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18:害虫駆除
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※前半ディー、後半ジル視点
===
「私、弟がお父様に報告したことを知っていますのよ?
そこの女が閣下に拾われたこと、拾われた際に罪人用の手足枷を嵌めてたこと。
我がビルスト国の将軍職にある公爵家の当主たる貴方様が!!
よりにもよって他国の罪人を匿っていたことをねぇ!!」
ああ……
(ジル様の『答え』を聞く前に、屋敷の方々にバレてしまいましたね…)
ソリュー様の嘲笑混じりの大声にララ様を含めたメイドや家令のルフ様までも息を呑んだ様子に、自嘲の笑いが口から漏れる。
改めて問うと言った私にジル様は“自分の番に対する執着・思いを舐めるな”といった。
だが、ことが世間に露見した時。
罪人を匿っていた、と謗られれば公爵家を揺るがすほどの醜聞になることは想像に難くない。
滞在中あれほど好意的であった屋敷の者達も私が罪人だと知れば、
ソリュー様以上に存在を厭うだろうと。
もうあの温かな眼差しで接してもらえなくなることを覚悟して、
それでも精一杯の笑みを浮かべてこの断罪の場に立ち続けることを即座に決めた。
例え罪人と2度目の烙印を押されようとも、
自身の誇りだけは最後まで胸に抱き続けるために。
「全く、折角閣下の名誉を損なわぬ為に私が罪人を取り除こうとして差し上げていたというのに。
閣下は罪なお方ですわ」
私の笑みを負け惜しみととったのか、
勝ち誇った嘲笑を浮かべてジル様へと言葉を続けるソリュー様。
「さ、閣下。
公爵家がいつまでもあのような恥知らずな罪人を懐に置いておいては外聞が悪うございますわ。
さっさと追い出して私との見合いの日程を」
「爺。
さっさと、そのうるさい虫を、屋敷から追い出せ」
「ーーえ?」
冷め切った、色のない言葉に。
ジル様以外の全ての人間がその場で固まった。
===
ーー虫唾が走る、とはこのことか
将軍職についてもうどれほどか。
これほどまでに不快を感じ、殺意を覚えた者、それも女は、いない。
高位貴族である侯爵家に生まれ、女というだけで甘やかされて育ち、親の地位を傘に来ての高慢極まる言動。
加えてーー
事の経緯も詳細も彼女の何一つすら知りもしないこのクソ虫は今、
我が家族に等しい者達の前で。
よりにもよって真実を知ったばかりの俺の前で。
更には未だ自身の冤罪が晴れていないと思っている、彼女の、前で!
何を知ったかぶりにっ!言ったのだ!?
クソ虫の巫山戯た発言により家臣は息を呑み、彼女はーー
彼女はただ静かに微笑んでいた。
何もかもを諦めたような、それでも最後までこの場に立ち続けると。
強い決意を蜂蜜色の両眼に宿して。
なんて強く、潔いーー
しかしそれと同時に、ようやく気を許し始めたであろう我が家の使用人や俺の前で罪人呼ばわりされたことに、やはり傷付いている。
(彼女をこの俺の前で傷つけるなど……!)
ぎろりと殺意をたっぷりと込めて見下ろせば、
奴は健気に微笑んで立つ彼女へ勝ち誇った嘲笑を浮かべていた。
頭の芯が、心底怒りで冷えていく。
すぐにしなを作りなおして猫撫で声で図々しく声をかけてくるこのクソ虫を一体、どうしてくれよう。
原型が崩れるまで殴り倒したい。
八つ裂きにしても足らない。
だが今は、一刻も早く。
彼女の前から、この害虫の存在を消去したい。
「さ、閣下。
公爵家がいつまでもあのような恥知らずな罪人を懐に置いておいては外聞が悪うございますわ。
さっさと追い出して私との見合いの日程を」
「爺。
さっさと、そのうるさい虫を、屋敷から追い出せ」
「ーーえ?」
冷え切った声で、淡々と告げる。
最早この会話もまともに出来ないクソ虫に必要以上の言の葉を紡ぐのさえ億劫だ。
「いや待て。
このクソ虫、行動力だけは無駄にある。
放り出したとて再び我が屋敷に侵入されては面倒だ。
拘束し、直ちに地下の牢へ放り込んでおけ。
公爵家として騎士団へ罪人の護送の依頼とジノリ侯爵家への事の詳細と抗議を急ぎ手紙に認める故、爺には手間をかけるがそれらを至急」
「っな、何を仰るの閣下!?
