その辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。

風呂桶之水源餅

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ー本編ーその辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。

第31話 異世界デート

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結局断りきれず、なし崩し的に下着を見に行く羽目になった俺…。

むしろ、こういうのってどう付き合えば良いのだろうか…。
下着ってどう選んであげればいいんですか店員さん?なんてさすがに聞けない。
すげえ聞きたいけど、俺が店員ならそんなん聞かれても困るわ。

下手すりゃ真顔で「めっちゃ興奮してすぐさま脱がせたくなるやつ選べばいいんじゃないっすかね?」とか言いたくなるわ。
そもそもだ。下着の柄や見た目など選んでどうする…。服を着てりゃ見えることもないようなものだぞ?
それこそ、体を重ねる時に互いに見るか見ないかくらいのもんだろうが…。
あぁだから選ぶのか俺は選んだ事ないけどな…。

「おい!大賢者!早速だがこいつを見てくれ!
これをどう思う?」
「すごく…大きいです…。」

おっぱいが…。

「そうだろう!自慢のおっぱいだからな!触っても良いんだぞ!」
「いやまぁ、それは流石に遠慮するけども…。
……。水色の下着…すげぇ似合ってんな…。」

心を無にして下着選びに付き合う俺。
この言葉も心から出た言葉かどうかは俺自身にもわからない。
願わくば早くこの場から逃げ出したい。

「そうか!大賢者は水色の下着を着用する私が好きか!なら下着はこれで決まりだな!
店員殿!同じ色のものを3種類くれ!」

このテンションには店員さんも唖然としていた…。

「なんというか…。大変ですね…。彼氏さんも…。」
「彼氏じゃないんです…。さっきまで闘技場で戦ってた敵なんです…。」
「あぁ…。そうなんですねぇ…。」

これには店員さんもびっくりした反応である…。

「とりあえず服と下着は決まったようだし俺は帰るぞ…。」
「待ってくれ大賢者!
私の買い物に付き合ってもらったお礼をまだ渡していない!これを受け取ってくれ!」

そう言って小さな紙袋を俺に手渡してくる。

「これは…?」
「革紐だ!昼間にそれを探しているところを見たぞ!
だから、先回りして私が用意しておいた!
だが君に渡そうとしたら姿が見えなくなっていたから探し回ったのだ!!
どうだ!嬉しいだろう!嬉しいと言え!」

色とりどりの革紐がいくつも入った紙袋だった。
たしかに探していたからこれは助かる。

「そうならそうと言ってくれよ…。
ありがとな勇者ちゃん。」
「うむ!早速選んでもらった下着を着用して夜は君の部屋に押しかけるぞ!」
「それは勘弁してくれ。」

だが、この子に借りを作りっぱなしなのは嫌だな…。

「じゃ。これお礼であげるよ。」

マクラメ編みを応用したシュシュブレスレットだ。
パワーストーンはないためただのアクセである。

「これは…?なんだ?どう使うのだ!教えてくれ!」
「髪留めだよ。ブレスレットとして腕につけても可愛らしいけどね。」
「おお!なるほど!さすがは大賢者だな!
では…。」

勇者ちゃんは髪を結んでいた紐を解くとそれを俺に渡してくる。

「これもあげよう!私の使用済みだぞ!
好きだろう!使用済み!!」
「狙ってて言ってるならそろそろやめてほしいし、狙って言ってないならそろそろ口を開くのやめて頂きたい。」
「ではその髪留めで私の髪を君好みに結ってくれ!」

なんとなくでサイドテールのポニテにしてやった。
ちくしょう、この美少女め…。
何しても似合いやがる…。

「ふむふむ!普段は後ろにくくってるが、横に垂らしても可愛らしいものだな!新しい発見だよ!」
「しっかしほんと君はいつもニコニコハイテンションが絶えないねぇ…。それ疲れない?」
「勇者たるもの常に周りにも元気と勇気を与えねば示しがつかないからな!そういう君はいつもくたびれてるな!疲れてるのなら私のおっぱいを揉んでも良いぞ!」

