その辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。

風呂桶之水源餅

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ー本編ーその辺のハンドメイド作家が異世界では大賢者になる話。

第52話 夢の中での邂逅

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マッサージを終えてほくほくした後、俺は再び一眠りしていた。

どうにもまだ体の調子が戻らない…。

筋肉がほぐれた事に加えて、血行が良くなった事で体力が戻っていくような感覚はあったが、まだまだ疲労困憊って事なのかもしれない。

いつもそうだが、身体のだるさと戦いながら寝込んでいると、頭の中にいろんな言葉が流れてきたり目の前に変な情景が浮かぶものだ…。
今回もそれは例外ではなかった。

真っ暗で何も見えない空間。
無数の言葉だけが響くその空間…。

不思議な感覚だ。

「ようやく繋がれたな。」
「誰だ?お前は?」
「今は多くを語る気は無い。俺は君に警告をしに来ただけだ。天上界に行くのはやめといた方が良い。
それが原因でこの世界は滅びを迎える事になる。
世界を滅ぼす存在が君になるのか、それとも別の者だったのかは知らないけどね。
とまぁ、何度このように君に警告しても、未来は変わらなかったのだが…。
それでも私はまた、性懲りも無く君に警告していると言う訳だ。
まぁ、今回の君も同じ結末を迎えるのか、それとも本当に世界を救うかは、わからないがね。
だが、断言しても良い。
今の君がこのまま天上界へ渡れば、世界を破滅に導く破界神となるだろう。」
「わざわざ警告しに来るくらいだ。
回避方法も調べずにここに来たわけでは無いんだろう?」

暗闇に浮かぶ顔がわずかに微笑む。

「ふむ…。今までの君とは少し違うようだね。
君は実感も記憶も無いかもしれないが、果たして今の君は何回目なんだろうね…。
初めてなのか、それとも幾度も繰り返しているのか…これから繰り返すのか…。
ならば一つアドバイスだ。次元龍を恐れるな。
それは、使い方一つで君やこの世界の全てを救うことも、そして終わらせることも出来る力だ。
だが、唯一の欠点であり大きな利点がある。
その力は、凄まじ過ぎるが故に君にしか行使できないんだ。
そこでだ。
天上界に渡る前、ほんの僅かでいい。
その力を発現させておくんだ。
イメージはそうだな…。セーブポイントだ。
いいかい?天上界に渡る前に必ず発動させておくんだ。
そして、どうしようもならない事態に陥った時にそのセーブポイントまでタイムリープして戻るんだ。
未来に何が起こるかを知った君ならば、戻ってくればきっと解決出来るはずだ。」

暗闇がゆっくりとほんの僅かな光に照らされていく。

「見えてきているか?これが、後の君が滅ぼした世界だ。」

世界全体を覆う厚い雲、雲から放たれた轟く雷鳴が破壊したと思われる街並み、生き物も植物も居ない砂漠と岩壁ばかりの世界。
そして、灰塵と化して朽ち果ててる人の死骸…。
雷鳴に打たれて炭と化したのか…。

「君の力は強大すぎたんだ。
それが暴走した成れの果て、世界を破壊する神となった成れの果てがこれだ。
何もかもを見境なく破壊し、世界も破壊し、最終的に真っ暗な暗闇だけがこの世界に残った。
暗闇の中に俺だけが残った。」
「もう一度問う。お前は…誰だ?」
「わからない方がきっと幸せだと思うよ。」