私が罪人!?クソ虫ですって!?
いくら公爵閣下でも言っていいことと悪いことが」
「…爺頼む、早くしてくれ。虫がうるさくて敵わん。
早くこいつをこの場から消してくれ、
でなければ、今すぐ、この場で、首をへし折ってしまいそうだ」
「ー…直ちに」
「……ひ!」
急激に噴き上がった魔力と覇気を感じて、ようやくクソ虫とて理解ができたのか。
自身がいつ殺されてもおかしくない程に、俺を怒らせていることを。
ガタガタと震えながら大人しく爺に拘束されるクソ虫に、
ここまでせねば理解もできんとはやはり害虫だと心中で吐き捨てる。
しかしながら、害虫というのは存外なしぶとさをみせるからこそ忌み嫌われるのだと直後実感する。
そのまま大人しく爺に連れてかれればいいものを、
怯えた自身に羞恥を覚え、こちらを筋違いにも睨みあげると、
「っでは本当に宜しいのですね、
我が家より国王陛下へ訴えるのを現実にしてしまってもっ!!
元よりここまで私を侮辱したことっ、侯爵家を侮辱したに等しい行為!
私を虫だのと罵るより前に罪人を匿っていた国賊として御覚悟なさった方がよろしいんじゃなくって!?」
と唾を飛ばして喚くので。
仕方がなく。
本当に仕方がなく止めを刺す事にする。
「事の真実も知らず、知る努力もしない。
だから貴様はクソ虫だというんだ」
「はぁっ!?」
「貴様が先程から侮辱している彼女が真実罪人である証拠は?
侯爵家長子だからとて許可も得ず無遠慮に高位貴族の屋敷へ上がりこめる根拠は?
屋敷の主である俺の言葉を無視して家内で好き勝手に振る舞えると思ったその理由は?
後継として確定している訳でもないのに侯爵家当主が如く発言を繰り返し、更には国王陛下に家として我が公爵家を訴えるなどと戯言をほざけるだけの根拠は?
ー…それだけ吠えるんだ、余程の根拠も証拠もあっての発言と行動なんだな?」
「っ私は侯爵家の長子で」
「それがなんだ。
長子とて無条件で家を継げるわけではない。
確かに我が国の貴族位継承は長子継承が公的な法。
しかしながら最低限位を継ぐに足るだけの努力も才能も教養も常識も必須。
それら全てを怠り贅沢と甘やかしに溺れて傍若無人に振る舞う輩は長子といえども後継から外される。
良かったなぁ、優秀な弟がいて」
「そん、な。そんな筈は…」
「貴様については以前より我が屋敷での振る舞いも含めて貴様の父親である現当主に抗議している。
当主からも再三注意を受けている筈。
にも関わらずの本日の俺の留守を見計った行い…とても次期当主足り得るはずもなし。
貴様の父からも弟からも、既に内々では弟が次期当主となることが決まっていると聞かされている。
それ故に放置されていることに、何故気付かない?
そして彼女が罪人という発言だが…彼女は真実無実な、他国の伯爵令嬢であることを俺は知っている。
それも陛下直々に告げられた情報で、だ」
「……う、そ」
「彼女を侮辱し、公爵家へ謂れなき嫌疑をかけて国賊とまで宣ったこと
ー……覚悟するんだなソリュー・ジノリ」
怒りに赤く染まっていた顔が蒼白に上書きされたのを最後に、
クソ虫…もといソリュー・ジノリは部屋より引き摺り出された。
ララ達も空気を読んで次々と退室していき、
ディーと俺の2人だけが室内に残る。
ーようやく、室内に静寂が戻った。
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「私、弟がお父様に報告したことを知っていますのよ?
