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第二章 帝国編
幕間 二人の夜は……
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※シリアス回が続いているので、小休止!
時は少々遡り、
帝国に来たシェイラとルードが初めて迎えた夜の会話です(*^ω^*)
本編とはあまり関係ないので、飛ばし可。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ー白磁宮内 ルードの居室ー
シェイラ『あ、あ、あの……ルード?』
ルード『ん?どうしたシェイラ?
……ああ風呂の場所か?それならモリーに案内させて』
シェイラ『それもそうなのですがそうではなく!
そ、そのぉー…本当に、………るのですか』
ルード『?すまん、よく聞こえなかった。もう一度言ってくれ』
シェイラ『ですからっ……本当に、一緒に寝るのですか』
ルード『当たり前だろう、
昼間に言った通りこの部屋に泊まっ……。!!??』
シェイラ『やはり婚前の男女……それも婚約も未だ正式に果たしていない私達が
ベッドを共にするというのは些か…その……』
ルード『~~~っっ!!
い、いやそれは違うぞ(共にしたい気は満々だが)!?
同じベッドで寝るのは流石に拙い(主に俺の理性が持たん)!!』
シェイラ『で、では、やはり別室をご用意していただけると?』
ルード『それは駄目だ!!
今は非常時、ろくに護衛もつけられんし
周りにお前の居場所がバレるのはまだ避けたい!!
よってこの部屋以外は認めん』
シェイラ『ではやはり……ベッドを………(真っ赤)』
ルード『(くっ……可愛い!!)いや、だからな?
この場合は俺がこちらの長椅子で寝るからお前が一人でベッドを』
シェイラ『そ、それは駄目です!!
それなら私がそちらの長椅子に!!』
ルード『お、お前は女だろう(ここで折れてなるものか)!
俺は男だしこの椅子で仮眠を取るのにも慣れている!!
よって、俺が長椅子!シェイラがベッド!!これで決まりだ!!』
シェイラ『いえ、やはり駄目です私が!』
ルード『俺が!』
『 静 粛 に !!』
ハッ!!?×2
『『モリー!!?』』
モリー『全く、何度ノックをしてもお返事がなかったものですから
どうなされたのかと思えば……。
こんな時間に何を騒いでいるんです、お二人とも!』
ルード『お前は本当、自由な侍女だなモリーよ…。
許可無く部屋に入ってくるのは趣味なのか?』
シェイラ『ご、ごめんなさいモリー』
モリー『ええ、ええ。シェイラ様は大変素直でよろしゅうございますわ。
それに比べて陛下は……。
いいですか、部屋に無断で入られたくなくば。
焦らず!騒がず!!(ノックに)返事をする!!!
常識ではありませんか』
ルード『………そうは言ってもな』
モリー『大体なんです、特に陛下!!
お二人が同衾されるのは初めてではありませんでしょう!?
でしたら陛下が、シェイラ様に羞恥への回帰をさせぬよう
上手く言いくるめ……優しくベッドにお誘いしなくては』
シェイラ『!!?』
ルード『お前っ……初めてじゃないっていつのことを言っているんだ。
しかも一瞬、言いくるめろって言おうとしただろう』
モリー『おや、いつのこととは異な事を。
シェイラ様の故郷たる御領地での滞在の折に、
シェイラ様が陛下と同室で寝泊まりー…つまりは
同衾を果たされたということでございましょう?』
シェイラ『~~~っ』
ルード『しとらんわ阿呆!!
誤解を招くような言い方をするな!
………あの時はちゃんと、別の部屋で寝た』
モリー『ほほう、前回は別の部屋。
しかし今回は同室。
つまりはー…そういうことですよね陛下(チャンスです(小声)!)』
グッ!!
ルード『(その意味深な指の動きを止めろ!)とにかく、…一緒に寝るのは無しだ。
シェイラはほら、あれだ。
風呂にでも入ってさっぱりしてきたらどうだ?』
シェイラ『は、はい』
モリー『チッ(ヘタレめ…既成事実を作るチャンスを自ら潰すとは…(小声))。
ゴホン!!ではシェイラ様、陛下も入られた浴室へご案内致しますね』
シェイラ『~~~!!?ぅはははい(激しく動揺)!!』
モリー『それでは陛下、失礼いたします
(どうぞ寂しく一人で寝ていてください、ヘタレ陛下)』(ニッコリ)
ぎぃぃぃ…ー……パタン。(扉の開閉音)
ルード『モリーーーッッ(聞こえてんだよ!それと変な言い回しをするな)!!』
有能侍女頭・モリーの暴走発言に振り回される二人は、
結局どちらがベッドで寝るのかの決着がついていないことに気付かなかった。
帰還してもシェイラとルードが心から安眠出来る日は、まだ遠い。
時は少々遡り、
帝国に来たシェイラとルードが初めて迎えた夜の会話です(*^ω^*)
本編とはあまり関係ないので、飛ばし可。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ー白磁宮内 ルードの居室ー
シェイラ『あ、あ、あの……ルード?』
ルード『ん?どうしたシェイラ?
