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春の嵐。
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時は春。
一晩中、猛威を振るった嵐も嘘の様に晴れた朝。
真っ直ぐに駅から続く桜並木は健気にも、満開を今が盛りと咲き誇っている。
その下を歩く学生達も皆、幾分緊張している様子ながらも誇らしげに、目前の私立白百合学園を目指し足早に歩いている。
新学期3日目の朝。
「ねー?聞いた?編入生のはなし!」
「えー?今日から?」
ツインテールに真っ赤なリボンを付けた女子が何気に親友に話題をふった。
「なんで?おとといの新学期初日に来なかったのさあ?」
肩までは伸びた髪についた桜の花びらを払い落としながら親友に聞いた。
「私良くわかんないけど、おとといから先生達
、式の間もうわの空って感じでピリピリしてたじゃん!」
ツインテールは親友が自分の話しに興味もってくれたのを確認すると、話しを続けた。
「昨日さ、入学式の後の新入生歓迎の部活のプレゼンで私、テニス部の部長と出たじゃん!
そんとき、先生達の内緒話聞いちゃった!」
「そーいえば、先生達、新学期から変ちゃ変だったね。」ツインテールの顔をマジマジと見ながら言った。
朝の喧騒の中、1台の車が雨上がりの車道に水しぶきを挙げながら通り過ぎた。
桜の花びらが舞う中、水しぶきは虹を描きながら通り過ぎる。
その美しさに、登校途中の学生達は見とれてしまった。
下ろし立ての制服をどっぷりと水しぶきに台無しにされた、1年生と思われる男子は見とれた後、大きな瞳が涙で溢れてしまった。
黒塗りのリムジンは、彼らから50メートル程のところにある、私立白百合学園正門の前で止まった。
助手席から黒服の男が出て来て、正門側の後ろのドアを開けた。
開けられたドアから、ゆっくりと出てきたのは
白百合学園の男子の制服である白い学生服を着た長身の男子だった。
桜の水しぶきで出来た虹に見とれてしまった者達はまたも、この少年に魅せられる事となってしまう。腰まで伸びた髪を肩のあたりで緩くしばった少年は、車から降りると正門の前に立ち、ヨーロッパの宮殿の様な白亜の建物を眺めた。
多少つりぎみではあるが切れ長の目、すらっと形のいい鼻、つんとして官能的な唇、黒絹の髪。
ギリシャ神話の美少年である。
そして、朝の正門は美少年を囲む人だかりとなった。
一晩中、猛威を振るった嵐も嘘の様に晴れた朝。
真っ直ぐに駅から続く桜並木は健気にも、満開を今が盛りと咲き誇っている。
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新学期3日目の朝。
「ねー?聞いた?編入生のはなし!」
「えー?今日から?」
ツインテールに真っ赤なリボンを付けた女子が何気に親友に話題をふった。
「なんで?おとといの新学期初日に来なかったのさあ?」
肩までは伸びた髪についた桜の花びらを払い落としながら親友に聞いた。
「私良くわかんないけど、おとといから先生達
、式の間もうわの空って感じでピリピリしてたじゃん!」
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「そーいえば、先生達、新学期から変ちゃ変だったね。」ツインテールの顔をマジマジと見ながら言った。
朝の喧騒の中、1台の車が雨上がりの車道に水しぶきを挙げながら通り過ぎた。
桜の花びらが舞う中、水しぶきは虹を描きながら通り過ぎる。
その美しさに、登校途中の学生達は見とれてしまった。
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