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出会い〜ツガイ編
12話 ジレウス視点
しおりを挟む(Side:ジレウス)
すぅすぅと自分の隣で安らかな寝息を立てて眠るコーキを見下ろし、
はぁ……と本日何度目かも分からないため息を吐く。
(やっと。やっと1日が終わった……)
ギルドを抜け出し、
心ゆくまで散歩を楽しんだ後直帰して惰眠を貪る気でいた今日という日。
己で保護すると決めたとはいえ、
泉で全裸の出会いを果たした少年に帰宅した僅かな時間の間だけでもかなり振り回された。
愛らしい外見だと思いこそすれ、
保護した当初は全く生の対象に見ようなどとは考えもしなかったのに。
蓋を開けてみれば、眼差しに狼狽え、欲情し、一人で発散する羽目に陥ったかと思えば彼のシャツ一枚の姿にやっと鎮めたはずの熱が再燃しそうになるという。
部下のミルドが“何たる変態っ!!”と声を大にして叫びそうな有様に、
頭痛が止まない。
夕食もかけた時間の割に簡素に過ぎて、
2時間も掛かったにしては……と首を傾げるコーキの様子に冷や汗が止まらなかった。
何せその準備時間の殆どを、浴室で自慰行為に耽っていたのだから。
(…発情期が終わっててほんと良かったぜ……)
その後も何の疑問も持たずにこにこと一緒に入浴!と服を引っ張り、
先に寝ていろと声をかければ寂しくて死んでしまいそうな面持ちで瞳を盛大に潤ませたり。
無自覚小悪魔にも程があるコーキ少年の行動に、
よくぞ最後まで理性を維持した!と自分で自分を褒めてやりたい気すらする。
この上夜は同衾せねばならないことは最早深く考えまい。
これでもかと寝こけるコーキの端正な顔を眺め倒してようやく俺は全身の力を抜いた。
ベッドに沈み込んだと同時に1日の(主に精神的な)疲れがどっと身に押し寄せて目蓋を重くするのを感じる。
(明日こそこいつの服とか下着とか生活用品揃えてやって、
ギルドの連中とかにも面通しさせて…それから…)
俺自身の立場とかコーキ自身のこともまだ何も聞けてないから
それも明日必ず、と考えている間に睡魔が襲ってくる。
争い難いそれに素直に身を委ねつつ、
つい隣を見やる。
「このくらいは、許される…よな」
綺麗な蒼い髪をくしゃりと掻き混ぜて優しくコーキの身を引き寄せ、
ようやく俺は目を閉じて視界を閉ざした。
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