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12話
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呪物の木箱があるであろう13階の角部屋に入ったジレンマと風間、そこで起こったことは
とんでもない事であった。
木箱を抱えた女性を皮切りに次々と窓から飛び降り生き延びた男が箱を持ち逃げしたのであった。
少女を抱え羽鳥たちのいるテントの元に戻った。
「住民の生き残りですか?」
羽鳥は駆け寄り、救護班を呼ぶ。
「木箱を持ち逃げした男は確保したか?」
「いえ、私たちはジレンマさん達以外、誰も確認してません」
「団地の中庭に飛び降りた人達がいる、大半は助からないが、早く行った方がいい」
木箱がないなら救護班は団地にはいっても
影響はないはずだ。
風間は羽鳥にそう告げてジレンマにタバコを差し出す。
羽鳥に中で起きた一連の騒動を説明してる間にも、シートのかかったタンカがその横を何度も通り過ぎていく。
「あなたたちなんで来たのよ、あなたのせいでもう終わりよと最初に飛び降りた女性が言ったのですか?」
「まるで、助けに来て欲しくなかった、望んでいなかったような口調だった。」
羽鳥に風間はそう伝えた。
「時限式。。。」
ジレンマはそう呟いた
「俺も同じ事を考えていた、時限式呪術」
風間の見解ではドアノブがトリガーになっていて開けたときからカウントダウンが始まり
一斉に発動し木箱を死を持ってでも守るように仕組まれていたのではないかと風間は説明した。
そして発動することをあの女性はわかっていた。。。
「とにかく、残忍すぎるやり方だ」
「そうだね、しかも木箱をつかって術を増幅させていたのかもしれない」
風間とジレンマのプロファイリングが終わると羽鳥に連絡が入った。
「西側の門あたりで警備をしていた者が変死しているのが発見されたようです。」
「どこに運び出すきだ。。」
「そんな強い呪いなら、周囲に影響があるんじゃないでしょうか?それを追跡すれば」
「だったらどうやって気付かれずここに運んできた、きっとオンオフが可能なタイプだ」
「たしかに。。」
羽鳥の見解は風間にあっさりと却下された。
風間はスマホを取り出し、琴美に連絡をする。
「パラドックスに着いたか?」
「はい、先ほど到着して、風間さんから言われた少女を調べてみました、今回の件に何か関係あるんですか?」
「訳はあとで話すから、で見つかったか?」
「SNSや警察の捜索願のデータベースにヒットして、いわゆる家出少女でした。」
「最後の目撃場所とか記載はあったか?」
「SNSの画像を分析した結果、新宿の若者の溜まり場、クラブルージュの前の広場です。」
「わかった、そしたら今からジレンマとそこにいくから、琴美も迎え」
新宿クラブルージュ前の広場、全国の家出した少年少女が集まる場所、入れ替わりも激しく犯罪も蔓延している広場だ。
「羽鳥さん、新宿まで車だしてもらえるかな」
「かしこまりました。すぐに手配します」
公用車に乗りジレンマと風間は新宿にむかうのであった。
とんでもない事であった。
木箱を抱えた女性を皮切りに次々と窓から飛び降り生き延びた男が箱を持ち逃げしたのであった。
少女を抱え羽鳥たちのいるテントの元に戻った。
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「たしかに。。」
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「わかった、そしたら今からジレンマとそこにいくから、琴美も迎え」
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