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第1話 同じ誕生日
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あ、私と誕生日が一緒だ。
職場で飛び交う会話の中で
「僕の誕生日は8月17日です。」
と話している男性の声が聞こえた。
ふと、私は声のする方をゆっくりと振り返る。
そこには、鷹谷君がいた。
鷹谷君は私と同期だけど、ほとんど会話をしたことがない。
同じ職場にはいるけど、部署が違うからあまり接する機会がないし、すれ違いざまに挨拶を交わす程度だ。
なんにせよ、私は鷹谷君のことをよく知らない。
だから鷹谷君が同じ誕生日だということも知らなかったのだ。
いや、知らなかったのではなくて、知ろうとしなかったのかもしれない。
私は、地元の高校を卒業してから、都会に憧れがあって神奈川県の区役所に就職をした。
役所に勤めてからというもの、私はひたすら仕事に打ち込んだ。
早く仕事ができるようになりたい、仕事を頑張って認められたいという気持ちを持って働き続けてきた。
そうやって働き続けて今年で6年目を迎え、私は今年の8月17日で25歳になる。
気づいたら学生時代の友人はちらほら結婚していて、子供を生んでいる人だっている。
この前なんか、1年ぶりに地元の友人に連絡して近況を聞いたら
「実は結婚して、妊娠したんだ」
って言われた。
なるほど、私の知らないところで皆さんは自分の人生を着々と進めているのね。
でも、なんで教えてくれなかったのかと友人に問いかけてみた。
そうしたら
「だって菜月、仕事忙しそうやけん報告しずらかったんやもん」
ですって。
そら、仕事忙しかったばってんさ、連絡くらいくれたってよかろうもん。
…失礼しました。つい方言が。
でも、私が仕事を忙しそうにしてたせいで、身近な人とのコミュニケーションが疎かになっていたんだとしたら。
仕事だけを知ろうとして、他のことは?
知ろうとしただろうか。
だから私は、鷹谷君の誕生日を知らなかったのかもしれない。
…申し遅れました。
「私」の名前は、村上 菜月。
24歳の独身です。
職場で飛び交う会話の中で
「僕の誕生日は8月17日です。」
と話している男性の声が聞こえた。
ふと、私は声のする方をゆっくりと振り返る。
そこには、鷹谷君がいた。
鷹谷君は私と同期だけど、ほとんど会話をしたことがない。
同じ職場にはいるけど、部署が違うからあまり接する機会がないし、すれ違いざまに挨拶を交わす程度だ。
なんにせよ、私は鷹谷君のことをよく知らない。
だから鷹谷君が同じ誕生日だということも知らなかったのだ。
いや、知らなかったのではなくて、知ろうとしなかったのかもしれない。
私は、地元の高校を卒業してから、都会に憧れがあって神奈川県の区役所に就職をした。
役所に勤めてからというもの、私はひたすら仕事に打ち込んだ。
早く仕事ができるようになりたい、仕事を頑張って認められたいという気持ちを持って働き続けてきた。
そうやって働き続けて今年で6年目を迎え、私は今年の8月17日で25歳になる。
気づいたら学生時代の友人はちらほら結婚していて、子供を生んでいる人だっている。
この前なんか、1年ぶりに地元の友人に連絡して近況を聞いたら
「実は結婚して、妊娠したんだ」
って言われた。
なるほど、私の知らないところで皆さんは自分の人生を着々と進めているのね。
でも、なんで教えてくれなかったのかと友人に問いかけてみた。
そうしたら
「だって菜月、仕事忙しそうやけん報告しずらかったんやもん」
ですって。
そら、仕事忙しかったばってんさ、連絡くらいくれたってよかろうもん。
…失礼しました。つい方言が。
でも、私が仕事を忙しそうにしてたせいで、身近な人とのコミュニケーションが疎かになっていたんだとしたら。
仕事だけを知ろうとして、他のことは?
知ろうとしただろうか。
だから私は、鷹谷君の誕生日を知らなかったのかもしれない。
…申し遅れました。
「私」の名前は、村上 菜月。
24歳の独身です。
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