こいつ、ほんとすきあらば乳揉ませようとしてくるな…。なんなの…痴女なの…。
ていうかこの世界には本当に痴女か変態しかいないのか…。

「はいはい、あんたのおっぱいは気が向いたらそのうち揉んでやるよ…。」
「おう!いつでも来いだ!では、私も約束通り君の腹を揉ませてもらうぞ!」

そう言えばしてたなそんな約束…。一方的に…。

「おぉ…。ふにふにだ…。これは素晴らしいな!
私のおっぱいよりは硬いけど!」
「人の腹を自分の乳と比べるでない。まったく…。満足したなら俺はもう帰るぞ。あと、改めて革紐ありがとうな。」

勇者ちゃんが俺の顔を覗き込んでくる。

「改めて問うぞ!私はいい女か?君好みになって来ているか?」
「見た目だけならだな。まずはその中身をなんとかしてこい君は…。」
「む!厳しいところをつくなぁ君は!だがそうか!見た目は君好みになったか!それは何よりだ!」

嬉しそうというか元気いっぱいというかだんだん微笑ましいレベルになってくるな…。ここまで極めてると…。

「なぁ、勇者ちゃん。あんたそんなに美しくてカッコよくて綺麗なんだからさぞモテるだろう?
俺みたいなおじさんに気に入られてどうすんのさ…。」
「そんなに褒められると流石の私も照れるぞ!
モテる…。うーん、たしかに私には女性ファンが多いな!私を見てると元気が出るとよく言われるぞ!ちなみに男性にはあまり好かれていないな!」

容姿は最高にいい女を詰め合わせて濃縮還元したみたいな感じなのに、濃縮した結果脳みそがスッカスカになったのかなこの子は…。

「そう言う君はどうなんだ?
容姿は中肉中背の少し冴えない頼りない雰囲気のおじさんなのに女性には大変気に入られてるし、周りからの信頼も厚いではないか!
それは君がステキな男性だからだろう?
私も確かに、恋人を選ぶなら見た目は確かに大事と思うかもしれない。だが君にはそんなものどうでも良いと思わせるような魅力がたくさんあるぞ!
優しさや相手を思いやる気持ちや、なんだかんだでこうやって私を嫌わず受け入れてくれるところなどだな!」
「嫌われキャラの自覚はあったんだ…。」
「うむ!私は暑苦しくて鬱陶しいからな!
たまに太陽神なんてあだ名で呼ばれる事もあるぞ!」

ほんと、変わった子だなこの子は…。あまり悪い気はしないけども。
そしてまた帰るタイミングを見逃してることに気付く。

「っと…。本当に話し込んでしまったな…。
みんなとも夕飯一緒に食べたいから俺はギルドへ帰るぞ。」
「うむ!ならば同行しよう!目的は同じだからな!」

そう言えば夕飯は付き合う約束してたんだったか…。

そして勇者ちゃんは俺の手を取り、嬉しそうかつ楽しそうな顔でギルドへと向かって歩き出したのであった。

ギルドへ到着すると、俺は勇者ちゃんに食堂での待機を命じ部屋に荷物を置いてくる事にした。

自室に入ると盗賊ちゃんが出迎えてくれた。

「おかえりなさいご主人様♪
どうだ?街の散策は色々と楽しめたか?」
「あぁ、おかげさまでね。あまり欲しいと思えるものは見つからなかったけど、色々面白いものはたくさん見れたかな。」
「そっかそっか。まぁ感情だけは伝わってきてたから色々とワクワクしてたんだろうなーってのはわかってたけどな。」

俺は部屋の鍵付きロッカーにカバンを置いて、ソファに腰掛けてる盗賊ちゃんの横に座りこむ。

「おいおい、もしかしなくても疲れてるのか…?」
「あぁ…。実はさっきまで勇者ちゃんと一緒に居てな…。洋服選びと下着選びに付き合わされてて…。」

それを聞いた盗賊ちゃんは目の色を変えて俺の両肩を掴んでくる。

「おい、ご主人様…。詳しく話を聞くと勇者に対して殺意が湧きそうだからあえて聞かずにおくが…、それはつまりデートだよな…?
しかもこのあと確か一緒に食事をとる話になってたよな…?よし…、毒を盛って殺そう…。
アイツはこの世にいちゃいけない…。」