俺はブレスウォッチを発動させようとする。

「待て!!今このタイミング、この場所でその力を発動させちゃダメだ!」

どこからか、よく聞き覚えのある声がした。

「ちっ…。邪魔が入ったか…。」



途端、俺は夢の中から弾き飛ばされて肉体に戻されるような不思議な感覚に包まれて眼を覚ました。

不思議な夢だった…。

夢の中の存在が誰かは知らないが、同じ姿をしたやつの中に二つの人格がいたような…、そんな変な違和感のようなものを感じた。

あの夢がどこまでが真実かはわからないが…用心するに越したことはなさそうだな。

俺はブレスウォッチの力をほんの僅かに発動させてセーブポイントをイメージする。

「あれ以来、使ったことなかったからな…。
さて、実際どれほど使えるのか…試してみよう。」

紙にテストと書いて枕元に置き、もう一度ブレスウォッチの力を発動させ、さっき作ったセーブポイントの自分に戻るイメージをする。

気がつくと先程ブレスウォッチを起動させた直後、紙にテストと書く前の時間に確かに戻っていた。

どれ程前のセーブポイントまでなら戻れるのか、セーブポイントに戻る際に必要な魔力総量は…。
この力については色々と考える必要はありそうだ。

時を操る力は強大だ。
時だけじゃなく運命すら操作できる可能性もあるかもしれない。
別の選択肢へと舵が動かされた世界への移動なども可能かもしれない。

ただ、ここまで力が強大過ぎるとその反動や副作用の方が懸念事項が多い…。

対象の時間を巻き戻す力…。
あれもきっと、俺が思っていた以上にとてつもない力なんだろう。

勇者ちゃんの復活後の幼女化も、おそらくは過去に俺が彼女の剣に触れて時間を巻き戻した時の力の残滓のような物がまだ残っていたのだろう。
それが作用した為に肉体年齢が巻き戻った。

俺がこの力を下手に使えば、確かに世界規模で悪影響を与える可能性もあるかもしれない。

死者すら蘇生させる伊邪那美命の力ですら、本来ならば相当なまでに危険な力だろう…。

俺はきっと、知らないうちにこの世界を滅ぼす存在に今まさに変わり果てて居たんだろうな…。
あの夢が、どこまでが夢でどこまでが真実かはわからないが…。
これは俺自身から俺自身への警告とも受け取れるだろう…。

それに、強大な力を秘めているかもしれない石たちはまだまだ存在する…。
ドラゴンアゲートのように、思わぬ石がとんでもない力を秘めている可能性だってある…。

俺は…この世界にこのまま居続けても良いのだろうか…。

思案をしていても答えが出るものでは無いだろうけども…。

さて、俺はどれくらい眠っていたのだろう…。
珍しく俺の部屋には誰もいないようだ。

誰も居ない部屋か…。
この世界に来てからは、一人になるなんてことは早々なかったからな…。
いざ、誰も居ないとなんか不安になるな…。

ふと、夢の中の俺が全てを滅ぼした後の世界の情景が思い起こされる。
あれは夢じゃなく、今目の前に起きている現実なのだとしたら…?

恐怖で呼吸が荒くなる、息が上がる、冷や汗が止まらない…。苦しい…。

「ご主人様!どうした!大丈夫か!」

どこからか慌てて盗賊ちゃんが現れた。

俺はまだ呼吸が乱れていた。

「急にご主人様からすごい恐怖の感情が流れてきて何事かと思って…。
なんか悪い夢でも見たのか…?」
「あぁ…。だいぶ酷い夢をね…。
俺が、暴走の果てに世界を滅ぼしてしまう夢…。
確かにこの力は全て、悪い方向へ使ってしまえば簡単に世界を滅ぼしかねない規模だろう…。
あの夢の中の俺に何があったかはわからない。
でも、あの夢の中での俺…未来の俺はこの力を以って世界を破界してしまっていた。
俺には全てを破壊し尽くせるかもしれない雷も、あらゆるものを焦土と化す炎も操れる。
それに、世界を変えてしまうかもしれない時を操る力もだ。
幸い、この力を使えるのは俺だけだからこそ、今はなんともないのかも知れないけど、もし俺が暴走したりするようなことがあれば…。」

盗賊ちゃんに強く抱きしめられる。

「心配すんな。その為にオレ達がいる。ご主人様が過ちを犯す前にオレ達が止める。
そんな心配なんかしなくても良いんだ。
きっと、今までにない力を使ったから心まで疲れちゃったんだよ。
今はしっかり休もう? 」

身体を支えられてまたベッドへと運ばれる。

「起きてから何も食べてないだろう?
リヴァイアさんが粥を作ってくれてたから持ってくるよ。」
「あぁ、ごめんね…。」
「謝るなよ。ご主人様はそんだけこの数日で一気に無茶し過ぎたんだ。逆にここまで体調を崩してこなかった事の方が不思議だったのかもだぜ?」

そう言って、盗賊ちゃんはパタパタと部屋の外へと再び出て行った。
ふとなんとなしに自分の手を見る。

途端、視界が歪み、俺の手が人を炎で真っ黒な灰に変え殺めて行く情景、空の上から雷で地上にいる人々を何万人も殺めて行く姿…。
そして、自分の大切な人までも次々と殺めて行く姿がまるで昔を思い出すかのように、頭の中に流れ込みそして映像として目の前で繰り広げられて行く。

やめてくれ…。俺はこれ以上、誰も殺したくない…!
一体何なんだコレは…!夢なら覚めてくれ!

