引きこもりのチート魔術師

アマトリ

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異世界で人生コンティニュー!?

黒龍より黒いやつ

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テレポートを使い、黒龍の前にテレポートした瞬間に、目の前にはすさまじいブレスが迫っていた。
(いや、ちょっとまてい!?急展開すぎやしませんか?とりあえず防がなきゃ死ぬなこれ。)
そして小学生にも劣るネーミングセンスを発揮。この世で最も優れた光魔法の魔力障壁にバリアーと命名。
のちの魔術の書物に受け継がれる伝説の魔術名になるとはだれも知らない。

隼は、黒龍のブレスを防ぎ切り、威勢よく黒龍へと立ち向かっていった。
「てめえが黒龍か...てめえだけはぜってえ許さねえ!」
黒龍に向かい隼は吠えた。黒龍はゆっくりと隼に向き直った。
「わがブレスを防いだのだ。数百年単位で生きながらえている賢者どものだれかと期待しておったのだが、貴様のような青臭いガキだとは思わんかったぞ。」
頭に直接響く重い声。黒龍はその巨体を揺らしながら隼へと言葉を投げかけた。
「さて小僧、実力は先ほどの結界にてある程度は読み取れるが、貴様本気ではなかろう?なればこそ同胞が焼かれ湧き出る怒りを、我にぶつけてくるがいい!」
その言葉は真っ向から受けるだけで、並のものなら気絶、最悪死に至るほどのもの。
しかし隼は平然な顔してこう言い放った。
「あぁ怒ってるともさ。お前さえいなければ、俺が外にわざわざ出て、こんな大勢の人とかかわることにならずに済んだのによおぉ!」
黒龍含む一同「…はい?」
隼がここにいる理由。確かに助けを求められ、恩人の危機でもあった。しかしそのすべての根底には意地でも引き籠りたいという強い信念があった。その信念がために、いま隼はここにいるのだ。
「俺を外に出させた借りはでかいぜ!黒龍よぉ、お前の素材で貸し借りチャラだ!」
その言葉を皮切りに、世界の歴史に残るであろう黒龍との決戦が始まった。

「我が素材だと?もう既に勝った気でいるのか小僧!」
黒龍の羽から無数の魔弾が放出される。その一つ一つに数多の呪いが込められていた。触れてしまえば一撃で片が付くだろう。
隼は降り注ぐ魔弾を見上げつぶやいた。
「これが日本のアニメの力だ!ペガシスコンプラ流星拳!」
いかにもアウトな名前とともに、魔弾のことごとくが撃ち落されていく。
「次はこっちからいくぜ?穿て穿て穿て、これは槍にあって槍にあらず、貫き射すのは未来!
ぶっとばせ!ゲイボルグ!」
その中二病満載な詠唱とともに空中に浮かび上がる深紅の槍。柄は螺旋をえがき、矛先は光をまとい形状は定まらない。圧倒的エネルギーの塊を隼は黒龍へと解き放った。
黒龍は身をひねり、その巨体に似合わぬスピードで回避したが、次の瞬間交わしたはずの槍が翼へと突き刺さった。
「なにぃ!!?確かに躱したはず!」
ゲイボルグ
あらゆる可能性の未来を貫き穿つ神殺魔術が一つ。THEラグナロクにおいて最強クラスの呪文の一つだ。
避けたという未来そのものを貫くのだから必中である。セコイ


茶番入ります


{7圧倒的な魔術の前に立ち向かうすべはあるのか!?
黒龍負けるな!あの引き籠りをぶっ飛ばせ!
次回!「引きこもり世永遠に」}
「ナレーターさんちゃんとやってもらってもいいですか?」
隼さんそんな目でこっち見ないでください。悪ふざけしすぎました。
ではつぎの話はセコイの文から続きます。

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感想 1

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みんなの感想(1件)

カズン
2017.02.14 カズン
ネタバレ含む
2017.02.14 アマトリ

ご指摘ありがとうございます!

完全にミスですね。直しときます!

解除

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