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2話 僕の平凡ライフを悉く破壊してくれた元凶へ与えるべき正しい処置について
しおりを挟むこんにちは、地球の皆様
ご存知の通り、刃です。
俺は現在、やっとの思いで異世界より地球へ帰還を果たし、
転移前より自身の住まいであった安アパートの一室に魔法で帰宅したところです。
それはもう、兎に角色々と疲れきっているわけなんです。
ー…で。
「何ですか、貴方」
「んぁ?」
ただ今、俺の部屋を我が物顔で占拠している謎の毛玉生物と対面しております。
「………。
あ!よっすよっすぅ~!!
お、か、え、りぃ~~、刃君!」
今帰ったの~?と軽薄極まりないちょい舌足らずな口調で、
しかもゴロリと床に寝そべったままポテチをかっ喰らっている謎の生命体に声をかけられたら当然……
「今すぐ失せるか炭と化すか選んでくれまいか毛玉」
燃やしたくなりますよね?
※ ※ ※
「ぬぉ!?ちょいちょいちょぉぉぉい!
アパート内で火遊びは推奨できないよ!寧ろ禁止事項だよ刃君!?」
「知るか。
勝手に不法侵入して人様の買い置いていた数量限定ポテチを貪り尽くしている謎生物相手だったらきっと大家さんも火遊びを許してくれる」
「いやだからボクは、て待って!あちちちあちっ!!
もう既に少し焦げてるから!毛皮焦げてるから!?
火災発生で住む場所無くなるよ!!?」
「問題ない。だって燃えるのお前だけだし」
「ちょお!?てか最初もっと敬語で話してなかった君っ!?」
「……もうなんかホント。
鬱だし面倒だからさっさと素直に燃え尽きてくれない?
ほら、楽にしていれば一瞬だから」
「そんな高温で燃やし尽くすつもり!!?」
いぃ~やぁぁ~~と毛玉のくせに妙に悩ましげな声を上げて逃げ回る奴に、
大丈夫、痛くないよと殊更優しい声を作って囁きながら炎を飛ばす。
青白い色を帯びたそれは、奴が回避する度に消滅し、決して部屋を燃やし焦がすことはない。
他ならぬ俺がそう調整して放っているからだ。
約30分そのやり取りが続いたところで。
いい加減飽きが来た俺は、一時攻撃を中断することにした。
大変不本意ながら。
ぜはーっ、ぜはーっと荒い息を吐く謎生物に
「で。結局お前、何なの?
ただの不法侵入な謎生物なの?日本有数の研究所に連絡しようか?」
答えないなら今度こそ本気で消滅させる
そう無感情に告げると、ようやく答える気になった様だ。
「君…本当容赦ないね……。
研究所とか何それ、発想が怖すぎる。
あの心優しかった君はどこへ」
「心優しい?
何のことを言っているのかわからないが
俺を前から知っていると言いたげなその口振り…」
途轍もなく嫌な予感が……
眉を寄せる俺に愉快げにわっさわっさと毛を揺らした謎生物は。
「ボクこそ君を度々異世界に召喚・転移させていた神様!!
んー、今回君が無事100回目の召喚から自力で帰還した記念に、僕の期待に応え続けてきた君に!!
ご褒美として顕現してあげることにしたんだよ!!
まぁ分身体だけどね、特別なんだよ?
ふふんっ、矮小なる人の身に余る光栄さに涙するがいい!!
あ、名前も特別に教えてあげるよ。
ボクは世界神、リグルトールヘヴィア・ヴァイスだよ!!
親しみを込めてリト様かヴァイ様って呼んでくれてもいいんだからね!」
「…………」
俺が最も聞きたくなかった答えを得意げに齎らした。
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