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出会い〜ツガイ編
4話 ジレウス視点
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(Side:ジレウス)
「!!」
突如姿を現して声をかけた俺に驚いたのか、
かなりの速さでもって振り向いた子供。
その子供の容姿を視認した途端、あまりの美しさにこちらこそが驚愕した。
何度も足繁く通って見知っている泉の蒼をそっくりそのまま宿した髪
浅黒い日焼けした己と違って乳白色の滑らかな裸身
顔もとても端正、そして何より目を惹くのがーー、その瞳。
(虹、色…?まるで話に聞くかの華の……)
かつてこの泉に咲き誇っていたとされる華の色をたたえた大きな瞳
まるでこの世の者ではないような、そこまで考え何を馬鹿なと視線を逸らした先に更に有り得ないモノを発見してぎょっと目を瞠る。
視線の先には子供の瞳と同じ色を帯びた、巨大な華。
まさか。まさかこれは……!
「おい?………、!?神華が咲いている!?
てことは華族が生まれ……まさか」
お前か?
まさかこの全裸の子供が、絶えたとされる華族なのか!?と思わず興奮した感情が赴くままに華と子供を交互に往復・凝視する。
日頃感情を表さないよう訓練されてるはずの耳と尻尾が興奮のあまりしきりに動いてしまっていることにも気付けない始末であったが、突然俺に声をかけられ凝視されまくっている子供が怯えるでもなく、どころか俺の耳と尻尾を凝視しまくっていることでようやくそのことに気付き、気まずさに眉が寄る。
(見も知らぬ子供相手に心情ダダ漏れって!…何やってんだ俺)
「………」
「………」
片や気恥ずかしさに、片や耳尻尾を凝視しすぎて。
互いに見つめ合うこと暫し…。
「……なぁ」
「………」
「何で裸なんだ?」
「うゅぅ……っ」
沈黙から脱却するべく取り敢えず素朴な疑問を投げかけた結果、
ようやく子供から気恥ずかしげな反応を引き出すのに成功。
(いやまぁ。
もしこいつが本当に華から生まれたばかりの華族なら
服なんて着てる訳もないんだが)
断じて自分の恥ずかしさを誤魔化すためではない!断じて!!と、
誰にともなく無意味な言い訳を心の中で叫びながら、悶える子供を見つめる。
が、次第に見目の良すぎる子供(しかも雄)が羞恥に悶える様に妙な色気を感じ、別の意味で気まずさが増した俺は慌てて子供に自身が羽織っていたマントを外して彼をすっぽりと覆った。
「あ……」
「小汚いマントで悪いけどよ、こんなんでもないよりゃマシだろ」
またも若干言い訳がましく呟いたその言葉を呆然と聞いていた子供は、
ふと大きな瞳を潤ませた。
(!?お、おいおい。泣く?まさか泣くのか!?
……やっぱり俺の顔ってそんな怖いのか……)
考えてみれば昔から女子供にはこの強面のせいで怖がられた記憶しかない。
またかとショックを受けそうになった俺だが、どうも子供の瞳に恐怖の色はない。
それよりどちらかというとこれは感謝?感動?の類いな気がする。
都合が良すぎる考えか、と思いつつも照れを隠しきれず頬をポリポリと掻けば、
徐に子供が両手を俺目掛けて伸ばしてきた。
「ん」
「あ?」
(な、なんだぁ?…もしかして)
「ん!」
「……抱っこ、か?」
あり得ないと思いつつ確認するとこくこく頷く子供。
こんな子供に抱っこをせがまれ放置するわけにも……と脇に手を入れて恐る恐る持ち上げ、固まる。
子供なんぞ抱っこしたこともないのにこの後どうしろと…と子供を宙ぶらりんにしたまま嫌な汗を掻いていると。
「!!」
ヘニョリと眉を下げて、子供が笑った。
それはもう、心底嬉しそうに。
こんな、物でも持ち上げるような扱いに、こんなに喜ぶのか。
俺が瞠目する様子がおかしいのか更にくすくすキャッキャと笑う子供の楽しげな様子に、
ドクン
心臓が妙な音を立てた。
今はもう絶えて久しいはずの華から生まれた(?)、裸の少年。
彼のその笑顔一つで、何故か俺は彼を保護しようと唐突に決めた。
宙ぶらりんな彼の身体を今度こそ腕の中に抱き込み、
「お前が何なのかは取り敢えず置いておくとして……。
俺の家に、来るか?」
「!!」
このままずっと1人、裸でいるわけにもいかんだろ?
