確認する。
魔力測定はある意味、儀式のようなものだ。
そして今の俺は10歳。
2年後に測定をしなくても分かっている。
魔力無しだ。
その場合は底辺で生きるしかない。
俺は目覚めてから熱にうなされていた。
そして生前のことを思い出した。
記憶が融合するのには数日かかった。
俺が融合したと認識できたのは、メイドのカルロッタやマルグレットおかあさまを見る目だった。
記憶が戻ってから前世で25歳まで生きた俺は、25歳の精神年齢で人を見ていた。
カルロッタは25歳くらい。
同い年くらいの女、そしておかあさまも同じくらい。
25歳の男の目からしたら、りっぱな良い女だ。
それが数日すると大人びた女性から、母親と言う目線に変った。
10歳の子供からすれば17歳くらいでも、普通はとても大人に見えるはずだ。
まして25歳なら女性としては見れない。
カルロッタとマルグレットおかあさまの2人を、大人に見えるようになった時点で融合できたとを感じた。
その間にやることがあった。
なぜ今まで生前の記憶が無かったのか。
子どもの脳にたくさんの情報を詰め込んでも、可哀そうだと女神が配慮してくれたのか。
何かの切っ掛けで目覚めるようになっていたのか、それはわからない。
そしてここが、俺が思う世界ならできるはずだ。
【ステータスオープン】
心の中で唱える。
すると俺の視界に文字が表示される。
名前:サミュエル ・バン・パシリット
種族:人族
年齢:10歳
性別:男
【スキル】
現代知識
状態異常無効
絶対防御
【ユニークスキル】
時空間魔法ストレージ(容量:馬車1台分)
【加護】
女神ゼクシーの加護
ほう、やった!!
出て来たぞ!!
なになに、俺は視界に映った文字をタップする。
【スキル詳細】状態異常無効、絶対防御:完全ではない。無理はしない。
あぁ、これは病気をしない健康な体と、怪我をしない丈夫な体を願ったからかな?
無理はしない、と言われても。
木から落ちても怪我をしなかったのは、このスキルのおかげか?
それと現代知識と、ストレージは何かの時に助かるな。
我が家は副業で商会をやっているから、運搬に役立ちそうだ。
女神ゼクシーの加護も付いている。
トン、トン、トン、
あぁ、駄目だ。
いくらタップしても【加護】の詳細が出て来ない。
どんな【加護】なのだろう?
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女神が聞いたらこう言うだろう。
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