その辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。

風呂桶之水源餅

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ー本編ーその辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。

第33話 黒の魔法少女

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妹ちゃんがとんでもない速度で成長を果たし、魔女さんと同列の存在に並び立った。

俺もそれを聞いて驚きを隠せないが、妹ちゃんは更にとんでもないことを口走る。

「私もお昼の賢者様と勇者様の戦いを見てやってみたいことがあるんです!」
「いいね!何をするつもりだい?
例え、スキルを全て封じられても私は負けるつもりはないよ!」

スキル全封じとは言ってもその身体そのものが生み出す技能や知恵までが無効になるわけではない。
勇者ちゃんの場合は絶対切断やあの強力なオーラをまとった剣が振るえない程度だ。
瞬歩や剣技スキルそのものはスキルと言っても肉体が生み出す技能。
それそのものがあればまだ勝機はあると勇者ちゃんは考えていたようだ。

「じゃあ…私もやります!変身!!」

変身!?

と言うと妹ちゃんは杖から放つ魔法でその身体に黒いガラスの鎧を作り出していく。

岩を炎熱魔法でマグマ化して溶かして、氷結魔法で急速に冷やして作り出した…オブシディアンか!

オブシディアンは強度はそんなに高い鉱物でもないのになぜそんなものを纏うのか…。
いやまぁ…すごくかっこいいけど…。

「黒曜石で作った鎧をまとってみました!」

それを見た魔女さんがまたも驚愕している。

「黒曜石は魔法使いにとっては魔力のブースターにもなる石の1つだ…。鎧としての強度はイマイチだが、あれだけの鎧で魔力をブーストしようものなら…。」

妹ちゃんは更に地面から黒曜石の大剣を生成しそれを構えると、勇者ちゃんのオーラソード(仮名)のように巨大な身の丈以上の魔力で出来た禍々しいオーラをその剣に纏わせる。

「これは参ったね…!剣技だけで受け切れる自身はないな!」

そして、その剣を妹ちゃんが縦一文字に振り下ろす。

「仕方ない…!ならば私自身ではなくこの剣そのもののスキルを発動させるか!」

勇者ちゃんの剣が虹色に輝き出した。
そして勇者ちゃんはその剣を振るい、妹ちゃんの禍々しいオーラの剣を見事受け止めて見せた。

「良いかい?勇者は絶対に負けないし…諦めないんだよ!!見るが良い!これが、勇気ある者の…力だぁぁぁあっ!!」

そして、勇者ちゃんの剣はより強く輝き妹ちゃんが設置した魔力無効化スキルの魔法陣を破壊。
スキルを取り戻した勇者ちゃんはその身体と剣を金色に発光させ、そのまま妹ちゃんの鎧と剣を弾き返したのであった。

「ふう…しかし驚いたよ…!魔力のブースターである黒曜石を生成し挙句その身にまとって私のこの金色の破壊神の剣を再現してくるとはね!君の場合は漆黒の破壊神って感じだったけど…。
危うくまたも意中の人の前で全裸にされるところだったよ!」
「うーーっ…。もう少しだったのに…。
たしかにスキル無効化の魔法は、装備品に対しては効果を及ぼすことができない…。
知っていたんですね…。」
「まぁね!北の大地にはそう言うトラップのあるダンジョンも沢山あるからな!
スキルを封じられても戦えるようにこの剣自体に私は私の勇気を込めている!
勇気は奇跡をも引き起こすからな!」

2人ともすごいなぁしかし…。
とは言え、妹ちゃんにアレだけの力が目覚めるとは…。

「しかもあの子、頭の中でスキル無効化魔法の抜け道たる、装備品に対するスキルの無効化ができないと言う事象をどうやって改善して勇者ちゃんを倒すかをもう考え始めている…。
それにあの禍々しいオーラの剣…。
アレは君が昼の戦いで見せた邪龍の力同様に彼女が無意識で発現させた邪神の力を持つ剣だ。
ベヒーモスさん試練でもある魔族を討つ事ができる力の1つだよ。
戦士ちゃんにしろ、本来ならば神の力は早々に目覚める者ではないんだよ。
皇国のギルマスも、ここの猫もまだ手に入れちゃいない。
私の場合は、普段は行使しないだけで習得してはいるけどね。」

魔女さんはさっきから驚きっぱなしだ。

「さぁ、ベヒーさん!私は君の望み通りに神の力を発現させたぞ!戦士ちゃんの仕上げは頼んだ!」

勇者ちゃんがそういうと練兵場の中央にブラックホールのようなものが現れ、そこからベヒーさんが出てきた。

「ふむふむ。上出来です。さすがは勇者さんですね。見事に彼女たちのトリガーを引いてくれました。
盗賊さん、貴女もあの後必至に訓練しS級スキルも習得したようですね?」

