呪伝師 (罪を逃れるものに制裁を、僕の神の手 クロスオーバー作品)

デジャヴ

文字の大きさ
1 / 2
第一章

エピソード1

しおりを挟む
呪い、怨霊、悪霊などを自分の器に封印し人に感染させることのできる者を呪伝師(ジュデンシ)と呼ぶ。

呪伝に使う、呪い、怨霊、悪霊は怨念の強さにより呪伝師の器に留めておける時間が異なる。

期限を過ぎ人へ呪伝できなかった場合、呪伝師が取り憑かれてしまう為、命掛けの仕事となる。

政治や金により、罪を逃れてる者などに
呪い、怨霊、悪霊を感染させ罰を与え、破滅へと導いていく。

「登場人物」

呪伝師 麗華

カフェオーナーNAOTO

NAOTOの守護霊 爺さん

物語は連載中の「僕の神の手」とクロスオーバーします。

「呪伝師 麗華」

「僕の神の手」

「藍原楓」

3作品コメント、お気に入り登録頂ければ幸いです。


-高野山から渋谷へ

高野山の朝は早い、日が登る前から
水汲みに洗濯、掃除など修行僧の手伝いが私の仕事。

私は「麗華」17年前、この寺の境内に捨てられた。
発見した住職様は我が子の様に17歳まで育ててくれ教養、モラルなど生きる術を全て学ばせてくれた。

「麗華、こちらへ」

午前の修行後に客人が東京からくるので
正装に着替える様いわれた。

私はこの山からほとんど降りた事がなく
テレビや新聞も見ないためこの山が私の世界だった。

東京。どんなところ、そしてどんな方が
ここにくるのだろう。

寺門で掃き掃除をしていると

「こんにちは!」
何やら不可思議な格好、髪の色をしている
若者がきた。

「ご観光の方ですか?」

「午後に住職と約束をしていて、1時間くらい早くついちゃてね」

まさかこの男が客人?

「あと1時間くらいだからこの辺で待たせてもらうよ」

「はぁ」

私は掃き掃除を再開した。若者は私の事を見ながら独り言を呟いている。

「きっとあの子だね、爺さん」

「住職の言うとおりあの子は只ならぬ、器を持ってるぞ、親も寺に預けるしか方法がなかったんじゃな」

「呪伝師の器があるって事?」

「あの子ならきっとできる」

午前の修行が終わり住職と高僧が帰ってきた。

「おおNAOTO、もうきていたのか、さぁさぁこちらへ、麗華、客間へご案内しなさい。」

「はい」

心落ち着く日本庭園が見渡せる、客間。
お茶を啜りながら静かな時間がながれる。

「麗華、こちらへ」

「はい」

「こちらの若者は親戚のNAOTOじゃ」

「宜しくね」

宜しく?

