【完結】ご都合主義で生きてます。-ストレージは最強の防御魔法。生活魔法を工夫し創生魔法で乗り切る-

ジェルミ

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第9部 ウォルド領

第84話 魔族と思い込み

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 その場にいた他の冒険者15人が剣を抜き彼に襲い掛かった。
 すると女性3人が男をかばい、あっと言う間に15人が倒された。
 まるでボロ雑巾のように、血を流しながら床に転がっている。

 CやDランク冒険者19人が一斉にかかり、4人相手に勝てないなどあり得ない。
 その場合、彼らは個々でB、いいえAランクの強さを持っていることになる。

 彼らは人族なのか?
 それに女性の強さも異常だ。
 ジリヤ国東側のアスケル山脈を越えた、北東の大陸に住むという魔族なのか?

 魔族は人と変わらない外見を持ち、力が強く魔法に長けているという。
 我々とは大きな山脈に阻まれ、行き来も難しく争いは無いと聞いているが。

 だが相手に種族を聞くのはとても失礼なことだ。
 相手から言い出すまでは、聞かないのがルールになっているほどだ。

 だからパーティー名を決めるというので、その中に私も混ざりカマをかけてみた。
『暗躍する魔族』とパーティー名を提案すると、オマリ君がとても嫌な顔をした。
 やはり魔族か。
 

 だがなぜ魔族がこちらの大陸に?
 遂に山脈を超えこちらに攻め込むための偵察か?
 それとも国で騒ぎを起こし、居られなくなり出奔したハグレか?
 だが、それを聞く訳にはいかないから、このギルドでしばらく彼らの目的を探るしかないわ。
 それまでの間は彼らを、刺激しないようにしないと。

 彼らが解体込みで買取をしてほしいという。
 どんな魔物を倒しているのかしら?
 倒した魔物で彼らのレベルが分かるわ。

 買取カウンターについて行くと驚いたわ。
 彼はマジック・バッグを持っていて、その中に魔物を収納していた。
 それだけで一財産だわ。
 なぜ冒険者なんてせず、それを使って一儲けしないのかしら?
 魔族だからこの大陸の事には疎いのかもしれない。

 オマリ君が今、収納している魔物の名前を言っている。
 どれも冒険者泣かせの物理攻撃が効きずらい魔物や、毒系の魔物ばかりだわ。

 7種類の魔物を全部で8体ずつ出した。
 物理攻撃が効きずらく魔法攻撃でないと倒せない魔物が多い。
 しかし魔法攻撃で倒したら素材が痛み、お金にならない冒険者泣かせの魔物なの。

 ホーネット、キラーアント、ブラックビートル、レッドスコーピオンは奇麗に首のところが切られている。
 いったいどうやって、これを切ったと言うの?
 この装甲の魔物が切れるなら、レベルなんて関係ないくらいの強さよ。
 だって大概のものは切れる、という事でしょう。


 イノーラは知らなかった。
 彼らの狩りはパターン化していた。
 エリアスの【スキル】鑑定サーチで魔物を探す。
 ルイディナとパメラが魔物を追い立て、エリアスが『収納防御』で足止めをし、
オルガが止めを刺す。
 そして敵いそうもないときは、風の魔法を身に纏い素早さを上げ全力で逃げる。
 魔物をたくさん狩れるのは全員がすでに、Agility素早さUPが出来るようになっていたことが大きい。
 
 そしてもう1つ。
【加護】エリアスの使徒を持つオルガ達は、エリアスの影響を多大ただいに受けていた。
 オルガ達を鑑定しイノーラが見た、ステータスは日本語だった。
 だから読めなかったのだ。



 俺達の住んでいるところは遠いので、て遠すぎでしょ。
 山脈1つ超えてくるのよ?
 それとも、このジリヤ国のどこかに潜んでいるのかしら?



 そして彼らを私の部屋に招いた。
 彼らがその気になれば、いくら私がレベル28でもひとたまりもない。
 だが後戻りはできない。

 そして私は勇気を振り絞り口に出した。

「単刀直入に聞くわね、あなた達はなに?」
 
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