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第1章 編入
第2話Aクラス
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俺は実習試験(戦闘試験)を受けた後、筆記試験を受ける事になった。
試験の内容は、魔法学や歴史等である。
カイトは筆記試験は適当に答えて、終わらせた。
「あぁー、めんどかった。まだ、時間があるらしいから校内探検でもするかぁ」
まさか、またこんな事をするなんてなぁ…
そんな事を思いながら、校内をまわっていると微かに歌声が聞こえてきた。
どこから聞こえてくるのかは分からないが、とても綺麗な歌声だった。その声の主が少し気になり声がする方へカイトは辿って行った。
暫く歩くと階段が見え、屋上の方から聞こえてきた。
カイトは、その階段を駆け上がって屋上へ向かい、そこで見たのが、空のように青い髪の少女であった。
「…ミ…ラ…!?」
歌っている彼女と記憶が重なり、見知らぬ少女に声をかけてしまった。すると、その少女は驚いたかのようにこちらに気付いた。
「貴方は誰!?」
「俺は、カイトだ。さっき、編入してきたんだ」
「そう」
少女は、少し無愛想に返事をした。
青い髪でオッドアイ、まるで、あいつを見てるようだ…
「さっきの歌声は君のだったんたな」
「…」
少女は、無言で去って行った。
なんか変な奴だな…
「さて、もう時間になるなぁ。そろそろ行くか」
カイトは自分がどこの教室か確認をしようと教員室に来た。教員室では、ニーナの補佐のメリサが待っていて説明をしてくれた。
「貴方が配属になるクラスはAクラスです。Aクラスですが、問題児が多い為、問題児クラスとも言われています。なので、十分お気をつけ下さい」
何故か忠告をされた!?一体どんなクラスなんだ?先が思いやられる…
「Aクラス担当の教師ですが、サザナ先生にお願いしたいと思います」
サザナ=カムライ、元魔法帝国軍人であって戦場では氷で全ての敵を氷漬けにしてしまうことから“氷結の魔女”と呼ばれていた。まさか、こいつが俺の基、Aクラスの担任になるとはなぁ。一度一方的に見かけた程度だから、むこうは気づいていないだろうがな。
「はいはい、分かりましたよぉ」
サザナは気だるそうに返事をした。
「それでは、お願いしますよ」
メリサがそう言い残し、どこかへ行ってしまった。
「それじゃぁ、行くか」
カイトは、サザナについて行き、Aクラスの教室に入った。
「おい、お前ら席につけ。今日は知っている奴もいるだろうが、このクラスに編入生が来ている。仲良くしろよ」
そう言った後に、サザナがカイトにむけて自己紹介をしろという視線を送って来た。
はいはい、やりますよ
そう言えば……
──理事長室
「家名は伏せた方がいいのか?アロンダリア一族は、俺以外残っていないが、色々と問題あるんじゃないか?」
「そこは、問題無いと思うぞ多分…」
多分って……
──現在に戻る
「カイト=アロンダリアだ。ここの事は全く分からないから、気軽に話しかけてくれると有り難い」
軽い自己紹介をした後、「アロンダリア?知らない家名だな」「それよりも戦闘試験凄かった」「かっこよかったぞ」「結構イケメンじゃない」等の声が飛び交った。
「騒ぐな。お前は後ろの席な」
サザナがそう言い渡し、俺は言い渡された席へと向かい隣の席の生徒に軽く挨拶でもしようとした。
すると、隣の席にいたのは屋上で見かけた青髪オッドアイの少女だった。
「カイトの指導係は、そうだな…」
サザナは、少し悩みひらめいたかのようにこう言った。
「よし、ナギ。お前なナギ=イルステリア」
ナギって誰だ?
「はい、分かりました」
声がする方をみるとそれは、隣の席の青髪オッドアイの娘だった。
「まぁ、隣だしよろしくな」
こうサザナが言うとナギがため息をつき、了承した。
「よろしく、ナギさん」
「…」
また、黙られてしまった…
これ本当に大丈夫なのか?