「突然じゃが麗華、NAOTOと東京に行きなさい。」

「えっ」

「じゃあ、住職、この後直ぐに東京に連れて行きます。」

「えっ!」

展開が早すぎる。

「麗華荷物をまとめて来なさい」

「はい」

私の私物なんて限られたものしかなくこの小さなカバンで収まるくらいだ。

「これからの事は車で説明する、一件寄り道をしてから渋谷にもどる。」


「住職様、17年間ありがとうございました。」

「麗華よ、これは別れではない、また何時でも寺にこい。」

「ありがとうございます。」

私は小さなカバンに不安と期待を詰め込みこのNAOTOについていった。


「どうした?悲しいか?」

「いえ」

「まずは自己紹介、俺はNAOTO、渋谷でカフェを経営してる。
オーナーって呼んでくれればいい。」

「それで後ろにいるのが、俺の爺さんだ。
人間ではないから、いわゆる幽霊だな
見えるんだろ?」

「切り替えれば見えます。」

「挨拶くらいしてくれよ、寂しがってるぞ」

「こんにちは、麗華です、よろしくお願いします。」

「麗華、宜しくな」爺さん

「なんでお前を引き取ったか、教えてやる」

私は呪伝師の事を初めて聞いた。ルールや器について、ただ自分の力に自覚はない。

幼い時からこの世の物でない存在をみたり、感じたりはできたが、それらと対話した事はない。

東京にはお金や地位とかに興味がなく、ただ罪を逃れる罪人を戒めたいという、慈善事業に楽しみを得る、お金持ちがいる様だ。

怨念と罪人を同時に消し去れば世の中が良くなると言う考えらしい。

もちろん依頼者からは代償に見合う報酬はあるようだ。

「これから最初の怨念をお前の器に入れにいく!」

「実践あるのみだ、はっはっはっ(笑)」


「どうした?悲しいか?」

「いえ」

「まずは自己紹介、俺はNAOTO、渋谷でカフェを経営してる。
オーナーって呼んでくれればいい。」

「それで後ろにいるのが、俺の爺さんだ。
人間ではないから、いわゆる幽霊だな
見えるんだろ?」

「切り替えれば見えます。」

「挨拶くらいしてくれよ、寂しがってるぞ」

「こんにちは、麗華です、よろしくお願いします。」

「麗華、宜しくな」爺さん

「なんでお前を引き取ったか、教えてやる」

私は呪伝師の事を初めて聞いた。ルールや器について、ただ自分の力に自覚はない。

幼い時からこの世の物でない存在をみたり、感じたりはできたが、それらと対話した事はない。

東京にはお金や地位とかに興味がなく、ただ罪を逃れる罪人を戒めたいという、慈善事業に楽しみを得る、お金持ちがいる様だ。

怨念と罪人を同時に消し去れば世の中が良くなると言う考えらしい。

もちろん依頼者からは代償に見合う報酬はあるようだ。

「これから最初の怨念をお前の器に入れにいく!」

「実践あるのみだ、はっはっはっ(笑)」

「テレビとか新聞みるか?」

「見ないです」

「。。。じゃあ今回の依頼を説明する」

東京のとある場所で交通事故が発生した。
死者4人、重軽傷者3人だ。

罪を犯した56歳の大手会社役員は、金と地位を使い。車の故障のせいにして無罪で裁判は終わった。

目撃者の一人は携帯電話を操作していた脇見運転と証言したが、一流企業ともあり国や政治を利用して罪を逃れた。

無罪になった後も銀座のナイトクラブ、休日はゴルフと被害者への罪の心もなく遊びまわっている。マスコミ関係も企業的に繋がりがあるので報道もしない。

今回の依頼者は被害にあった5人家族の唯一の生き残り18歳、長女からの依頼だ。

もちろん、報酬は完了したら払ってもらう。

まずは事件現場に行き、被害者が悪霊と化しているか確認する。


自動車から見える景色、私には初めてのことばかり、高野山の木々の隙間から見える星空はとても綺麗だった。

都会の空は真っ暗だった。

「おっ起きたか?、もう着くぞ」

車が止まり、大きな交差点、時間は深夜ともあり、車も人もまばらだ。

「どうだ、被害者はいるか?」NAOTO

私は意識を集中した。

「見える、大人の男女と中学生と小学生くらいの男子。地面を這いつくばっているがお互いの存在に気づいていない。」

「いるけど突然死だったから、地縛霊止まりだな」NAOTO

「爺さんどうする?」

「供養してあげたいが、誰が死んで誰が生き残ったかもわかってないから厳しいと思うぞ」爺さん

麗華は父親であろう霊体に近づきしゃがむ。

「貴方は交通事故で亡くなった」麗華

這いつくばっていた父親と思しき霊体は麗華を見上げた。

「長女以外、貴方と一緒になくなった。
犯人は罪を逃れて笑顔で生活をしている。」麗華

「長女は犯人に復讐するかもしれない、どんな手を使っても、未来ある長女を救いたいなら、その怒り、悔しさ、無念を放ちなさい」

麗華はそう伝えると他の家族には、自分以外は皆生きてると伝え手を合わした。

父親以外の霊体はスッと消えていった。

「爺さん麗華のやつ、怨霊に変える気だ」


「ゔぁあぁぁ、ゔぁぁぁあ」

父親の霊体は地響きするような叫び声をあげた、体からは、黒い煙が湧き出てきた。

「私に。。。どうしろと。。。」
 
「私の中に入りなさい、罪人の元につれていってあげる。」

父親の怨霊は麗華の前にゆっくりと立ち上がった。麗華は父親の額に手を当て目を閉じた。

すると麗華を中心に五大明王が姿を表した。

(バッ バッ バッ バッ バッ)

「明王様、彼を私の中へ」

「爺さん、麗華のやつとんでもないものをしたがえてるなぁ」

「あぁ私も明王様を見るのは初めてじゃ」

明王は液化した怨霊を剣に吸収し、その剣で麗華の右腕に3本の傷をつけた。

「あれが期日か」NAOTO


(ブァンブァンブァン)

明王は燃え盛る炎となり、麗華の中に再びもどっていった。

麗華は膝をついた。

「麗華すげーな、どこで覚えたんだ?」NAOTO

「体が勝手にうごいちまったぜ。まぁこれで第一ミッション完了だな」麗華

「麗華?本当に麗華か?」

「あぁ紛れもなく私だ、ちょっと気分良くなって気性は荒いけどなぁ」麗華

「こりゃたまげたぜ」NAOTO

「とっととこいつをぶち込みにいこうぜ期限は3日しかないからな」麗華

右腕から、紫色の煙状のものがドライアイスの用に立ち込める。

NAOTOは車から包帯を持ってきて腕に巻きつけ、何やら書き込んだ。

「呪文?」

怨霊を放つ時は、この包帯を外せ。

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

魅了が解けた貴男から私へ

砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。 彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。 そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。 しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。 男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。 元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。 しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。 三話完結です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

英雄一家は国を去る【一話完結】

青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。 - - - - - - - - - - - - - ただいま後日談の加筆を計画中です。 2025/06/22

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

こうしてある日、村は滅んだ

東稔 雨紗霧
ファンタジー
地図の上からある村が一夜にして滅んだ。 これは如何にして村が滅ぶに至ったのかを語る話だ。

処理中です...