と言われるとニィイッ…と盗賊ちゃんが笑みを浮かべる。

「あぁ。おかげさまでな。」

と言うや否や、ベヒーさんが口から血を思いっきり吹き出して倒れる。

「まったく…。私の蘇生スキルはダンジョンの外では数に限りがあるのですから、そうホイホイと殺さないでくださいよ。
何の前触れ躊躇なく心臓を抜き取られるとは思いませんでしたよ?」

その目線の先、盗賊ちゃんの手にはたしかに心臓が握られていた。

「あぁ、わりぃわりぃ。オレだけこの戦いで置いてけぼりだったんでな。
少しくらい先輩の威厳を見せておいてやろうと思ってよ。」
「そして、手に入れたわけですね。
【悪魔之右手】を…。盗賊スキルを更に進化させ、命も心も魂も心臓も盗み取る悪魔の右腕を…。」

盗賊ちゃんが再びその右手をベヒーさんの方に向ける。

「ぐうっ!!ちょっと盗賊さん。
ですから何の前触れもなく見せしめのように力を見せるのはやめ」


グシャリとトマトでも潰すようにベヒーさんの頭が黒い禍々しい腕に掴まれて潰れた。

が、すぐさまベヒーさんの頭は再生されていく。

「心臓と違って頭はノーカンで助かりましたよ…。
危うく本当に消滅するところでした。
盗賊さん、貴女の力は十分にわかりました。
あとは戦士さん、貴女のS級スキルを開花させるだけです。」
「んだよ、今日はノリ悪いなぁ…。
去勢とかも面白いかもだな…。へへへへっ…。」

ベヒーさんが股間を抑える。
俺も思わずタマヒュンする思いだった…。

「それはつまり…、下手なことしたら遠くから男の玉を握りつぶせるようなスキルを手に入れたってことか…?」
「あぁ、そう言うことだ。でも安心してくれご主人様。
ご主人様に使うのは、ご主人様をキュンとさせたり気持ち良くするスキルばかりだからな♪」

憂いを帯びた顔で見つめられる。
スキル【魅了】である。
あああああああああああキュンとくるぅぅうっ…。

「ギャンカワ…。」

俺は尊さで思考が停止した。

「ほんと、貴女のところの彼女は可愛らしいですね。私もついつい色々とスキルをプレゼントしてしまいたくなりますよ。
しかし、盗賊さん。スキルを奪い取るスキルと言うだけでも貴女のスキルは凶悪なものだったと言うのに、そこも進化したようですね?
スキルを奪い取り、複製し、他人に譲り渡せるスキルとは…。
スキルの常識から外れた恐ろしいスキルですね…。
とは言っても、全てのスキルに対して行えるわけではないようですが…。」

悪魔のような微笑みでベヒーさんを見据える盗賊ちゃん。
俺に懐いてくれてるから良いものの、あのまま敵だったらと考えるといろんな意味でゾッとする…。

「こんなのもあるぜ?」

盗賊ちゃんは自分の影の中にズズズっと沈むと、ベヒーさんの影の中から悪魔の右手を携えた黒い影に大量に分身して這い上がってきた。

「これは…、見るだけで恐怖の光景ですね…。いやもうほんと十分に貴女の恐ろしさは理解しましたので引いてください…。」

そして、盗賊ちゃんは俺の影からしゅぽっと出てきた。

「影移動ってスキルも手に入れたんだ。
これで、離れ離れになっても直ぐにあなたのそばに行けるんだぜ?ご主人様…?」

上目遣いで見つめられる破壊力…っ!

「やばい…うちの子すごい…そしてかわいい…。抱きしめてベッド押し倒してそのまま眠りたい…。」
「貴方は魅了耐性スキルを手に入れるべきかもしれませんね…。」

ハッ!危ない危ない…。危うく正気を失うところだった。

「さてと…では、本題を済ませましょう。
戦士さん、貴方の神の力をまとったオーラ。
あれも相当特殊なのですよ。
今は貴方のオーラに神の力を宿して用いていますが、あれを極めれば神そのものを召喚できます。
そして、貴方が召喚する神はそのアイテムに起因しているのか、大賢者さんの世界の神様のようですね。
では、やってみましょう。いつも通り、オーラを纏い神の力を宿してみてください。」

ベヒーさんがそう言うと、戦士ちゃんはその背後にまとったオーラをいつも通り不動明王の上半身に変化させる。

「そう、ここまでは最近普通にできるようになってきた。
そして、さっきの戦いで私はこのオーラに私自身が作り出した武器を持たせることにも成功した。」
「そうですね。今までは力を持つヴィジョンでしかなかったこのオーラを実体化させたのです。
このオーラはいわば幽霊のようなものです。
このオーラの放つ剣は魂にのみ攻撃を加えることができますが、物質的なものにはダメージを与えられませんでした。
ですが、先ほどの戦いで右手のみ実体化した事で物理的な破壊力をも手に入れたわけです。
あとは完全な実体化ですね。」

