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出会い〜ツガイ編
プロローグ
しおりを挟む“近年稀に見る豪雪につき、くれぐれも外出を控えて下さい!”
マンションの室内から豪雪注意報が発令されたとしきりに注意喚起を叫ぶニュースキャスターの声が聞こえる。
しかしもうその声も、はるか遠くー…
まだそれほど時を過ごしていない人生の中で、
一体どれほど頭を下げたのだろう
(………寒いよ………)
何度殴られ、怒鳴られ、食事を抜かれ、熱を出したか。
数えきれないそれらを、最早痛い、苦しいと感じることはない。
ただただ今は、寒かった。
薄く小さな肩には雪が積もり、指先の感覚も消えた。
段々と寒ささえ遠のく中、それでも震える身体を抱きしめ、
そうして蹲り、思い出されるのは両親が自分に投げかけてきた言葉の数々。
何故、いうことが聞けない?
何故、大人しくしていられないの?
何故、そんなに馬鹿なのか?
何故ー、生まれてきたのか?ー…
そんな理不尽な。
生まれ落ちる場所を選ぶ権利などないと考えたこともあったけど。
僕を殴って、蹴って、叩いて、放置して。
彼らが、両親が泣くから。
きっと自分は、生まれてきてはいけなかったんだろう。
もう身体は、震えていなかった。
己を抱きしめていた腕の力も抜けて脇にパタリと落ちる。
ああ…本当に
「母さん…父さ、ん……生まれてきて、ごめん、なさ…ぃ……」
乾ききった喉から絞り出した呟きは、
果たして声に、言葉になっただろうか?
そんなことをつらつらと考えたのを最後に、
僕は意識を手放した。
この日ー
降り頻る雪に身体を覆い尽くされて、
少年は、誰に見守られることも、助けられることなく命の灯火を消した。
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※知人より強い要望を頂いた為にアップすることにした新作です!
前世幸薄少年と元凄腕冒険者獅子獣人の物語、
気が向いたら是非!!
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