そこの女が閣下に拾われたこと、拾われた際に罪人用の手足枷を嵌めてたこと。
我がビルスト国の将軍職にある公爵家の当主たる貴方様が!!
よりにもよって他国の罪人を匿っていたことをねぇ!!」
ああ……
(ジル様の『答え』を聞く前に、屋敷の方々にバレてしまいましたね…)
ソリュー様の嘲笑混じりの大声にララ様を含めたメイドや家令のルフ様までも息を呑んだ様子に、自嘲の笑いが口から漏れる。
改めて問うと言った私にジル様は“自分の番に対する執着・思いを舐めるな”といった。
だが、ことが世間に露見した時。
罪人を匿っていた、と謗られれば公爵家を揺るがすほどの醜聞になることは想像に難くない。
滞在中あれほど好意的であった屋敷の者達も私が罪人だと知れば、
ソリュー様以上に存在を厭うだろうと。
もうあの温かな眼差しで接してもらえなくなることを覚悟して、
それでも精一杯の笑みを浮かべてこの断罪の場に立ち続けることを即座に決めた。
例え罪人と2度目の烙印を押されようとも、
自身の誇りだけは最後まで胸に抱き続けるために。
「全く、折角閣下の名誉を損なわぬ為に私が罪人を取り除こうとして差し上げていたというのに。
閣下は罪なお方ですわ」
私の笑みを負け惜しみととったのか、
勝ち誇った嘲笑を浮かべてジル様へと言葉を続けるソリュー様。
「さ、閣下。
公爵家がいつまでもあのような恥知らずな罪人を懐に置いておいては外聞が悪うございますわ。
さっさと追い出して私との見合いの日程を」
「爺。
さっさと、そのうるさい虫を、屋敷から追い出せ」
「ーーえ?」
冷め切った、色のない言葉に。
ジル様以外の全ての人間がその場で固まった。
===
ーー虫唾が走る、とはこのことか
将軍職についてもうどれほどか。
これほどまでに不快を感じ、殺意を覚えた者、それも女は、いない。
高位貴族である侯爵家に生まれ、女というだけで甘やかされて育ち、親の地位を傘に来ての高慢極まる言動。
加えてーー
事の経緯も詳細も彼女の何一つすら知りもしないこのクソ虫は今、
我が家族に等しい者達の前で。
よりにもよって真実を知ったばかりの俺の前で。
更には未だ自身の冤罪が晴れていないと思っている、彼女の、前で!
何を知ったかぶりにっ!言ったのだ!?
クソ虫の巫山戯た発言により家臣は息を呑み、彼女はーー
彼女はただ静かに微笑んでいた。
何もかもを諦めたような、それでも最後までこの場に立ち続けると。
強い決意を蜂蜜色の両眼に宿して。
なんて強く、潔いーー
しかしそれと同時に、ようやく気を許し始めたであろう我が家の使用人や俺の前で罪人呼ばわりされたことに、やはり傷付いている。
(彼女をこの俺の前で傷つけるなど……!)
ぎろりと殺意をたっぷりと込めて見下ろせば、
奴は健気に微笑んで立つ彼女へ勝ち誇った嘲笑を浮かべていた。
頭の芯が、心底怒りで冷えていく。
すぐにしなを作りなおして猫撫で声で図々しく声をかけてくるこのクソ虫を一体、どうしてくれよう。
原型が崩れるまで殴り倒したい。
八つ裂きにしても足らない。
だが今は、一刻も早く。
彼女の前から、この害虫の存在を消去したい。
「さ、閣下。
公爵家がいつまでもあのような恥知らずな罪人を懐に置いておいては外聞が悪うございますわ。
さっさと追い出して私との見合いの日程を」
「爺。
さっさと、そのうるさい虫を、屋敷から追い出せ」
「ーーえ?」
冷え切った声で、淡々と告げる。
最早この会話もまともに出来ないクソ虫に必要以上の言の葉を紡ぐのさえ億劫だ。
「いや待て。
このクソ虫、行動力だけは無駄にある。
放り出したとて再び我が屋敷に侵入されては面倒だ。
拘束し、直ちに地下の牢へ放り込んでおけ。
公爵家として騎士団へ罪人の護送の依頼とジノリ侯爵家への事の詳細と抗議を急ぎ手紙に認める故、爺には手間をかけるがそれらを至急」
「っな、何を仰るの閣下!?