本当に某奇妙な冒険に出てくるオラオラしてきそうな存在なんだな…。
矢でも打ち込んだら自我を持ちだしそうな…。

「さっきは無我夢中だったけど…。
やろうと思えばできちゃうのかな?」
「そうでしょうね。そして、至っていただきたいのもう1段階上です。
召喚した神を貴方のオーラではなく貴方自身に宿して、貴方自身が神となるのです。」

俺自身が不動明王になる事だ…ってそれどこの死神漫画or妖怪を召喚できる時計で妖怪と友達になる人たちの話だよ!
ていうかそんなことも出来るのか…。

「ううん…。なんか言われて直ぐ出来る気はしないんだけど…。
要するに私も、変身!!みたいな感じで纏えば良いのかな?」
「纏う…。そうですねぇ。体を貸すよりもその力を纏うというのは面白い発想かもしれませんね。」

なるほど…。と戦士ちゃんは納得するといちど不動明王のオーラを引っ込め、今度はその全身に満遍なくオーラを纏い始める。
そして、そのオーラの一部を不動明王に変化させて自分のまわりに鎧のように纏っていった。

「ふむふむ。良いですね。
神を纏うとは…。なかなかに面白いですね。
しかもその神は我々魔族からすればまさに天敵のように強力なようですね。
立っているだけで腕の肉がそぎ落ちていきますよ。
結構痛いです。
まぁ、私は魔王様と違いそこまで上位の魔族ではありませんが、下位の魔族ならその神気に当てられただけで消し飛ぶでしょうね。」
「だったら…武器に一点集中とかしたら、どうなるのかしらね!」

そう言うと、戦士ちゃんはその身にまとっていた不動明王のオーラをヴァリアブルソードに全て流し込み、ヴァリアブルソードに不動明王を宿す。

すると、ヴァリアブルソードはヴァジュラに形状を変化させた。

「これは…。武器そのものを神に変化させるとは…。恐ろしい力ですね。」
「これアンタに投げたらどうなるのかしら?」
「やめてくださいしんでしまいます。」

………。

戦士ちゃんが振りかぶる度にベヒーさんがびくってして頭を抱える。

戦士ちゃんが楽しそうにフェイント合戦を繰り広げ始めた。

「いや割とそれ、我々には精神的にくるくらい恐ろしいオーラを放ってるんでやめていただけませんか…?」
「んだぁ?そんなにやべぇのかこれ、ちょっとオレにも触らせてくれよ。」

そう言って盗賊ちゃんが悪魔の右手で触れて奪い取ろうとする。

「触れない方が良いですよ。貴方のそのスキルのように闇に近いものが触れると一瞬で滅却されます。このように。」

ベヒーさんは、まるでストーブは危ないものだと子どもに教えるために、わざと触って痛がるふりをする親のごとく、ヴァジュラに触れようとした。

ヴァジュラからは十分な距離があるにもかかわらず、ベヒーさんの右手は蒸発した。

「と、このように見ての通りです。
この力を発言した彼女の前で悪魔の右手を使うのは大変危険ですよ。
スキルで発現した右手ごと貴方の右手もこのように蒸発しかねませんからね。」
「わ、わかった…気をつけるよ…。なんかごめんな…。」

そして、魔女さんが持ってた水晶版が輝き出し、戦士ちゃんがS級スキルを習得したことを告げる。

「悪しき者を浄化し滅却する神の怒りか…。
これはなかなか素晴らしいね。【不動明王】…。
これは私たちの世界には無い言葉だ。
完全に賢者くんの世界の神が我々の世界のスキルとして昇華したようだ。
何はともあれおめでとう。
これでみんな、S級に至る資格は手に入れたわけだね。」

そう言うと勇者ちゃんが一言。

「私を退け、S級スキルを手に入れたのだ!これでS級資格は授与できる条件は整ったはずだ!
盗賊ちゃんは、私が発注した「ベヒーさんを倒す」と言うS級クエストをクリアした事にして無事にみんなS級ライセンス獲得!
これでみんな明日には北の大地に行けるな!」

キョトンとする魔女さん…。

「まぁ…確かに条件はクリアしたし見届け人として私は見てはいたが…。はぁ…強引だね君たちは…。しかし、条件はクリアしたとは言えど異例の速さだ。
戦闘経験はまだまだ未熟だと私は思うけどもね。」
「だがそれでも、大賢者を守る3つの刃としては十分すぎるほどだとは思うぞ!
よっし!みんなでお風呂はいって、明日はみんなで北の大地に行こう!!」

それを聞いてジワリと目に涙を浮かべ出す盗賊ちゃん…。

「馬鹿野郎…。ふざけんなよ…。明日は…明日はオレは…。ご主人様とデートするんだ!!」

それを聞いたみんながまたその涙を浮かべてまで発言した盗賊ちゃんにキュンっと心を打たれる。

「うん、そうだな。北の大地にはこの人1人で行ってもらおうね。明日はデートしよう。盗賊ちゃん。」

んなっ!?となる勇者ちゃんが視界の隅に居たような気はしたが気にしない。

「うんっ♪」

この1人の女の子の満面の笑みが見れたのだから。
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