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第二章 帝国編
閑話 カー○ル方式☆影達の○○○キャンプ
しおりを挟むー帝国領のとある山中ー
『ハァ……ヒィィ……』
『やばい、心が折れそうだ………』
『へばるなウール!!そして弱音を吐くなキール!!
誰のせいで“再教育”を受けていると思ってる!?』
『だってよぉ~……俺達苦労して任務を終えて…
やっと帝国に戻ってきたんだぜオール!!』
『陛下直属となった俺が、何故今更こんな目に……』
『………(駄目だこいつら)』
『……陛下直属だからだろうが阿呆。
本来我らにとって任務の失敗は死へ直結している。
失態を演じた時点で首がとんでもおかしくはなかったところを、再教育という名の強化訓練で事を済ませようとしてくださっている陛下の温情も分からんとは……』
『(泣きたいのはこっちなんだが)兎に角、
俺達も連帯責任で参加しているんだから気張れ、二人共!!』
『アールとイールの言う通りだぞ!
今後も陛下直属部隊の一員として仕えたいのなら気合いを入れろ!足を動かせ!!』
『うぇ~…でも今時走り込みなんて古典的な訓練……流行らないっすよ~……』
『それは俺もウールに同感だな。…ハァ…ただ闇雲に山中を走ることの何が』
『『『馬鹿野郎っっ!!お前ら知らないのか!!??』』』
『!?え、アール、イール、オールまで。…どうしたんだよ突然』
『そうだぞお前ら。夜の山で大声を上げるとはなってないな』
『………(駄目だ、もうホント、こいつら駄目だ)』
『アール、オール、今この馬鹿二人を見捨てても、俺はお前達を責めんぞ…。
………寧ろ推奨する』
『(死んだな)……ウール、キール、短い(?)付き合いだったがここでお別れだ』
『『!!!?』』
『再教育……強化訓練……。
またの名をー……』
『『『“カー○ル教官率いる下位影達の下剋上キャンプ”!!!』』』
……。
………。
『『…っはぁぁぁぁああ??!』』
………ギラリ(複数)………
『獲物だう○虫野郎ども!!
ー………狩・れ!!』
『『『『『ヤー!!!!!』』』』』
『うわわわわっっ!
何だこれ!?何だよこいつら!!?』
『っくそ、次から次へとキリのない!!
オール、イール、お前達は一先ず陽動を……、おい!!?』
『3人共どこ行ったんだよぉーっっ!!!』
『『……っぎぃやああああぁぁぁぁぁ!!!』』
………………………………………………………………………………
『………(許せ、二人共)』
『(二人のことは生涯忘れんぞ)』
『(南無………)』
………ギラリ(再)………
『おやおや、エリート様方はお休み中ですかぁ??
…俺の鍛えてきた可愛い生徒達など取るに足らんと、
そういうわけかな?』
ギクリ×3
『こっちに上等な獲物がいるぞ!!
狩った者には昇進!狩り損ねれば訓練三倍!!
ー…天国へ行きたい奴は死に物狂いで、狩れ』
『『『『『ヤーーー!!!!!』』』』』
『っくそ、捕捉されていたか!!』
『これは連携するより三方に散って身を隠すが得策か?!
…おいオールっこんな時に何をぼーっとして!』
『……ふと思ったんだが』
『『何だ((早く言え))!!』』
『初めから姿を見ないが……。エール、どこにいるんだ?』
『『あ((そういえば))。』』
『『『~~~っっ(((あいつ、一人だけ最初から戦線離脱しやがって)))!!!
エールの裏切り者ーーーっっ!!!』』』
裏切り者ぉー…
り者ぉー……
者ぉー…
…
ー山の麓付近 木の上ー
エール『(みんな、ガンバ)zzz……』
夜の山中は、生き残りをかけて逃げ回る上位影達(1人例外)と、
教官の号令の下に彼らを追う昇進に飢えた下位影達で満ち、
壮絶な狩場へと姿を変えていったのだった。
彼らの夜は、長いー………
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※以上、ご要望の多かった影達の再教育回(?)でした!!
本編とは関係ありませんが、
息抜きがてら楽しんで頂ければ幸いです(*^ω^*)
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