私が罪人!?クソ虫ですって!?
いくら公爵閣下でも言っていいことと悪いことが」
「…爺頼む、早くしてくれ。虫がうるさくて敵わん。
早くこいつをこの場から消してくれ、
でなければ、今すぐ、この場で、首をへし折ってしまいそうだ」
「ー…直ちに」
「……ひ!」
急激に噴き上がった魔力と覇気を感じて、ようやくクソ虫とて理解ができたのか。
自身がいつ殺されてもおかしくない程に、俺を怒らせていることを。
ガタガタと震えながら大人しく爺に拘束されるクソ虫に、
ここまでせねば理解もできんとはやはり害虫だと心中で吐き捨てる。
しかしながら、害虫というのは存外なしぶとさをみせるからこそ忌み嫌われるのだと直後実感する。
そのまま大人しく爺に連れてかれればいいものを、
怯えた自身に羞恥を覚え、こちらを筋違いにも睨みあげると、
「っでは本当に宜しいのですね、
我が家より国王陛下へ訴えるのを現実にしてしまってもっ!!
元よりここまで私を侮辱したことっ、侯爵家を侮辱したに等しい行為!
私を虫だのと罵るより前に罪人を匿っていた国賊として御覚悟なさった方がよろしいんじゃなくって!?」
と唾を飛ばして喚くので。
仕方がなく。
本当に仕方がなく止めを刺す事にする。
「事の真実も知らず、知る努力もしない。
だから貴様はクソ虫だというんだ」
「はぁっ!?」
「貴様が先程から侮辱している彼女が真実罪人である証拠は?
侯爵家長子だからとて許可も得ず無遠慮に高位貴族の屋敷へ上がりこめる根拠は?
屋敷の主である俺の言葉を無視して家内で好き勝手に振る舞えると思ったその理由は?
後継として確定している訳でもないのに侯爵家当主が如く発言を繰り返し、更には国王陛下に家として我が公爵家を訴えるなどと戯言をほざけるだけの根拠は?
ー…それだけ吠えるんだ、余程の根拠も証拠もあっての発言と行動なんだな?」
「っ私は侯爵家の長子で」
「それがなんだ。
長子とて無条件で家を継げるわけではない。
確かに我が国の貴族位継承は長子継承が公的な法。
しかしながら最低限位を継ぐに足るだけの努力も才能も教養も常識も必須。
それら全てを怠り贅沢と甘やかしに溺れて傍若無人に振る舞う輩は長子といえども後継から外される。
良かったなぁ、優秀な弟がいて」
「そん、な。そんな筈は…」
「貴様については以前より我が屋敷での振る舞いも含めて貴様の父親である現当主に抗議している。
当主からも再三注意を受けている筈。
にも関わらずの本日の俺の留守を見計った行い…とても次期当主足り得るはずもなし。
貴様の父からも弟からも、既に内々では弟が次期当主となることが決まっていると聞かされている。
それ故に放置されていることに、何故気付かない?
そして彼女が罪人という発言だが…彼女は真実無実な、他国の伯爵令嬢であることを俺は知っている。
それも陛下直々に告げられた情報で、だ」
「……う、そ」
「彼女を侮辱し、公爵家へ謂れなき嫌疑をかけて国賊とまで宣ったこと
ー……覚悟するんだなソリュー・ジノリ」
怒りに赤く染まっていた顔が蒼白に上書きされたのを最後に、
クソ虫…もといソリュー・ジノリは部屋より引き摺り出された。
ララ達も空気を読んで次々と退室していき、
ディーと俺の2人だけが室内に残る。
ーようやく、室内に静寂が戻った。
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