「コレは夢じゃない。この先、お前が本当にしでかす事の記憶。そして、未来で起こった事の記憶だ。」

またさっきの声だ…。

「まだやり直せる余地が残されていて良かった…。俺はお前に託す。世界の命運を…。お前に!
もう一つ、アドバイスだ。
2つ目のファイアークォーツのフレームを作っておけ。そして、そのフレームにはデュモルチェライトインクォーツとフローライトを使え。
どちらも思考力を高める石だが、デュモルチェライトインクォーツの力が、この呪われたカルマを打ち破り、真の運命を切り拓いてくれる筈だ。
むしろ、その力がなければこの運命を変える事は出来ない…。運命を…お前の手で切り拓いてくれ!」

そしてまた意識が吹っ飛ばされ、どこかへ戻されるような感覚…。

この感覚でわかった。

コレはブレスウォッチが作り出したセーブポイントへ俺を突き飛ばしていたんだ。

じゃあ…俺に言葉を投げかけたお前はやっぱり…。

俺…自身なのか…?

「…っ!! ゴホッガホッガハァッ!」

自分の手で、無残な殺し方をしたみんなの姿を思い出し、俺は思いっきり胃液を吐き出した。
気持ち悪い…。あれが俺がした所業だと言うなら、俺はどうなってああなったんだ…。
一番肝心なそれを教えろって言うんだ…。

クソ…胸焼けが酷い…。気持ち悪い…。

「お待たせ、ご主人様。
!!だ、大丈夫か!?どこか痛むのか…?苦しいのか…?」

さっきの夢のような現実だと俺は、彼女の腕を炭に変え、恐怖で泣き叫ぶ彼女の胸に腕を突き刺し、心臓を抜き取って殺していた…。
苦痛と悲しみと憎悪が入りまじった顔で睨まれた姿が、頭の中にこびりついている。
それを思い出してしまい、また強い吐き気に襲われる。

「しっかりしろ!どうしたんだ…?この短い時間の間にまた嫌な夢でも見たのか…?」

盗賊ちゃんに背中をさすられながら、口に粥を運んでもらいゆっくりと口にする。

「大丈夫…大丈夫だよご主人様…。」

体調が悪くて悪夢や幻覚を見てるだけだと正直思いたかった。
だが、夢の中の俺と思われる黒い影は具体的な支持をしてきた。

「なぁ、盗賊ちゃん…。俺がもし…みんなを殺すような事をしでかすとしたらどんな時だと思う…?」
「本当にどうしちまったんだよ…。すごく嫌な夢を見たのはさっき聞いたけど…そんなの考えちゃダメだ…。ご主人様がオレたちを殺すわけないだろう?」

そうか…そうだよな…。
俺がみんなを殺すようなことなんて…。

「ちょっと魔女さんや研究室の医療チームも呼んでくるよ…。流石に色々と心配だしさ…。
ごめんな、さっきから席を外してばっかりで。
すぐ戻るからな?」

しばらくするとマオちゃんと魔女さん、そして俺の城に居たんだ…ってくらいにまだあっと事のない医療専門のスタッフが顔を見せる。

「話は盗賊ちゃんから聞いたよ。
すごい悪夢を見たんだってね…?酷い高熱だし、心のうちに秘めた恐怖が表立って出てきたのかな…。」
「いや、そんな生易しいものでは断じてないな。その夢と言うもの、大賢者の記憶を読み取っていまワシも見させてもらったが…コレは夢ではない…。言葉での表現が難しいな…。
そう、まるで無理やり時間跳躍をさせられて未来を教え込まれて、過去へまた無理やり押し飛ばされたかのような…。
とりあえず、あの黒い影は本当に未来のお前かもしれないな…。
そのアドバイスにあったものを作ってみておいた方が良いかもしれんな…。」

実は以前より、今持っているファイアークォーツのネックレスのセカンドタイプとして、もう一個フレームは作りかけていた。

まだ仕上げては居なかったけど…、逆にそれが未来の俺の運命を分けていたと言うなら早急に完成させないとだな…。

でも、その前に…。

「盗賊ちゃん、これ盗賊ちゃんに。
日頃のお礼とお守りとしてプレゼント。」

俺は緑色のお高い石をふんだんに使った二重巻きのパワーストーンとレザーのブレスレットを盗賊ちゃんの腕に巻く。

「コレに使われた石はほとんどが強い癒しの力と才能の開花、希望や勇気をもたらしてくれる石なんだ。盗賊ちゃん、俺にもしなにかがあった時はその力で俺を助けてくれるかい?」
「あぁ、勿論だ。安心しろ!心配しなくてもご主人様はオレが守ってみせるからな!」

盗賊ちゃんの腕につけたブレスがキラリと輝いた。
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