……ああ風呂の場所か?それならモリーに案内させて』
シェイラ『それもそうなのですがそうではなく!
そ、そのぉー…本当に、………るのですか』
ルード『?すまん、よく聞こえなかった。もう一度言ってくれ』
シェイラ『ですからっ……本当に、一緒に寝るのですか』
ルード『当たり前だろう、
昼間に言った通りこの部屋に泊まっ……。!!??』
シェイラ『やはり婚前の男女……それも婚約も未だ正式に果たしていない私達が
ベッドを共にするというのは些か…その……』
ルード『~~~っっ!!
い、いやそれは違うぞ(共にしたい気は満々だが)!?
同じベッドで寝るのは流石に拙い(主に俺の理性が持たん)!!』
シェイラ『で、では、やはり別室をご用意していただけると?』
ルード『それは駄目だ!!
今は非常時、ろくに護衛もつけられんし
周りにお前の居場所がバレるのはまだ避けたい!!
よってこの部屋以外は認めん』
シェイラ『ではやはり……ベッドを………(真っ赤)』
ルード『(くっ……可愛い!!)いや、だからな?
この場合は俺がこちらの長椅子で寝るからお前が一人でベッドを』
シェイラ『そ、それは駄目です!!
それなら私がそちらの長椅子に!!』
ルード『お、お前は女だろう(ここで折れてなるものか)!
俺は男だしこの椅子で仮眠を取るのにも慣れている!!
よって、俺が長椅子!シェイラがベッド!!これで決まりだ!!』
シェイラ『いえ、やはり駄目です私が!』
ルード『俺が!』
『 静 粛 に !!』
ハッ!!?×2
『『モリー!!?』』
モリー『全く、何度ノックをしてもお返事がなかったものですから
どうなされたのかと思えば……。
こんな時間に何を騒いでいるんです、お二人とも!』
ルード『お前は本当、自由な侍女だなモリーよ…。
許可無く部屋に入ってくるのは趣味なのか?』
シェイラ『ご、ごめんなさいモリー』
モリー『ええ、ええ。シェイラ様は大変素直でよろしゅうございますわ。
それに比べて陛下は……。
いいですか、部屋に無断で入られたくなくば。
焦らず!騒がず!!(ノックに)返事をする!!!
常識ではありませんか』
ルード『………そうは言ってもな』
モリー『大体なんです、特に陛下!!
お二人が同衾されるのは初めてではありませんでしょう!?
でしたら陛下が、シェイラ様に羞恥への回帰をさせぬよう
上手く言いくるめ……優しくベッドにお誘いしなくては』
シェイラ『!!?』
ルード『お前っ……初めてじゃないっていつのことを言っているんだ。
しかも一瞬、言いくるめろって言おうとしただろう』
モリー『おや、いつのこととは異な事を。
シェイラ様の故郷たる御領地での滞在の折に、
シェイラ様が陛下と同室で寝泊まりー…つまりは
同衾を果たされたということでございましょう?』
シェイラ『~~~っ』
ルード『しとらんわ阿呆!!
誤解を招くような言い方をするな!
………あの時はちゃんと、別の部屋で寝た』
モリー『ほほう、前回は別の部屋。
しかし今回は同室。
つまりはー…そういうことですよね陛下(チャンスです(小声)!)』
グッ!!
ルード『(その意味深な指の動きを止めろ!)とにかく、…一緒に寝るのは無しだ。
シェイラはほら、あれだ。
風呂にでも入ってさっぱりしてきたらどうだ?』
シェイラ『は、はい』
モリー『チッ(ヘタレめ…既成事実を作るチャンスを自ら潰すとは…(小声))。
ゴホン!!ではシェイラ様、陛下も入られた浴室へご案内致しますね』
シェイラ『~~~!!?ぅはははい(激しく動揺)!!』
モリー『それでは陛下、失礼いたします
(どうぞ寂しく一人で寝ていてください、ヘタレ陛下)』(ニッコリ)
ぎぃぃぃ…ー……パタン。(扉の開閉音)
ルード『モリーーーッッ(聞こえてんだよ!それと変な言い回しをするな)!!』
有能侍女頭・モリーの暴走発言に振り回される二人は、
結局どちらがベッドで寝るのかの決着がついていないことに気付かなかった。
帰還してもシェイラとルードが心から安眠出来る日は、まだ遠い。
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