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24話
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ユイナを外に残してハルキとマヤカは
新宿ミカエルという、地元民が避けているビルの中に侵入した。
2階はコンクリートうちつけでワンフロアだった。家具や装飾品電気もなく、窓から差し込む光だけ、地面は土埃が溜まり何年もだれも立ち入っていないような光景であった。
2人は奥にある階段を見つけ3階に向かう。
階段も同じように土埃が溜まり人気もない状態。3階もコンクリートの打ち付けで、家具ひとつなくだだっ広いワンフロアであった。
「なんだつまんない、なんもないじゃん」
2人は2階に戻り、外で待つユイナに声をかける。
「全然怖くないし何もないからユイナもこいよ、あと一階見てから、公園にいこう」
マヤカはユイナを誘い、ユイナも金網に登り窓から2階に入り込む。
「なんもないだろ」
「本当だね」
ユイナも入ってしまえば、恐怖は薄れて2人の後をついて一階に向かう。
「あれ?一階の入り口がない、このまま地下におりるのか」
ハルキの言うように階段と壁しかなく1階は階段の踊り場しかない。
3人はそのまま、地下であろう、階段を下っていく。階段の先には唯一の扉があった。
ハルキが扉に耳を当てて中の様子を探る。
「人の気配はなさそうだ」
そういって扉を開けると中は漆黒の闇、日の光も届かず、ドア周辺の壁を探るとスイッチらしきものがあった。
(カチっ)
小さな電球に灯がともる。
フロアは上の階と同じくらいの広さだが明らかに異なるものがある。
大都会、新宿歌舞伎町にはそぐわない、石造りの井戸だ。
「これって井戸だよな?」
ハルキはそう言いながら近づく、そして井戸の中を見つめる。
「はっはっはっはっ」
ハルキが突然笑い出した。
「どうしたの?面白いものでもあるの?」
マヤカがそう問うとハルキは振り向く。
「はっはっはっはっ」
声は笑っているが、瞳は笑っていない、そして大粒の涙を流している。
「ハルキ?」
ハルキは笑い続け、付近に異臭が広がる。
そしてハルキの足元には水たまりが広がっていた。
ハルキは失禁していた。
ユイナはハルキに近づき、同じように井戸の中を覗こうとした。
「ダメ‼️」
マヤカは大きな声を出してユイナを静止させた。
ハルキは涙を流しながら笑い続ける。
マヤカは以上な空気を読み取りユイナとハルキの手を取り、2階へと引っ張っていく。
「はっはっはっ」
ハルキの笑いも涙も止まらない、ついには脱糞までしていた。
10歳の女の子2人がハルキを2階から下ろすのは不可能。
「マヤカどうしょう」
ユイナも泣き出し、この状況に困惑するのであった。
新宿ミカエルという、地元民が避けているビルの中に侵入した。
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「なんだつまんない、なんもないじゃん」
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「なんもないだろ」
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「はっはっはっはっ」
ハルキが突然笑い出した。
「どうしたの?面白いものでもあるの?」
マヤカがそう問うとハルキは振り向く。
「はっはっはっはっ」
声は笑っているが、瞳は笑っていない、そして大粒の涙を流している。
「ハルキ?」
ハルキは笑い続け、付近に異臭が広がる。
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「ダメ‼️」
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「はっはっはっ」
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