ゆらり…と動き出す盗賊ちゃんの肩をガシッと掴み返す。

「気持ちはよーーくわかる…。だが、察してくれ。
俺の拒否権は全く認められなかったことから…。」
「そっか…。まぁ…あの性格だしなアレ…。
拒否権…ねぇよなぁ…。と言うかご主人様も人が良すぎんだよ。」
「人が良すぎるとかそう言うの抜きにしても、逃げようとする度に回り込んでくるんだぜアイツ。
RPGの絶対逃げられないボスキャラじゃあるまいし…。」

はぁ、やれやれ…と2人でため息をつく俺達。

「正直、このあと食堂で飯食う気あるか?」
「ぶっちゃけ、アレとまた会話するのは疲れる…。」

外からドタドタと何か…いや、勇者ちゃんだろうものが走ってくる音が聞こえる。

「おい!大賢者!なかなか来ないから迎えに来たぞ!おや?またイチャイチャパラダイス中だったかな!
でも、私もそろそろ君とイチャイチャしたくて待ちきれないんだ!早く食事をしよう!」
「いや、もうさっき散々イチャイチャしたよね?割と一方的に…。」
「うむ!アレではまだ私の心は満たされないぞ!やっぱりおっぱいを揉んでもらわねばな!」

もうなんなのこの人怖い…。

「ハハハハハ。悪いな勇者ちゃん。俺はこの盗賊ちゃんみたいなロリ可愛い女の子の方が好きなんだ。
確かに君は美人でスタイル良くて誰にでもモテそうな容姿だが、俺は盗賊ちゃんみたいなロリっ子が大好きなんだよ!残念だったな!」
「なるほどな!つまり、私も幼女になれば良いんだな!よし!ベヒーさんの首でも締めて幼女になる方法を聞き出してくる!!」

そういえばこの人は冗談も通じないんだった。

「ごしゅ…ごしゅじんさまが…オレのこと…す、好きって…。うわぁぁ…照れる…。はぁ…オレも…ごしゅじんさまのこと…すき…。」

しまった。こいつはこいつで今の冗談だからとか言える空気じゃない。
いやまぁ実際割と好きではあるけど。
くそ…ほんとかわいいなぁこいつ…。

「おい、と言うか勇者…。もしかしなくても今着てるその服が、オレのご主人様が見立てた服か?」
「うむ!そうだ!君のご主人様が選んでくれたものだ!これで私は君のご主人様好みの女に一歩近づけてもらったと言うわけだな!」

盗賊ちゃんがふてくされ始めてきた…。

「なぁ、盗賊ちゃん。明日は俺と2人きりでデートしてくれ。
勇者ちゃんの洋服選びには付き合ってるのに、俺の大切なパートナーの盗賊ちゃんには可愛いお洋服1つ買ってあげてないご主人様って言うのは俺も嫌だ。」
「たいせつな…ぱーとなー…。
オレが…ご主人様の…。そ、それってつまり…その…お嫁さん…ってことか…?」

そこまでは気が早い。と言いたい所ではあるがこんな可愛い顔して見つめられたら素直に否定しづらい…。
あれ?もしかして俺さっきから魅了のスキルとか使われてたりする?

「さっきからキュンキュンするような光景を見せつけてくれるな!2人の仲は私も見ていて好きだぞ!是非とも寝取りたい気分だ!」
「おいお前、サラッととんでもない事言うな…。勇者のくせして…。」
「勇気ある者と書いて勇者だからな!!」
「そう言うベクトルで勇気あるものにならなくてもいいんだよ?」

ほんと、この勇者ちゃんの親の顔が見てみたいものだ…。
どんな育て方したら、おたくの娘さんはこんなに頭おかしくなるんですか…。

「ところで、大賢者!今日の夕飯のメニューには美味そうなワイルドボアのステーキがあったぞ!
なんでも先日大量に狩って来た冒険者が居たらしくて、ローストや叩きやいろんなメニューがあったぞ!早く一緒に食べに行こう!」

あぁ、先日俺たちが狩って来たやつか…。

肉って少し日を置いた方が旨味成分が出るって言うもんな。
今が食い時ってことかな?