試験の内容は、魔法学や歴史等である。
カイトは筆記試験は適当に答えて、終わらせた。
「あぁー、めんどかった。まだ、時間があるらしいから校内探検でもするかぁ」
まさか、またこんな事をするなんてなぁ…
そんな事を思いながら、校内をまわっていると微かに歌声が聞こえてきた。
どこから聞こえてくるのかは分からないが、とても綺麗な歌声だった。その声の主が少し気になり声がする方へカイトは辿って行った。
暫く歩くと階段が見え、屋上の方から聞こえてきた。
カイトは、その階段を駆け上がって屋上へ向かい、そこで見たのが、空のように青い髪の少女であった。
「…ミ…ラ…!?」
歌っている彼女と記憶が重なり、見知らぬ少女に声をかけてしまった。すると、その少女は驚いたかのようにこちらに気付いた。
「貴方は誰!?」
「俺は、カイトだ。さっき、編入してきたんだ」
「そう」
少女は、少し無愛想に返事をした。
青い髪でオッドアイ、まるで、あいつを見てるようだ…
「さっきの歌声は君のだったんたな」
「…」
少女は、無言で去って行った。
なんか変な奴だな…
「さて、もう時間になるなぁ。そろそろ行くか」
カイトは自分がどこの教室か確認をしようと教員室に来た。教員室では、ニーナの補佐のメリサが待っていて説明をしてくれた。
「貴方が配属になるクラスはAクラスです。Aクラスですが、問題児が多い為、問題児クラスとも言われています。なので、十分お気をつけ下さい」
何故か忠告をされた!?一体どんなクラスなんだ?先が思いやられる…
「Aクラス担当の教師ですが、サザナ先生にお願いしたいと思います」
サザナ=カムライ、元魔法帝国軍人であって戦場では氷で全ての敵を氷漬けにしてしまうことから“氷結の魔女”と呼ばれていた。まさか、こいつが俺の基、Aクラスの担任になるとはなぁ。一度一方的に見かけた程度だから、むこうは気づいていないだろうがな。
「はいはい、分かりましたよぉ」
サザナは気だるそうに返事をした。
「それでは、お願いしますよ」
メリサがそう言い残し、どこかへ行ってしまった。
「それじゃぁ、行くか」
カイトは、サザナについて行き、Aクラスの教室に入った。
「おい、お前ら席につけ。今日は知っている奴もいるだろうが、このクラスに編入生が来ている。仲良くしろよ」
そう言った後に、サザナがカイトにむけて自己紹介をしろという視線を送って来た。
はいはい、やりますよ
そう言えば……
──理事長室
「家名は伏せた方がいいのか?アロンダリア一族は、俺以外残っていないが、色々と問題あるんじゃないか?」
「そこは、問題無いと思うぞ多分…」
多分って……
──現在に戻る
「カイト=アロンダリアだ。ここの事は全く分からないから、気軽に話しかけてくれると有り難い」
軽い自己紹介をした後、「アロンダリア?知らない家名だな」「それよりも戦闘試験凄かった」「かっこよかったぞ」「結構イケメンじゃない」等の声が飛び交った。
「騒ぐな。お前は後ろの席な」
サザナがそう言い渡し、俺は言い渡された席へと向かい隣の席の生徒に軽く挨拶でもしようとした。
すると、隣の席にいたのは屋上で見かけた青髪オッドアイの少女だった。
「カイトの指導係は、そうだな…」
サザナは、少し悩みひらめいたかのようにこう言った。
「よし、ナギ。お前なナギ=イルステリア」
ナギって誰だ?
「はい、分かりました」
声がする方をみるとそれは、隣の席の青髪オッドアイの娘だった。
「まぁ、隣だしよろしくな」
こうサザナが言うとナギがため息をつき、了承した。
「よろしく、ナギさん」
「…」
また、黙られてしまった…
これ本当に大丈夫なのか?
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