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出会い〜ツガイ編
1話
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ぴちょん………
(あれ、何の音だろ?)
どこかで水の滴が落ちる音がする。
ぴちょん……ぴちょん……
(あ、また。……それになんか、明るい……?)
繰り返し耳奥で反響する水音に意識が浮上していくのを感じながら、
ふと、目蓋越しに光が当たり、眩しさを覚える。
眩しさ故に目を開くこともできない中、
目蓋を焼く光は光量を増していき……
突如頬を風が撫でたことに驚き、目を開いた。
「はれ……?」
目を開いた先に広がる景色はー
どこまでも澄んだ泉。
そして自身の座るものに視線を下ろすと
「何で、華?」
虹色に輝く花びらを持つ大輪の華の中心に自身が座り込んでいることを
その時僕は、初めて知った。
※ ※ ※
現実感のない巨大な華からなんとか降り、
トテトテと覚束ない足取りで近くにある泉に歩み寄る。
蹲み込んで恐る恐る青く澄んだ泉を覗き込むと、
そこには記憶にある自分の顔が。
ただしー。
「髪が、蒼?それに目も……」
波立つことのない泉に映る自分の髪と目が、
ちょっと自分の知る常識からかけ離れた色をしていることに驚く。
髪は濃い蒼、そして瞳は…虹色。
頭部は泉の、瞳は巨大華の色を持つ自分の容姿に、
どうしたものかと戸惑う。
更に極め付けなことに僕は、裸なのだ。
パンツの一枚すら身につけていない、清々しいほどの裸族っぷりである!
(本当に一体僕はどうしちゃったんだろう?
えっと、確か…)
必死で眠りにつく前のことを思い出そうと試み、
そうして自分がマンションのベランダで雪に埋もれていたことを思い出す。
(…え、ってことは僕)
死んじゃった?
そんでここは天国か何か?
それならば髪や目の色が違うのも、素っ裸なのも、虹色極彩色な巨大華からオギャーと爆誕してしまった感がするのも納得…したくないけど出来る。
(う~ん、享年15歳かぁ……。
我ながら短い人生だった……)
それでもこれで、両親が僕という存在に怒り、嘆き、虚な目を向けることもないと考えれば、少しは晴れやかな気持ちになる。
きっと僕が死んで清々したことだろう、
これから人生を楽しんでくれたらと。
一度として抱きしめられたことのない彼らのささやかな幸せを祈ることにした。
一通り自分の死に折り合いがついたところでさて、と思案する。
(うーん。
死んだのはいいけれど。
この後どうすればいいのか…)
飲まず食わずで死ぬのかは不明だが、
この場に留まっていれば水先案内人みたいな存在がやってくるのだろうかと1人首を傾げる。
と。
「……お前、こんなところで何をやっている」
「!!?」
突然背後から声をかけられた僕は思わず振り向き、
そこに大柄の男の人が立っていることを視認して硬直した。
「おい?………、!?神華が咲いている!?
てことは華族が生まれ……まさか」
お前か?
男は物言わぬ僕から逸らした視線を近くの巨大華に移した瞬間ギョッとした声を上げて華を凝視し、その後まさかと繰り返し呟いて僕も凝視する。
が、硬直する僕にはそれに対する答えも、或いは答えを知っていたとしても。
それに答えられる余裕はなかった。
彼はおそらく水先案内人などではない。
加えて……
(み、み、みみっ!しししっぽも!?)
彼の頭部にちょんと生えた丸い動物の耳と、
何かに興奮したようにブンブンと振られている尻尾が、僕の目も思考も釘付けにしたのだった。
(あれ、何の音だろ?)
どこかで水の滴が落ちる音がする。
ぴちょん……ぴちょん……
(あ、また。……それになんか、明るい……?)
繰り返し耳奥で反響する水音に意識が浮上していくのを感じながら、
ふと、目蓋越しに光が当たり、眩しさを覚える。
眩しさ故に目を開くこともできない中、
目蓋を焼く光は光量を増していき……
突如頬を風が撫でたことに驚き、目を開いた。
「はれ……?」
目を開いた先に広がる景色はー
どこまでも澄んだ泉。
そして自身の座るものに視線を下ろすと
「何で、華?」
虹色に輝く花びらを持つ大輪の華の中心に自身が座り込んでいることを
その時僕は、初めて知った。
※ ※ ※
現実感のない巨大な華からなんとか降り、
トテトテと覚束ない足取りで近くにある泉に歩み寄る。
蹲み込んで恐る恐る青く澄んだ泉を覗き込むと、
そこには記憶にある自分の顔が。
ただしー。
「髪が、蒼?それに目も……」
波立つことのない泉に映る自分の髪と目が、
ちょっと自分の知る常識からかけ離れた色をしていることに驚く。
髪は濃い蒼、そして瞳は…虹色。
頭部は泉の、瞳は巨大華の色を持つ自分の容姿に、
どうしたものかと戸惑う。
更に極め付けなことに僕は、裸なのだ。
パンツの一枚すら身につけていない、清々しいほどの裸族っぷりである!
(本当に一体僕はどうしちゃったんだろう?
えっと、確か…)
必死で眠りにつく前のことを思い出そうと試み、
そうして自分がマンションのベランダで雪に埋もれていたことを思い出す。
(…え、ってことは僕)
死んじゃった?
そんでここは天国か何か?
それならば髪や目の色が違うのも、素っ裸なのも、虹色極彩色な巨大華からオギャーと爆誕してしまった感がするのも納得…したくないけど出来る。
(う~ん、享年15歳かぁ……。
我ながら短い人生だった……)
それでもこれで、両親が僕という存在に怒り、嘆き、虚な目を向けることもないと考えれば、少しは晴れやかな気持ちになる。
きっと僕が死んで清々したことだろう、
これから人生を楽しんでくれたらと。
一度として抱きしめられたことのない彼らのささやかな幸せを祈ることにした。
一通り自分の死に折り合いがついたところでさて、と思案する。
(うーん。
死んだのはいいけれど。
この後どうすればいいのか…)
飲まず食わずで死ぬのかは不明だが、
この場に留まっていれば水先案内人みたいな存在がやってくるのだろうかと1人首を傾げる。
と。
「……お前、こんなところで何をやっている」
「!!?」
突然背後から声をかけられた僕は思わず振り向き、
そこに大柄の男の人が立っていることを視認して硬直した。
「おい?………、!?神華が咲いている!?
てことは華族が生まれ……まさか」
お前か?
男は物言わぬ僕から逸らした視線を近くの巨大華に移した瞬間ギョッとした声を上げて華を凝視し、その後まさかと繰り返し呟いて僕も凝視する。
が、硬直する僕にはそれに対する答えも、或いは答えを知っていたとしても。
それに答えられる余裕はなかった。
彼はおそらく水先案内人などではない。
加えて……
(み、み、みみっ!しししっぽも!?)
彼の頭部にちょんと生えた丸い動物の耳と、
何かに興奮したようにブンブンと振られている尻尾が、僕の目も思考も釘付けにしたのだった。
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