「ワイルドボアの肉…。アレ確かに結構美味いんだよな。
さて、盗賊ちゃん晩飯食いに行こうか。
他のみんなも誘って。」
「だなぁ~。オレ達だけでこいつの相手してたら疲れちまうよ…。」

てなわけで、いつもどーり俺たちは戦士ちゃんと妹ちゃん、そんで、ギルマスちゃんと魔女さんを呼びに行き、そこに+勇者という組み合わせで食事を取ることにした。

「そう言えば少し気になってたんが、勇者ちゃんはパーティとか組んでないのか?」
「そういえばそうだねぇ。普通、それだけ整った容姿なら男共が放っておくとは思えないんだが…。」

勇者ちゃんが意外にもお上品に肉を切り分けながらその問いに答える。

「駆け出しの頃は私も組んでいたぞ!だがいつからかお前といると疲れるとか言われて誰も組んでくれなくなったのだ!」
「逆に組みたいとかは思わないの?」
「うーむ…そうだな…。
今は1人で自分のペースで旅するのに慣れてしまったからな。特別誰かと旅をしたいとかは考えてないな!
そしてつまり、それを聞くということは私と2人きりの愛の逃避行をしてくれるということだな!」
「いんや、別に。気になったから聞いてみただけの事だよ。そんで、勇者ちゃんは俺に勝ったことだしまた明日にでも魔王様のところへ再挑戦にいくって感じか?」

勇者ちゃんはお肉を頬張ると、ナイフでビシッと俺を指差してくる。

「んむっ!もぐもぐっ…。その通り!明日にでも旅立つつもりだ!魔王を倒してこの世界に平和を取り戻す!」
「こらこら。前魔王ならまだしも、今の魔王は人間に対して慈悲深いようなお人だよ。
まぁたしかに若くて遊び足りないのか、強いやつを探しているって話はベヒーモスさんからも聞いては居たけどね。」
「そう言えば、皇女殿下様も魔王様と国交を結びたいみたいな話もあるんだっけ…。
元々、魔族と人間は互いに戦いいがみ合い、かつては戦争までしてたけど、前国王と前魔王がともに亡くなった今は、一度過去を清算し仲良くしたいとかなんとかって言う話があるのよね?」

戦士ちゃんの言葉にギルマスちゃんが反応してくる。

「その通りにゃ。ただ、やはりお互いに家族を殺されてるような奴もいるにゃ。いくら世代交代して過去のものとなろうが、やはり根底にある恨みはそうそう消えるものではないにゃ…。
やはり、反対派の動きも少なからずあるわけで…。」
「そうなんだよね…。
だからこそ、賢者くんには魔王と我々とそして反対派もひっくるめて取りまとめるような親善大使にでもなって貰おうかなと言う話もあるんだよ。
ただ、北の大地は修羅の国。
盗賊ちゃんはまだしも、戦士ちゃんと妹ちゃんを育てないとあそこに送り出すのはまだまだ危険だ。
2人にはまだまだ強くなってもらうよ。
私やベヒーモスさんを簡単に倒せるくらいにはね。」

俺と知り合ったばっかりにこの2人にも苦労をかけてる気はするな…。

「なるほど!では、あとでそちらの2人にも風呂に入る前の軽い運動として私と戦って貰おう!
私の近接戦闘術をこの2人にも叩き込みたいからな!」
「俺は昼間の戦いで嫌ってほどに剣を叩き込まれたからな…。だが、あの短時間で俺に剣の扱いを教え込むほどに腕は確かだった。」

実際、はじめから本気で来られてたらあの戦いはもっと早く終っていただろう。
俺は剣や戦いにおいては実際素人だし体力もないからな…。

「体力と筋力もつけなきゃだなぁ…俺も…。」
「ならば、あとで勇者流筋トレもあとでたくさん教えてあげよう!」

筋トレ…続かないんだよな…。

そう思いながら、俺も肉を頬張るのであった。
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