名も知らぬ、正体も知れぬ幼い少年が
瞳を潤ませながら懸命に俺の言葉に頷くのを。
俺は不思議と満たされた気分で受け止め、
息抜きに抜け出した散歩にしては早すぎる家への帰路に着いたのだった。
「!!」
突如姿を現して声をかけた俺に驚いたのか、
かなりの速さでもって振り向いた子供。
その子供の容姿を視認した途端、あまりの美しさにこちらこそが驚愕した。
何度も足繁く通って見知っている泉の蒼をそっくりそのまま宿した髪
浅黒い日焼けした己と違って乳白色の滑らかな裸身
顔もとても端正、そして何より目を惹くのがーー、その瞳。
(虹、色…?まるで話に聞くかの華の……)
かつてこの泉に咲き誇っていたとされる華の色をたたえた大きな瞳
まるでこの世の者ではないような、そこまで考え何を馬鹿なと視線を逸らした先に更に有り得ないモノを発見してぎょっと目を瞠る。
視線の先には子供の瞳と同じ色を帯びた、巨大な華。
まさか。まさかこれは……!
「おい?………、!?神華が咲いている!?
てことは華族が生まれ……まさか」
お前か?
まさかこの全裸の子供が、絶えたとされる華族なのか!?と思わず興奮した感情が赴くままに華と子供を交互に往復・凝視する。
日頃感情を表さないよう訓練されてるはずの耳と尻尾が興奮のあまりしきりに動いてしまっていることにも気付けない始末であったが、突然俺に声をかけられ凝視されまくっている子供が怯えるでもなく、どころか俺の耳と尻尾を凝視しまくっていることでようやくそのことに気付き、気まずさに眉が寄る。
(見も知らぬ子供相手に心情ダダ漏れって!…何やってんだ俺)
「………」
「………」
片や気恥ずかしさに、片や耳尻尾を凝視しすぎて。
互いに見つめ合うこと暫し…。
「……なぁ」
「………」
「何で裸なんだ?」
「うゅぅ……っ」
沈黙から脱却するべく取り敢えず素朴な疑問を投げかけた結果、
ようやく子供から気恥ずかしげな反応を引き出すのに成功。
(いやまぁ。
もしこいつが本当に華から生まれたばかりの華族なら
服なんて着てる訳もないんだが)
断じて自分の恥ずかしさを誤魔化すためではない!断じて!!と、
誰にともなく無意味な言い訳を心の中で叫びながら、悶える子供を見つめる。
が、次第に見目の良すぎる子供(しかも雄)が羞恥に悶える様に妙な色気を感じ、別の意味で気まずさが増した俺は慌てて子供に自身が羽織っていたマントを外して彼をすっぽりと覆った。
「あ……」
「小汚いマントで悪いけどよ、こんなんでもないよりゃマシだろ」
またも若干言い訳がましく呟いたその言葉を呆然と聞いていた子供は、
ふと大きな瞳を潤ませた。
(!?お、おいおい。泣く?まさか泣くのか!?
……やっぱり俺の顔ってそんな怖いのか……)
考えてみれば昔から女子供にはこの強面のせいで怖がられた記憶しかない。
またかとショックを受けそうになった俺だが、どうも子供の瞳に恐怖の色はない。
それよりどちらかというとこれは感謝?感動?の類いな気がする。
都合が良すぎる考えか、と思いつつも照れを隠しきれず頬をポリポリと掻けば、
徐に子供が両手を俺目掛けて伸ばしてきた。
「ん」
「あ?」
(な、なんだぁ?…もしかして)
「ん!」
「……抱っこ、か?」
あり得ないと思いつつ確認するとこくこく頷く子供。
こんな子供に抱っこをせがまれ放置するわけにも……と脇に手を入れて恐る恐る持ち上げ、固まる。
子供なんぞ抱っこしたこともないのにこの後どうしろと…と子供を宙ぶらりんにしたまま嫌な汗を掻いていると。
「!!」
ヘニョリと眉を下げて、子供が笑った。
それはもう、心底嬉しそうに。
こんな、物でも持ち上げるような扱いに、こんなに喜ぶのか。
俺が瞠目する様子がおかしいのか更にくすくすキャッキャと笑う子供の楽しげな様子に、
ドクン
心臓が妙な音を立てた。
今はもう絶えて久しいはずの華から生まれた(?)、裸の少年。
彼のその笑顔一つで、何故か俺は彼を保護しようと唐突に決めた。
宙ぶらりんな彼の身体を今度こそ腕の中に抱き込み、
「お前が何なのかは取り敢えず置いておくとして……。
俺の家に、来るか?」
「!!」
このままずっと1人、裸でいるわけにもいかんだろ?
名も知らぬ、正体も知れぬ幼い少年が
瞳を潤ませながら懸命に俺の言葉に頷くのを。
俺は不思議と満たされた気分で受け止め、
息抜きに抜け出した散歩にしては早すぎる家への帰路に着いたのだった。
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